『モエかん』

『モエかん』

『モエかん』は2003年にWIN用として、ケロQから発売されました。

ケロQらしからぬ作品のようでもあり、
それでいてゼロ年代前半らしい作品でもあったのかな・・・

モエかん

<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

商品紹介・・・萌えを追求した企業連合「萌えっ娘カンパニー」。
世界最大のGNPを持ち、世界最大の軍隊を所有する国家無き国家。
その企業国家がもつ、世界の果てと言われる海に浮かぶ小さな島、萌えっ娘島。
11月も押し迫ったある日、主人公は秘書・霧島香織とともに、
リニア・実相寺冬葉・朝霧かずさ・鈴希というメイド達に出会う。
5人の女子達との華やかな生活の中で、
それぞれが持つ主人公との様々な関係と過去、
萌えっ娘カンパニーの陰謀が明らかになっていく。

<感想>


ゼロ年代前半のアダルトゲームについて、
もちろん好きな作品も一杯あるのですが、
その好きな作品にしても、何か新たに得るものがあったというよりも、
それまでの好きな要素が盛り込まれただけの作品が中心だったように思うわけで。
良く言えば、好きな物が一杯詰め込まれているとなるのだけれど、
悪く言えば、90年代までの過去の名作や他媒体の作品から、
人気のあった要素をかき集めただけとも言えるわけでして。
だから長年アダルトゲームをプレイしてきた中でも、
ゼロ年代前半は最も評価の低い時期だったりします。
まぁPCが安くなってネットも普及した時期だけに、
新規参入組が増えたり、過去作のDVD版が出たことでコレクションする人も増え、
総売上だけは今よりは良かったのですけどね。

本作は、萌えるキャラに厨二的燃え展開など、
当時人気のありそうな要素を目一杯に詰め込んだような作品でして。
良く言えば市場調査のなされた企業努力の光る作品なのだろうけれど、
悪く言えば個性の感じられない作品でもありました。

まぁ私は個性や独自性を好む方ですが、
自分の方向性が全てではないですからね。
独自性が弱くても、同系統の過去作を凌駕するくらいに完成度を高めてくれば、
それはそれで十分に楽しめるものです。
本作は、いろんな設定や要素をとりあえず突っ込んでみたものの、
個々のシナリオでの肉付けは薄いですし、
設定も消化不良で未完成と言われても仕方ないような内容でして。
完成度を高めるとか、それ以前の問題だよなとなってしまいます。

<総合>


独自性も完成度も両方とも弱い作品ですし、
読んでいて途中で飽きてきますし、総合でも駄作としておきます。

これ、この作品から始めたような人は構わないかもしれませんが、
従来からのブランドのファンにとっては、どう映ったのでしょうね。
デビュー当時のケロQは、決して万人受けしないし、荒削りではあったけれど、
他所とは異なる路線を歩んでいたブランドでした。
だから欠点はあっても、ファンもそれなりにいたんですよね。
それなのに、本作では過去のこだわりを感じられないような、
平凡な内容になってしまったわけで。
私の好きだったブランドにリビドーがあるのですが、
あそこも変態抜きゲー路線を突き進んでいたのに、
突然純愛ゲーを出したことがありました。
それにより新規のファンを大量に確保することはできたのだけれど、
従来のファンは何をとち狂ったかとガッカリした人もいたんですよね。
本作をプレイしたデビュー当時からのケロQファンの多くがどう感じたのか、
その辺の詳しいところは分らないのだけれど、
少なくともデビュー当時から追いかけていた自分は、
この作品によりこのブランドへの興味を失ったものでした。

ランク:E(駄作)

モエかん

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