『マリンズ ~ガイロムの封印~』

『マリンズ ~ガイロムの封印~』

『マリンズ (Marines) ~ガイロムの封印~』は1994年にPC98用として、
ハーベストから発売されました。

ハーベストのデビュー作であり、
アダルトゲームの中でも珍しい、面白いパズルゲームでしたね。

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<ゲームデザイン>


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ゲームジャンルは、基本的にはパズルゲームになります。

ピンクの髪のメイリアが「クアロ」という丸い球を目的の場所に投げ、
目的の場所を封印することができれば、そのマップはクリアになります。
もっともクアロを持ったメイリアは行動可能範囲の制限が大きいですし、
クアロは直線でしか投げられません。
またクアロの飛んだ先に障害物があれば、
障害物に当たった時点でクアロは消えてしまいます。

そこで仲間のファーランという、緑色の髪の子を使うことになります。
ファーランは風の魔法を使うことができ、
ファーランの風の魔法でクアロの方向をかえることができます。
例えば、飛んでくるクアロの横から風を当てると、直角に曲がるわけですね。

ゲーム開始時は二人だけですが、次第に仲間も増えていきますし、
当然キャラごとに使える能力も異なってきます。
プレイヤーは各キャラを切り替えながら各々の能力を上手く用いて、
また時にはマップ上にある台風や岩などの障害物さえも上手く利用しながら、
クリアを目指すことになるのです。

また本作はファンタジー世界を舞台にした作品であり、
敵を封印するという目的があります。
基本はパズルであるものの、
各マップ上ではアイテムを取得することができ、
そのアイテムを用いてキャラを強化することができますし、
要所要所では敵との戦闘もこなさなければなりません。
尚、戦闘はRPGのようにコマンド選択式のバトルとなります。

というわけで純粋なパズルというよりも、
正確にはパズル+RPGといった内容の作品なのです。
そして基礎となるパズル部分が良くできていたので、
単純にプレイしていて面白かったですね。
RPG部分はオマケのようなものだけれど、
物語の流れとして敵と戦うのであれば、
だったら実際にプレイヤーに戦わせようというのは、
ゲームとしては正しい姿勢なのだと思います。
少なくとも近年の、バトルでも読むだけというノベルよりずっと良いでしょう。

<グラフィック>


いざプレイしだすと、ゲーム部分が面白いじゃんって、
それでパズルの攻略の方にすっかりハマってしまいましたけれど、
元々本作に興味を抱いたのはキャラが可愛かったからでして。

開始時には女の子の二人旅ということもあり、
レズなシーンもありますしね。
パズルゲー好きに向いた作品であるのはもちろんのこと、
レズ好きな人ならば、更に楽しめる作品と言えるでしょう。

また、当時のPC98のアダルトゲームって、
画像が枠に囲まれているケースが多かったんですよね。
特に大手の作品ほど、その傾向が強いので、
有名作しかプレイしていない人ほど、その印象が強くなると思います。

もっとも中小ブランドの作品の中には、
枠で囲まずに全画面で表示する物も幾つかありました。
本作もストーリーの進行するイベント時には全画面でCGが表示されますので、
他所よりも迫力があって良かったです。

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<感想・総合>


パズルは好きなのですが、
パズル系作品には妙に辛口になってしまうので、総合でも良作としてあります。
しかし、ゲームとしても十分楽しめつつ、
キャラも可愛い作品は少ないですからね。
主観的には、かなり好きな作品でした。

面単位で進み気軽に短時間でも遊べる本作は、
大作と同時並行で遊ぶのにも適しているし、
こういう作品はもっと増えて欲しいなと個人的には思ってしまいますね。

最後になりますが、本作を製作したハーベストは、
主にPC98末期に活躍したブランドであり、
RPGやSLG、PZLといった非ADVばかりを作っていました。
確か本作がデビュー作だったはずです。
有名な作品としては育成SLGの『セーラ』であるとか、
イース風ARPGでありつつ強烈な寝取られでも有名な『憂楼』などがあります。
ブランド的には、珍しい上に人気の出やすいARPG+強烈な寝取られという、
二つの特徴を持った『憂楼』辺りが一番の代表作なんでしょうかね。
まぁいつの時代も、どうしてもRPGやSLGなどのジャンルが注目されがちだけれど、
そうしたジャンルは他機種でも似たような物が多いですからね。
一般PCゲーでも大作が出やすいですし。
逆に小粒でもPZLとかの方が、
実は個性豊かな味わいのある作品もあったように思うわけでして。
本作の様な作品の存在というのも、今となっては、
WIN以降では減ってしまったPC98時代のアダルトゲームの、
一つの特徴と言えるのかもしれないですね。、

ランク:B(良作)

マリンズ

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