『剣が君』

『剣が君』

『剣が君』は2013年にWIN用として、
Rejetから発売されました。

一般PCゲーの伝奇ものであり、乙女ゲーですね。
細かな配慮が印象的な作品でした。

剣が君

<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・父親と料理茶屋を営む主人公「香夜」。
ある日、幕府から駿府城代の姫の代わりに、
偽りの花嫁行列を演じて欲しいという依頼を受ける。香夜と姫は瓜ふたつ・・・
とまどう香夜だったが、店を守るために覚悟を決め、
6人の侍を護衛に東海道の旅に出ることに…
そして物語は、妖怪を滅する力を持つ伝説の刀「天下五剣」をめぐる
「剣取り御前試合」へと向かう…
いくつもの出会いが交差し、絡み合い、やがて道は2つに分かれる事に。
ひとつは、剣の道。もうひとつは、君との道。彼らがたどり着く運命とは…?

<感想>


ストーリーは上記の主人公を護衛しながら東海道を旅する前半と、
それぞれの個別ルートから成り立っています。
江戸時代をベースにフィクションを混ぜており、つまりは伝奇ものですね。
もっとも伝奇としての要素を深く掘り下げたというのではなく、
恋愛の方が主といった感じでしょうか。

冒頭に書いたように本作は女性向けの、いわゆる乙女ゲームになります。
Rejetは一般向けのPCゲーで、しかも乙女ゲーが中心なのだけれど、
ちょっとオーソドックスな乙女ゲーとは異なる作品も多かったですからね。
同ブランドの中では、本作は比較的オーソドックスな方向性になっています。

個人的にはオーソドックスでない方が好みなのだけれど、
普通の乙女ゲーを求める人の方が多いでしょうからね。
人数的には、こっち路線の方が好まれるのかなと思ったりも。
本作は乙女ゲーで、好きな人は各所でキャラごとに熱く語っていますので、
その辺は他所に任せてしまいますw
まぁ伝奇モノとしては決して多くはない分野の作品だけに、
誰でもわりと新鮮な感覚でプレイできると思いますし、
江戸の雰囲気を味わいながら恋愛が主目的でプレイするならば、
結構楽しめるのかなと。

ストーリーに関しては、個人的にも普通には楽しめたのだけれど、
何か大して盛り上がらないままにす~っと終わった感じでした。
設定が重いわりには、キャラが良い人すぎて、
世界観とそぐわないようにも感じましたしね。
恋愛を主に考えれば気にもならないでしょうが、
伝奇ものを意識する人は過度に期待しない方が良いと思います。

本作の場合、たぶん一番弱いのがストーリーなのだろうということで、
それ以外の部分では全般的に優れていました。
まず本作は一般PCゲーということもありますが、声優陣は豪華ですね。

それからグラフィック・演出、細かなシステム周りは、
過去作同様に非常に良いです。
CG枚数も十分だし、立ち絵でも動くだけでなく、口パクもちゃんと備えています。
また既読スキップだけでなく、シーンのスキップもありますしね。
男性向けノベルでも標準化されていない要素が幾つもあります。
他にもキャラの紹介や用語説明、サブストーリー、
CGクリックによる反応や、これまでに見た物語の回想など非常に充実しています。
UIも雰囲気に合わせた感じにアレンジされていますしね。
こういうのは気分も盛り上がるし、好印象です。

まぁ、最近の一部の男性向けのような細かなカスタマイズはできないので、
男性向けにないものが本作にはあり、
本作にはないものが男性向けにあるというのが正しいところなんですけどね。
両方混ぜれば最強じゃんって気もしますが、
とりあえず何かを優先させるのであれば、
変に細かい部分のカスタマイズなんかではなく、
本作にあるような要素こそ優先すべきだと思うわけでして。
っていうか男性向け作品の場合、初プレイ時の快適さを追求する傾向があり、
周回プレイやクリア後の楽しみ方を追求するのが女性向けの傾向でして。
作品が長大化して最初からの再プレイが容易でない今日、
クリア後にも作品の魅力を簡単に再確認できるような、
本作の様な方向性の方が理に適っているよなと思うわけで、
最近の女性向け作品をプレイすると、
男性向けが迷走しているように見えてしまいます。

<総合>


個人的には、優れた作品だとは思いつつも、ストーリーのもの足りなさもあり、
総合では良作としておきます。

もっとも、さすがにこのブランドの作品だけあって環境周りは完璧に近いですし、
このシステムでオーソドックスな恋愛ものを求めていた人には、
待望の作品が出たというところなのでしょう。

ランク:B(良作)

剣が君

剣が君[スキット限定版]

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