<日記> 司法試験の漏洩問題に関して

<日記> 司法試験の漏洩問題に関して

司法試験で漏洩があり、世間を騒がせている。
教えている人と作る人が一緒という異常な状況が解消されない限り、
完全には防げないのだろう。

ところで、司法試験の採点方法は複雑であり、
無関係の人には分かりにくいと思う。
そのために曖昧な表現の報道がなされ、
逆に司法試験を分っている人でも報道の意味が理解しにくいこともある。

あまりニュースでは説明されないようにも思うのだけれど、
普通の人の感覚で考えるならば、仮に8教科のうち1つが満点でも、
結果には大した影響がないと思うかもしれない。
大抵の試験、それも科目数が多い試験程、
1教科の占める割合は低くなるから。

しかし、司法試験は異なってくる。
報道では、ほぼ満点という表現がなされているが、
これは素点のことを言うのだろう。
司法試験では同じ科目でも採点者が複数いることなどから、
素点がそのまま自分の点数になるわけではない。
素点を元に採点者間の格差を調整した上で更に偏差値に換算し、
その偏差値が自分の点数・成績として通知される。
従って低い点数は偏差値に換算されることでアップし、
高い点数は逆に数値がダウンすることになり、
中央付近は変動が少なく団子状態になるのである。

今年は基準が変わったのか全体的に点数が上昇しているものの、
例年で言えば余程やらかさないと40点は切らないが、
逆に60点を取るのは至難であり、
実際のところ50点もなかなか取れない。
そのような状況の下では、例えば7科目が平均を下回っていても、
1科目が跳ねれば合格してしまうのである。
ましてや跳ねた科目が満点に近いのであれば、
他科目は足切りさえクリアできれば合格できてしまう。
そんな試験なのである。

また勉強量に応じて力が付いていく民法など他科目と異なり、
憲法は少し特殊である。
短時間の勉強で合格答案が書けてしまうこともある一方で、
そこから勉強量が増えても逆に点数が下がることもあり、
蓋を開けてみなければ分からない一番博打性の強い科目なのだ。
加えて最初の条文選択を誤ると一瞬にして終わりかねない、
心臓に悪い科目でもある。
更に4日間、中日の休みを加えると5日間の試験の初日にあることから、
ここで躓くと後の科目にも響きかねない。
ここまでの努力が無駄になったかもしれない、
残り科目を受け続けても、もう意味がないのではという絶望感は、
確実に精神を蝕み体力を削っていくからである。
そうなると、本来の力も出せずに後は崩れていくだけである。

勉強量に比例した力が付きにくい憲法に多くの勉強時間を割くのは、
あまり得策ではないのだろう。
しかし、上記の恐怖を避けたいがために、多くの時間を割く人も当然いる。
憲法の問題を事前に知るということは、
単純に一科目の勉強をしなくて済むだけでなく、
試験期間の序盤から自滅していくことを避けることにもつながるのであり、
その精神的アドバンテージは大きいのである。

それにしても、どうしても不思議なのだが。
普通の受験生は点数の付く答案の書き方が分からず、
知識は豊富なのに受からない受験生も多数いる。
逆に点の付きやすいポイントが分かったならば、
満点は無理でもどの科目でも平均を超える答案は書けるはず。
昔と違い、現行の司法試験はそういうものだから。
コツを教えてもらったのに、他教科で活かせないというのは、
一体どういうことなのだろう。
何も考えず、本当にただ丸暗記しただけなのだろうか。
その点が、どうにも理解できない。

普段、変態染みた記事しか書いていないのに、
珍しく真面目になってしまった。
とっとといつも通りの記事を書けと思う人もいるだろうけれど、
まぁたまにはってことで。

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