『辻堂さんの純愛ロード』

『辻堂さんの純愛ロード』

『辻堂さんの純愛ロード』は2012年にWIN用として、
みなとカーニバルから発売されました。

何と言っても辻堂さんが可愛く魅力的な作品でした。

辻堂さんの純愛ロード dl

<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・2012年、神奈川湘南――。
稲村学園に通う長谷大はそこで無難に過ごしていたが、
同級生で不良と近隣から恐れられる少女・辻堂さんが雨の中、
猫を助けているという聞いた事のないような衝撃的な場面を目撃し、
ギャップから彼女の事が気になる事に…。
だが彼女の周囲は不良だらけ。
ライバルの腰越マキや片瀬恋奈とも知り合うようになり、
一般人だった彼の周囲は、加速度的に騒がしくなっていく――。

<感想>


辻堂さんのキャラデザが凄く気に入ったし、
みなとカーニバルとしてはデビュー作ではあるものの、
どうも私はみなとそふと関係の作品は楽しめないものでして。
それでしばらく躊躇していた作品ですね。

みなとそふとの作品が合わないというのは、
そもそもギャグやテキストが楽しめないということが大きかったですからね。
ライターが代われば楽しめるかもと思いプレイしたところ、
ここは良い意味で期待通りとなりました。
みなとそふとの作風が合わない人もいるでしょうし、
それで本作もプレイしていないよって人もいるでしょうが、
私みたいに本作は楽しめるというケースもありますので、
過去のイメージは捨てた方が良いのかなと。

ただ、このライター自身は自分の文章で面白い物が書けると思うのですが、
タカヒロ系のファンも考慮してかパロディ要素も結構あります。
そして、ここが面倒な部分でもありまして。
タカヒロ系が苦手な自分としては、
パロディ抜きでもこのライターは面白いテキストが書けると思うので、
パロディ部分はむしろ邪魔でしかないんですよね。
逆にタカヒロ系が好きな人は、一応本作にも求めるものはあるけれど、
少し薄く感じてしまったでしょう。
本作は両方のユーザーに対応できるということで、
良く言えば万人向けになったとなるのですが、
悪く言えばやや中途半端な印象にもなるのでしょう。
まぁ個人的には露骨にネタを強調するタカヒロ系よりも、
ネタを作品の中で昇華させ自然な展開にさせようとする本作の方が、
はるかに楽しめたのですけどね。

グラフィックは演出も含めて基本的に良好です。
一枚絵自体は価格を考慮すれば少し多めって程度ですが、
差分が多いので、差分重視の人には良かったでしょう。
ただ立ち絵での可愛さほど一枚絵の方は魅力的に感じられなかった、
特にHシーンでの辻堂さんは何か違って見えたので、
その点は少し残念だったかと思います。
それと、一枚絵で表示される主人公の姿が、ぶっちゃけキモかったw

ストーリーに関しては、主人公は良い奴って言われているけれど、
少なくとも人間的に良い奴ではないですね。
でも世の中って単純で、きちんと挨拶してさえいれば、
一般には良い人で通っちゃうんですよね。
主人公の良い奴認定に違和感を持っちゃう人は、
日常生活でも挨拶や礼儀を軽視している可能性もありますので、
一応注意しておいた方が良いでしょうw

本作は、ヒロインと両想いになるまでは良かったと思いますし面白かったです。
ただ、そこからが長いにもかかわらず、出来が悪かったわけでして。
主人公は周りに左右されず良くも悪くもマイペースすぎて、
そこがヒロインらには異質に見えて惹かれもしたのでしょうし、
結ばれるまではマイペースの良い部分が機能していたのでしょう。
でも、恋愛関係になってからも自分の我を通すだけなので、
ここはマイペースの悪い部分が出てしまい、
結局不良少女に野郎の願望だけを押し付けたような、
一方通行な内容の、およそ恋愛ものとは言えない出来の作品になってしまったと。
恋愛って相手あってこそですからね、
どうしても自分も変わらざるをえないのだけれど、
それがないからユーザーによっては不快感も持ってしまいかねないのでしょう。

それから本作には複数ヒロインがいますが、
タイトルに「辻堂さん」とあるように、あくまでも辻堂さんがメインであり、
他のヒロインのルートでも辻堂さんの良さが攻略中のヒロイン以上に出てたりします。
本作は辻堂さんというキャラを描くための作品とも言えるわけで、
そうであるが故に辻堂さんを好きになれればなれるほど、
作品自体も好きになっていけるのですが、
逆にこの手のキャラが苦手な人は合わない可能性も非常に高いと思います。

<総合>


う~ん、判断に悩む作品だよな~
途中までは凄く面白かったし、辻堂さんの魅力を描くという点では、
かなり成功している作品だと思うのですよ。
まぁ私が不良少女っぽいキャラが好きというのもありますけれど、
それを抜きに考えても、演出とかも良いし、
システム面でもHシーンの回想だけでなくイベントの回想もあり、
その辺も好印象ですし。
ただ、恋愛ものとして考えた場合の、後半の失速感も半端ないわけで。
前半名作・後半凡作、間とってどう判断するよってことで、
一応良作にかなり近い佳作としておきます。

とりあえず言えることは、他のヒロインなんて関係ない、主人公も恋愛も関係ない、
辻堂さんの可愛さだけが目当てなんだと完全に割り切れた人の方が、
本作は楽しめるように思いますね。

ランク:C(佳作)

辻堂さんの純愛ロード

DL版
辻堂さんの純愛ロード dl

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