『ろーらいず!!! Low-rise!!!』

『ろーらいず!!! Low-rise!!!』

『ろーらいず!!! Low-rise!!!』は2015年にWIN用として、
はむはむソフトから発売されました。

今度のSLG(セミリトルガール)は、
今流行りのアイドルものでした。

ろーらいず!!! Low-rise!!!

<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

年下妹(セミ・リトルガール)アイドル、さらなる高み(ライズ)へ─!
プロデューサーと、可愛い「年の離れた」妹アイドルたちの性徴成長物語!

あらすじ・・・「プロデューサー、なんでこっちジロジロみてるの?」
「う、それは……」
とある理由で、3年間務めてきた会社を辞めた主人公・霧島理久。
しばらくして、新規アイドルプロダクションを立ち上げた
元アイドルの叔母から助っ人プロデューサーとして招集される。
デパート屋上のステージで所属アイドルのミニライブがある、
とのことで観覧しにいった理久。
そこで目にしたものは、かつて妹のように可愛がっていた、
銛山稟の拙いながらも一生懸命な、華やかな姿だった。
彼女のプロデュースを依頼された上、
さらにユニットメンバーに妹やクラスメイトも加わり、
性徴成長中(セミリトルガール)アイドルユニット「Low-rise!!!」が
結成されることに!
「俺は、彼女たちに手を出さない自信がない……!」

<感想>


はむはむソフトはブランド前作で『LOあんぐる!!』を発売し、
SLG(セミリトルガール)として露骨に炉利方面を強調し出しました。
本作もまた、そのSLG路線の作品となります。

『LOあんぐる!!』より前の作品では、
あまりブランドカラーのようなものが伝わってこなかったですからね。
SLGという言葉を用いることの是非はさておき、
ブランドの方向性を明確にしたことは良いことだと思います。

とは言うものの現在のアダルトゲームは、
どのキャラも18歳以上と言いつつ、実際には炉利な外見のキャラばかりで、
炉利特化ブランドと言われても、それだけでは興味が持てません。
炉利特化に加え、今流行りのアイドルプロデュースものということで、
個人的にはそれで興味を持ったという感じですね。

さて、あらすじにもあるように本作の主人公は、
3人のアイドルユニット「Low-rise!!!」をプロデュースすることになります。
ストーリーそのものは、この手の王道とも言える内容ですし、
特別に変わった部分があるわけでもありません。
もっとも後述するゲームシステムによるアクセントや演出、
会話のテンポの良さなどから、常に勢いを保ったまま一気に楽しめました。
凄い大作とかそういう類の作品ではないかもしれないけれど、
理屈抜きに楽しくプレイできる作品ですね。

セミリトルガールという造語や、
「ローライズ」という言葉へのこだわりからも分かるように、
全体を通じて作り手が作りたい物を作ったという雰囲気が伝わってきます。
それは今のアダルトゲームの多くに希薄な要素であり、
同時にPC98時代までの昔のアダルトゲームっぽい雰囲気とも言えまして。
その雰囲気自体は、個人的には非常に好むところでもあります。

ただその一方で、商業的にはどうなんだろと心配にもなってきます。
本作は一見すると炉利特化作品っぽいのだけれど、
ヒロインを見てみるとツルペタだけではなく、ロリ巨乳なキャラもいます。
ってか、ツルペタ率は低いです。
成長期の女の子は発育にも個人差がありますし、
様々なタイプの炉利を揃えるということは本来は良いことなのでしょう。
またロリ巨乳というのも、属性として一定の需要はあるでしょうし。
しかし上記のように、ロリ巨乳とかは普通のエロゲで賄えますからね。
ツルペタ系で統一した方が炉利特化として、
その手の属性が好きな人を漏れなく取り込めたんじゃないかなと。
物語や設定はニッチなところを攻めているように思うのですが、
肝心のヒロインの外見からは、普通のエロゲとの違いが示せていないことが、
きっと損しているだろうなと少し気になってしまいました。

作りたい物を作るという観点からは、ゲームデザインからも伝わってきます。
概要ではノベル系ADVと表現していますが、
本作は普通のノベルゲーではありません。
ややこしいのでOHPなり体験版なりを見た方が早いのですけどね。
カレンダーからイベントを選択することで進行し、
時には「よりみち」でサブエピソードを楽しみ、
邪システムで女の子の気になる部分を注視し、
対話システムで女の子にお願いしてみたり、
サウンドのみを楽しむ要素があったりと、
『LOあんぐる!!』から基本路線を継承しつつ、
更なる改良と新要素を加えてきた形になります。

こういう様々な要素を含ませアレンジする姿勢は良いと思いますし、
実際に物語をだれさせずに楽しませることにも貢献しています。
だから大枠としては好意的に捉えているのですが、
様々な要素が攻略に絡んでいることから、
高い難易度にもつながっていまして。
何かいろいろ凝っているシステムと、そこから生じるやり応えという点で、
何だかPC98時代の作品っぽく感じましたね。
ここを訪れる人は98時代の作品も好きな人が多いと思うし、
昔の歯応えのある作品が良かったなと感じる人もいるでしょう。
そういう人なら本作を楽しめる確率は高くなるのですが、
逆に純粋なノベル以外は駄目って人の場合には面倒に感じるかもしれません。
個々人の好みの問題はともかくとして、
どうしても人を選んでしまうのは確かなのでしょう。

まぁ他人は他人なので、自分が凄いと思えれば良いのですが、
本作は確かに凝っているものの、全体の纏まりというか、
システムとストーリーの融合性に少し疑問もありまして。
このシナリオを効果的に表現するために、
このシステムを導入したというのではなく、
とりあえず様々なシステムを突っ込んでみましたという印象があり、
個人的にはその点が少し引っかかった感じですね。

<総合>


総じて、作品としては良く出来ています。
凝ったゲームデザインにテンポの良いシナリオであり、
単なる読み物ではなくゲームとしてきちんと仕上がっています。
今のアダルトゲームでは稀であり、
まだこんな作品が残っていたんだなということで相対的にも好印象です。

もっとも、とても良く出来ているものの、
炉利ゲーを受け入れられる人、しかもロリ巨乳とかも受け入れられる人で、
それでいて歯応えのある凝ったシステムを好む人向けという作品ですからね。
雑食性な私が楽しめたのはもちろんのこと、
一般的にも一昔前なら人気が出るかもなとは思うものの、
今現在ではこういう作品は結構人を選んでしまうのかなと思います。
全ての面でユーザーに媚びる必要はなく、
作りたい物を作るという姿勢で構わないし、
個人的にもそういう作品を望むのだけれど、
攻める部分は攻めつつも、全ての面で攻めるのではなく、
部分的には幅広い層に対応するようにした方が、
人気の拡大につながると思うのですけどね。
その辺がセールス的には少し勿体なかったかもしれません。

また作品全体としては凄く良くできていると思う反面、
ここだけは負けないみたいな明確な方向性に欠けた印象もあり、
それが作品全体の印象をややぼやけたものにさせ、
名作に一歩及ばずという印象につながったように思います。
また、凝った作品は好きですが、何故凝った仕様になるのか、
シナリオとシステムの融合性につきもう一工夫できたならば、
飛躍的に面白くなったのかなと。

というわけで、本作自体も間違いなく良作と言える内容ですが、
少し改善すれば名作も十分生まれうると期待できるだけに、
本作の出来以上に今後に期待したくなる作品でもありましたね。

ランク:B(良作)

ろーらいず!!! Low-rise!!!

DL版
ろーらいず!!! dl

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