『いじわる My Master』

『いじわる My Master』

『いじわる My Master』は2008年にWIN用として、
シュガービーンズから発売されました。

『Love☆Drops』・『Under The Moon』に続く、
シュガービーンズ魔界3部作の最後の作品になります。

いじわる My Master

<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・主人公、桜上水くるみは少しぼんやりとした女の子。
一見、おっとりとしたのんびり屋な性格に見えるが、
本当は物事への執着が薄く、諦めも早い、ことなかれ主義な性格をしている。
そんな彼女が唯一、強く憧れているのは鮮やかな青い薔薇。
『不可能』という名前の花が咲いたら、自分にも奇跡が起きると信じている。
ある日、いつものように学校から帰宅途中、
不思議な光に飲み込まれ、気を失ってしまう。
気がつくとうっそうとした森の中に倒れていたくるみ。
リュカという、不思議な容姿の人に助けを求めるが、
逆に獲物として捕らえられてしまう。
ここがどこなのか、どうして自分がここにいるのか、
何がなんだか分らないまま、珍しい生き物として市場に売られてしまったくるみ。
そこにくるみを買いたいという人物が二人現れる。
引き取られた先のお屋敷でくるみを待ち受けていたのは、
いずれも風変わりで偏屈なご主人様達。
そんなご主人様達も、くるみと接していくうちに、徐々に変わり始めて……。
ねえ、ご主人様。――愛しても、いいですか?

<感想>


本作は女性向けの、いわゆる18禁乙女ゲームになります。
シュガービーンズ魔界3部作の最後に発売された作品であり、
『Under The Moon』のキャラがちょこっと出てきたりもするのですが、
ストーリーが直接つながっているわけでもありませんし、
本作だけのプレイで何ら問題ありません。

本作の主人公は冒頭で異世界に飛ばされてしまい、
そこで囚われて、市場で奴隷として売られてしまいます。
売られる先は3か所あり、売られた先によって展開も異なりますし、
着せられるメイド服も変化します。
つまり、ゲーム序盤から個別ルートが始まるタイプの作品なのです。
実質的に、ほぼ最初から個別ルートなので重複も少ないですし、
ノベルゲーの長い共通ルートが苦手な人でも楽しめる構造になっています。

私は、女の子が異世界に飛ばされて、
右も左も分らない所で必死に頑張るという類の作品が好きなんですね。
男性向け作品よりも女性向け作品の方が繊細さもありますし。
だから乙女チックなヒロインに耽美な世界観も有する本作も、
自分好みな作品なのです。

ロリ巨乳なヒロインは可愛らしく、物語も楽しく、理屈抜きに楽しい作品でした。
乙女ゲーにおける演出面は、
18禁乙女ゲーの出始め頃は男性向けよりかなり劣りましたが、
年々その差が埋まっていって、本作なんかだと決して見劣りしませんしね。
効果音なども良く、総合的に見ても穴のない良く出来た作品だと思います。

ところで、本作をプレイしていて一つ感じたことがありまして。
私は本作をプレイしていて誰でも楽しめる万人向け作品だなと思ったのですが、
どうも賛否分かれているようでもあります。
その理由も、読めば納得できるものがありまして。
その中の一点についてなのですが、
本作の主人公はロリ巨乳で、Hシーンでもバッチリ体が描かれているんですね。
しかも本作はHシーンの数が多く、比較的早くから登場します。
男性向けのエロ特化の抜きゲーには及ばなくても、
いわゆるシナリオゲーよりもエロは濃いですし、
近年増えている萌えエロゲーと呼ばれる作品と同等か、
それより上回るくらいの濃さも有しているわけでして。
だから男性プレイヤーがプレイしても、
エロ方面でも満足できる内容になっているのです。
従って男性プレイヤーに非常にオススメしやすい乙女ゲーではあるのですが、
そうであるが故に、メインの女性プレイヤーの意見は分かれてしまうのでしょう。

たぶん、ここを訪れる人の大半が男性だと思うので、
男性向け作品で例えた方が分かりやすいでしょうか。
男性向けのアダルトゲームでは、Hシーンで男性キャラは描かれないことが多く、
主人公だと音声もないことが多いです。
主人公の声もあって、Hシーンで体がバッチリ描かれている作品もあるけれど、
そういう作品って野郎の声や裸なんぞ邪魔だと批判されがちですよね。
従って男性向け作品だから男性受けだけを考えようとするならば、
男の身体も声もいらんとなるのでしょう。
だけど、これを女性プレイヤーがプレイするのであれば、
男キャラの逞しい体が描かれ音声があった方が楽しめるはず。
つまり男性キャラも女性キャラも体を描き音声を付けた方が、
男性女性どちらのユーザーも楽しめるのだけれど、
一定のユーザーには不快感を与えてしまうおそれもあり、
そこが難しいところなんですよね。

本作は主人公である女性の声もあり、
Hシーンでは場合によっては男性キャラ以上にしっかり描かれており、
これに抵抗を感じてしまう女性プレイヤーがいても、
それは何ら不思議ではないのでしょう。
でも、それで賛否分かれて世間での評価が伸びないようでも、
決して作品内容が悪いということではないのであり、
男性プレイヤーは逆にこういう作品こそ狙い目なのです。
(当然、逆も言えますよね。シナリオとかは良いのに、
男の身体が描かれているために批判される男性向け作品の場合、
女性プレイヤーには狙い目でしょう。)

<総合>


本作ならではという尖った部分に少し欠けるかなということで、
総合では良作に留めています。
もっとも、本作は全体的にバランスの取れた作品ですし、
女性キャラの身体が描かれることを好まない人を除けば、
誰でも楽しめる作品だと思います。

特に、ロリ巨乳なヒロインは可愛らしく、
男性プレイヤーでも萌えやすいキャラだと思いますので、
男性プレイヤーの乙女ゲー入門作としても優れた作品だと思いますね。

ランク:B-(良作)

いじわる My Master

DVDソフトいじわるMyMaster

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