『月に寄りそう乙女の作法』

『月に寄りそう乙女の作法』

『月に寄りそう乙女の作法』は2012年にWIN用として、
Navelから発売されました。

今作は女装ものになります。

月に寄りそう乙女の作法

<概要>


ゲームジャンルはノベル系のADVになります。

ああすじ・・・主人公『大蔵遊星』は、
日本の財界を代表する‘華麗なる一族’大蔵家の末端に、
望まれぬ子として生を受けた。
優秀な親族や家庭教師のもとで厳しく育てられた遊星は、
多芸に秀でた万能家であったが、いうなれば籠の中の島であり、
およそ人並みの夢や希望などとは無縁の生涯だった。
そんな遊星が、初めて一族の監視下を離れ、ひとりで外の世界へ出る機会を得た。
名もなき庶民の娘『小倉朝日』となって素性を伏せ、
上流階級の子女が集う服飾専修機関『フィリア女学院』へ
潜入することになったのだ。
その一環として遊星(=朝日)は、
学院一のスーパー同級生『桜小路ルナ』に仕えるメイドとして、
彼女の住まう『桜屋敷』で働くことに。
そしてそこは、ルナと縁のある学院生らが同居するという。
一人はスイスから来た誇り高き留学生『ユルシュール』。
一人は旧華族の流れを汲む家柄の大和撫子『花之宮端穂』。
そしてもう一人が、
少年時代の主人公に恋していた庶民派の社長令嬢『柳ヶ瀬奏』。
いずれも個性的なお嬢様方に加えて、
それぞれに付き添う超個性的な従者たちが遊星(=朝日)の生活を引っかきまわす。
果たして遊星は、素性(おもに性別)を偽ったまま、
屋敷と学園の二重生活を無事に過ごすことが出来るのか?

<感想>


一時期ほどの熱は冷めたものの、
それでもやっぱり、ここの絵は好きなわけでして。
他ブランドの演出面の進化などを踏まえると、
グラフィック全体としての評価は以前ほどの高い点数になることもないのですが、
それでも主観的には好きな絵なんですよね。

というか、見た目では主人公がとにかく可愛かった。
内面を加味すると、主人公というよりヒロイン。
本作は女装ものというカテゴリーになるのだろうけれど、
あまり女装そのものに意味は感じられなかったので、
いっその事、主人公を女性にしてしまった方が違和感なく楽しめたような。
それと主人公はヒロインっぽいので、
まぁ草食化と呼ばれるこのご時世では支持もされやすいのかもしれないけれど、
男としてとか人としてとかって考えてしまう人だと、
主人公に不満が出てくる場合もあるかも。
私はどちらかと言うと後者であり、
フィクションとしては可愛いからOKという気持ちもありつつも、
こういう男性はあまり好きになれないですね。

このブランドの作品では、ライターの寒いギャグが自分に合わず、
それで楽しめないケースも多々あります。
どうも前後の脈絡なくギャグだけ披露されるのが萎えるんですよね。
本作は複数ライターであり、従来の傾向が薄くなっている分だけ、
過去作をあまり楽しめない私でも楽しめました。
従って私と同じような過去作をいまいち楽しめなかった人でも、
今回は楽しめる可能性がある一方で、
過去作の熱烈なファンにとっては薄まった分だけ楽しめなくなるのでしょう。
なので、ブランドの従来からの熱烈なファン向けというよりも、
新規ファン獲得に向いた作品でもあるように思います。

ストーリーに関しては可もなく不可もなく。
展開が限られていることもあり、こじんまりとした印象に。
服飾業界を題材にしている点は比較的珍しいものの、
女装をしての女学院潜入という設定にしてしまったことにより、
せっかくの珍しい設定が逆に薄まってしまった感じですね。
単に舞台と目先を変えただけのように思えてしまいましたから。
商品として売るために男主人公に学園ものとせざるを得ないのかもしれませんが、
女主人公で服飾業界で戦うという設定で作っていた方が、
作品として個性的な物が作れ楽しめたように思うのですけどね。
「今のエロゲ」的縛りのような窮屈さを感じてしまいました。

<総合>


可もなく不可もなく、ごく普通の作品でした。
まぁこの絵で普通に楽しめただけでも、個人的には儲けものなんですけどね。
上でも書いたのですが、ブランドの熱烈なファンには物足りないでしょうが、
逆にこれまで合わなかったという人でも、
今作は楽しめる可能性があるように思いますね。

ランク:C-(佳作)

月に寄りそう乙女の作法

駿河屋
DVDソフト月に寄りそう乙女の作法

関連するタグ WIN /ADV /ノベル系 /


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