『Nega0』

『Nega0』

『Nega0』は2009年にWIN用として、
ETERNALから発売されました。

デバッグしていくADVという発想は面白かったですね。

Nega0

<概要>


ジャンルはノベル系のADVになりますが、後述するように戦闘が加わります。
つまり戦闘要素のついたノベルゲーということですね。

あらすじ・・・
この世界は人々の認識という、あやふやなものでできている。
各個人の認識は巨大な集合認識に繋がっていて、
それが世界の状況を決定しているのだと、未来からやってきたらしい。
ノートパソコン(のようなもの)の中の彼女は言った。
その認識を強引に世界に適用させ、現実を曲げてしまう行為こそを、
魔法と呼ぶのだと。そして魔法を使うには、
魔法の存在を信じる心と環境が必要なのだと。
本当は存在しなかった嘘を、真実だと思いこめる心が必要なのだと…。

<感想>


公式のジャンル名が「ガールズデバッグアドベンチャー」であり、
「ご都合主義」をデバッグ(修正)する作品となります。

具体的にはテキストを読み進め、都合の良い妄想部分を見つけたら、
そこに対してつっこむことができます。
ツッコミをすると戦闘になり、勝てば無事に修正されるのです。

怪しい部分を探し出し、それに対してつっこむというのは、
ある意味ADVの最も基本としてきた要素でもあるのでしょう。
しかし、それを「ご都合主義に対するデバッグ」と置き換えることで、
まるで新しい物の様にさえ感じられましたし、
エロゲという媒体での表現であることを加味しても、
上手くアレンジできていたと思います。
私は個性やオリジナリティというのを好みますが、
オリジナリティというのは別にゼロから全て生み出す必要はなく、
このような絶妙なアレンジで十分なのです。

もっとも本作は発想は良かったのですが、狭義のゲーム性が駄目でした。
本作はADVとされているものの、戦闘がかなり多くなります。
その戦闘が単調ですぐ飽きてしまいます。
プレイに費やした時間の内どれだけ楽しめたかを重視すると、
本作の満足度は下がってしまうでしょう。

それでも戦闘だけなら、まだ大丈夫だったのかもしれません。
本作はループで同じ展開を何度も見る羽目になりますし、
それでいてスキップ機能とかも優れていませんし、
その上に戦闘が加わるわけですからね。
どれか一つなら大した問題でもないのですが、
ゲーム全体で考えると周回プレイが億劫な構造であり、
トータルのゲームデザインに問題があったということなのでしょう。

<総合>


目の付け所は面白いと思いますので、一見の価値はあると思うのですけどね。
良い部分だけなら、名作級の勢いがあると思いますし。
何か変わった作品をやってみたい人であれば、少なくとも元は取れるでしょう。

ただ、ゲームの要素は1+1が常に2になるわけではなく、
複数組み合わさることでマイナスに進んでいくこともあり、
本作はその点で勿体ない作品でもありました。
凝ったシステムの上にストーリーも無駄に複雑にしているので、
プレイを楽しみたいなら纏まった時間のある時に始めることをおすすめします。

ランク:C(佳作)

Nega0



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