『sweet pool』

『sweet pool』

『sweet pool』は2008年にWIN用として、
Nitro+CHiRALから発売されました。

たぶん、いろんな人がいろんな意味で衝撃を受ける作品だと思います。

sweet pool

<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・その日、崎山蓉司は久々の登校に緊張していた。
体調の理由から新学期のほとんどを休み、
一人、慣れない光景の中へと復帰することになったのだ。
だが、その日を境に、少しずつ周囲に変化が起き始める。
それまで関わりなどなかったはずが、
突然蓉司へと近付いてくる同級生、城沼哲雄。
理由を質しても答えは得られず、
真意を一切読み取らせない相手に蓉司は恐怖を抱く。
また、変わり者で有名な翁長善弥も、蓉司に接触を試みる。
蓉司を捕えた善弥は、その耳元で囁く。全て……お前のせいなのだと。
体を苛む奇妙な苦痛、生々しい悪夢。果たしてそれらは本当に幻なのか。
哲雄と善弥の目的とは一体なんなのか。
東京都、菅見区。都市郊外にある私立駒波学園を舞台に、物語は始まる――。
日常に紛れこむ「非日常」。誰も気付かない。ただ、自分だけが……。

<感想>


本作は女性向けの、いわゆる18禁BLゲームになります。

まずグラフィックから入ると、本作はミドルプライスの作品なのだけど、
価格のわりに一枚絵の数は多めです。
ストーリーのボリューム自体はミドルプライス作品らしい量なので、
プレイ時間に対する一枚絵の出てくる頻度は高めということになります。
プレイ開始後しばらくは幾つか背景にテキストだけのシーンもあり、
またニトロ系列の悪いところが出てきたよ、
これもハズレかいとか不安に感じたりもしたのだけれど、
絵が欲しいかなと思うような所に細かく一枚絵で対応しようとしており、
グラフィック全体としてはむしろ好印象なのかなと。

本作はエログロ系の作品なので、一枚絵のインパクトも強い方です。
健全な女性には、少しきついかもしれません。
スイプーが好きという女性ユーザーは、
男性でいうならエロゲはブサイク作品が大好きと言うようなものですから。
まぁ、私はブサイク作品好きなので、エログロ大いに結構なんですけどね。
ただ私は男性のエロスはあまり理解できないので、
本作を見ても専らグロにしか見えないのが難点でもありますが。
グロという観点では、こういう作品は女性向けにはなかったと思うので、
女性向けオンリーのユーザーですと、
衝撃を受けた人も結構いただろうなと予想されます。
他方で男性向けをプレイしていると、もっときついグロゲーもあるので、
男性プレイヤーが過度に期待して本作をプレイすると、
少し肩すかしに感じるかもしれません。
個人的には、こういうのを女性向けで出した点には意義があると思うけれど、
特別良いとまでは感じられなかったかなといったところでしょうか。

あと、たぶん自分だけかもしれないけれど、グラフィックが少々アップ気味なので、
もう少し引いた構図の方が良かったかなというのと、
デッサン自体は良いのかもしれないけれど、
キャラがリーマンにしか見えないので、作品には合っていないのかなと。

本作の特徴はゲームデザイン面にもありまして。
本作には、一般的な選択肢が存在しません。
選択をする場面では、「本能(画面右上に表れる赤い模様)」と
「理性(画面左下に表れる青い模様)」のいずれかを選び、
主人公(プレイヤー)の気持ちを示します。
手法としては決して珍しくはないのだけれど、
この赤と青の模様が作品の持つ独特な雰囲気をより一層増していて、
ストーリー性を盛り上げるデザインとしては優れていたと思います。

ストーリーは、普通にまとまっていたのかなと。
上記のようにエログロ系作品なので、
初めて触れるような人にはインパクトは大きいと思いますが。
ただ、これは私だけかもしれないですが、
例えば男性向け作品をプレイしていても、
妊娠する男の娘とか出てくると非常に萎えるのですよ。
本作は絵柄こそ全然違いますが、それと同じようなものでして。
男性に生理とそれに伴う出血のようなものがあり、
しかもルートによっては妊娠までするわけで、
何それと悪い意味で度肝を抜かれたり。
リアルな日常の中に非日常が少し紛れるから、
そこに怖さも感じられるわけで、
あまりファンタジーすぎるとかえって興醒めしてしまいます。
まぁある意味女性の妄想が全開になった作品ですので、
好きな人は好きなんだろうなというのも理解はできますが。

<総合>


単にエログロというだけでなく、一部の女性のというか、
ライターの妄想を全開にした作品ですので、
こういう表現は好きではないのですが、
どうしても好き嫌いは分れやすいのかなと思います。

私は男性向けでも、
男性の都合の良いように妄想を爆発させた作品はあまり好きではないので、
当然ながら女性の都合の良いように爆発させた作品も、
あまり好きにはなれないって感じですね。

ただ、それでもニトロ本家の某エログロ系作品よりは楽しめたかなと。
オマージュだかパロだかの上っ面だけの短い作品よりも、
本作の方が自分の好き嫌いは別として、
少なくともライターの独自性は発揮できていたと思いますからね。
またゲームデザイン面も含め、工夫しようという姿勢も見られますので、
やっぱり私はニトロ本家の作品より、
本作を含めキラル作品の方が良く出来ているように感じることが多いですね。

ランク:C-(佳作)

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