『嬌烙の館』

『嬌烙の館』

『嬌烙の館』は1999年にWIN用として、
13cmから発売されました。

「世界初、喘ぎ声合成システム搭載」ってのに惹かれた作品でしたが、
今となっては元長さんのデビュー作という印象でしょうか。

嬌烙の館

<概要>


ゲームジャンルはマップ移動式のADVになります。
つまりマップ上から移動場所を選んで、
そこで会った人と会話をしたりしながら進める作品になります。

あらすじ・・・ある日、僕は見知らぬ「館」の中で目覚めた。
いや、見知らぬ「館」どころの問題じゃない。
「僕は誰だ?」記憶が、ない・・・。
どうやら「館」内に閉じ込められているらしい・・・。
ただ、僕には判る。ここは僕のいるべき場所じゃない。
「ここから出なければ!」「館」内を調べていくうちに、徐々に解明される謎。
どうやら、ここを脱出するためには、
幾つかの鍵を集めなくてはならないらしい・・・。
その鍵とは・・・声!
しかも女性がイク時の声でなくてはならない・・・!

<感想>


ゲームを進めると、途中で主人公の行く手を遮る扉が出てきます。
扉を開けるには鍵が必要なのですが、
その鍵となるのが女性の喘ぎ声だったのです。
即ち「喘ぎ声合成システム」とは、喘ぎ声を収集してミキシングし、
先に進むのに必要な鍵となる新たな喘ぎ声を作るシステムなのです。

元々私は新しいものや変化を好むタイプですが、
当時のアダルトゲーム事情としましては、
エロゲに音声は必須なのかという点が問題の一つにありまして。
今の商業アダルトゲームでは音声の存在は当たり前になっていますが、
必ずしも「ゲーム」に不可欠な存在でもないですからね。
そこで本作はフルボイスの必然性を持った革命的な作品という触れ込みで、
登場してきたわけです。

まぁ、やってみた感想としては、
確かに音声に必要性を持たせることには成功しているのだけれど、
本作の場合は結局は攻略のためのアイテム代わりですからね。
他の代替手段でも作品として成り立つだろうということで、
音声が不可欠とまでは言えなかったっていう感じでしょうか。

むしろ無駄に難易度が高かったりするので、
ゲーム的にはマイナスに作用しかねず、
あまり上手くは機能していなかったのかなと。

当時としては、発想は良いけど・・・
中身がいまいち伴ってないな~って感じの作品でした。
もっとも、本作のライターは元長さんで、確かこれがデビュー作のはず。
純粋なノベルゲーではないし、シナリオの分量も少ないし、
何よりデビュー作なので荒削りな面が強いのですが、
氏の「らしさ」のようなものは少しは出ていたように思います。

<総合>


正直なところ、事前に目玉とされた部分は、あまり期待できないのでしょう。
まぁ、こういう何か挑もうとする姿勢は好きなんですけどね。

上記のように元長さんのデビュー作なので、
ファンであれば、それなりに楽しめるってところでしょうか。
私はこのライターの言動や評論姿勢に関しては全く支持できませんが、
作品や文体は結構合うのでね。
だから作品に対しては名作と言うこともあるし、本作も普通に楽しめた感じです。

とりあえず未プレイの人は、ライターの別の作品をプレイして、
熱狂的なファンになれたなら、それから手を出してみても構わないと思います。

ランク:C(佳作)

嬌烙の館

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