『私の知らない妻の貌』

『私の知らない妻の貌』

『私の知らない妻の貌』は2009年にWIN用として、
アイルから発売されました。

一番怖いのは、やっぱり女性なのかな・・・
って思ってしまうような作品でしたね。

 dl

<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・『――妻の淫らな痴態が、我が心を焦がし、身を奮わす――』
落ち着いた佇まいで良く気が付く自慢の愛妻
「帯刀(旧姓:斎)一花」と幸せな結婚生活を送る主人公「帯刀雅人」
そんなある日、1枚のディスクが雅人の元に送られてくる。
その中に納められていたのは、
愛妻である一花のあられもない過去の性遍歴映像の数々だった。
妻を愛しているが故に、
そんな痴態を映した映像から目を背けることが出来ない雅人。
次々と送られてくるディスクは学生時代から現在の映像にまで及び、
内容もより過激さを増していく…。
そして、雅人の前に現れる謎の男。
主人公は妻の痴態に何を思い、どんな結末を選び取るのだろうか…?

<感想>


ある日、主人公の下に一枚のDVDが届いたので見てみると、
愛妻・一花の高校時代の清楚な姿が映っていたと。
問題はその先で、何と野郎どもに犯され調教される光景が映っていたのです。
大きなショックを受ける一方で、興奮も覚える主人公。
その後届いた2枚目のディスクには、大学時代の一花が映っています。
高校時代は生徒会長も勤めた黒髪ロングの清楚な優等生だったのに、
大学時代は金髪で童貞食いに奔走するビッチへと変貌しているわけで。
つまり送られてきたDVDの中身は、
落ち着いた雰囲気の今の妻の姿からは想像がつかないものばかりなのです。
そしてその映像を見ていくことによって、
主人公は妻の過去を知っていくことになるのです。

大まかな流れは上記の通りですが、
清楚な女の子が学園で陵辱されてしまうというのは、
アダルトゲームではたくさんありまして。
大抵はその場面だけで終わってしまうのですが、
本当なら犯された女の子にも、「その後」があるんですよね。
本作はそれを扱った作品であり、まぁ高校時代は清楚でも、
とことん酷い目にあったら、そりゃすれても仕方ないよなと。

少し余談になりますが、
私は人間を様々な角度から多角的に掘り下げて、その人の本質に迫り、
真の姿を浮き彫りにさせるのが文学だと思っています。
アダルトゲームのキャラ、特に萌えキャラというのは、
キャラの一面を属性として固定化させるものですから、
文学と萌えとは正反対なのだと思います。
文学が上とか、そういう上下の話ではなく、そもそも方向性がまるで逆なのです。
文学小説を散々読みふけった後に、
異なる方向性・可能性を求めてゲームにハマっていった私としては、
好きなアダルトゲームを文学に例えられることは、
時として作品に対する侮辱に感じてしまうのです。
これまでにも好きな作品を一杯紹介してきましたが、
それらの作品に対し、これは文学に匹敵しますねなんて言われたら、
内心でカチンときてしまいますw
例えば、お袋の味をうりにする田舎料理屋の料理を食べて、
高級料亭の味だねと評したとして、それで喜ぶ店主がいるでしょうか。
以前、どっかのTVでもそんな光景があって、
店主がそういう味にならないようにしているんですがねと、
ぶすっとしていた映像がありましたが、
田舎料理や郷土料理としての誇りを持っている人ほど、
高級料亭の味に例えられても嬉しくないでしょう。
私はもちろん作り手ではないけれど、
文学とは異なる面白さを求めてプレイして面白いと思った作品に対し、
何でもかんでも文学だとか言い出す人を見ると、がっくりきてしまいます。

まぁ私の考えは置いておくとしても、
アダルトゲームのユーザーは特定の要素・属性を求める傾向が強いので、
本作のような作品はアダルトゲーマー的には一般受けしにくいのかなと。
つまり妖艶な熟女目的で買った人には若い頃のHシーンは不要だし、
若い美少女目的だと、年取って劣化した姿見せるなとなりかねないですから。
もちろん外見的な要素だけでなく、属性は内面的なものもありますからね。
清純と思っていたのに、ビッチとはふざけんな・・・とか。
キャラの異なる側面を見せることは定型化による萌えとは反対なわけですから、
アダルトゲーマーの多くが求めるものとは違ってくるのでしょう。
だからこういう一人の女性を各年代ごとに扱った作品、
しかも劇的に変化して見える類の作品は、
どうしても数が増えにくいのだと思います。

ただ、業界の現状や元々私が求めたものはそれはそれとして、
中には一人の女性の波乱万丈な遍歴を扱った作品があっても、
それはそれで良いよなと思うわけでして。
っていうか、これ誰得だよと思うような作品が増えてこそ多様性が生まれるし、
そうでないとこの業界は駄目だと思いますしね。
まぁ、エロゲもユーザーも変わっちゃったからなぁ。
今は最初からメーカー側でここがウリですよ、
こういう人向けですよと事前に説明しないと理解してもらえないから。
同人にまで説明責任を求めるような輩も出てくる時代ですし。
だから、こういう作品も年々作りにくくはなっているのでしょうね。

閑話休題。
エロゲ・ギャルゲの中には数年後と言いつつ姿が変わらない物も多いですが、
本作は高校時代・大学時代・現在と、外見も全く異なりますし、
時代によって声優さんも変えてきており、徹底しているんですね。
この段階で、あまり見かけないタイプの作品として、
個人的には結構満足でした。

本作は「人妻寝取られ系アドベンチャー」とされているので、
人によっては寝取られを期待する人もいるのかなと思います。
でも上記のような作品ですし、妻が間男になびくわけでもないので、
いわゆる最近の寝取られゲーとは違っていますね。
主人公にとって一番大事なキャラが他人に犯されるのですから、
初期の頃からの意味での寝取られゲーの定義には当てはまるので、
この公式ジャンルに間違いがあるわけでもないのですけれど。

まぁ今風のNTRとしては、あまり楽しめないかもしれませんが、
Hシーンは非常に幅広いですし量も十分ですから、
ほとんどの属性の人に対応できるでしょうし、
抜きゲーとしては比較的優秀だと思います。

<総合>


エロも濃いですし、
ストーリーも意外性があって、つまり本件の黒幕は実は・・・ってことで、
冒頭の感想にもつながるわけでして。
従って、これだけの内容があれば十分に良作と言えるでしょうね。

もっとも、脳内で、この作品はこうだと決めつけて、
それに合わないと駄目と考える類の人は、この手の作品には合わないでしょう。
上述のようにアダルトゲーマーは特定属性を求める人も多いので、
一般的には本作は人を選ぶと言わざるをえないのかもしれません。
でも、マンネリを嫌い刺激を求め、シナリオを素直に受け取れる人ならば、
こういう作品もいけると思うのですけどね。
少なくとも、私は楽しかったです。

ただ、低価格商品ということもあり、結構あっさりしていまして。
この題材とキャラの魅力なら、
掘り下げれば掘り下げるほど面白くなりそうですし、
そうなれば完全に名作扱いだったでしょうに。
ボリューム不足による掘り下げ不足は、やっぱりちょっと勿体なかったですね。

ランク:B(良作)

 dl

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