『背徳者の小夜曲』

『背徳者の小夜曲』

『背徳者の小夜曲』は2002年にWIN用として、
DEEPBLUEから発売されました。

DEEPBLUEのデビュー作であり、調教ADVになります。

背徳者の小夜曲

<概要>


資産家・神崎家の次男の俊介は、
兄の征治に強いコンプレックスを抱き続けてきた。
事あるたびに優秀な兄と比較され、
いつしか劣等感は征治への憎悪へと姿を変え、
鬱積したストレスは俊介の精神を蝕んでいった。
ある日、俊介は音楽教師の藤沢幸恵に出会う。
札付きの不良と周囲に恐れられる俊介に対しても分け隔てなく接する幸恵に、
俊介は次第にかすかな好意を抱くようになる。
しかし、征治は幸恵との婚約を発表し、
今手がけている仕事のケリが付き次第結婚するつもりであると告げる。
「俺に優しくしたのも、あいつに取り入るためだったのか?」
密かな想いはまたも兄によって打ち砕かれた。
幸福の絶頂にいる二人を見て、俊介のどす黒い欲望が暴走する・・・

<感想>


ジャンルはノベル系のADVになります。
内容が陵辱というか、調教ものですので、調教ADVとなるのでしょうか。
たぶん、今何も知らないでプレイした人がいたら、
システム周りの古臭い普通の調教ADVとしか思わないのでしょうね。
なので、少し時代背景的なところから入ろうと思います。

今は調教ものの大半はADVとして発売されていますが、
90年代は調教ゲームと言えばSLGがほとんどでした。
調教SLGは数値管理が肝となるのですが、
99年の『DEEP』辺りから、
数値管理よりもシーンを見る点に重点が置かれた作品が増え始めました。
数値上の変動ではなく、テキストによるヒロインの変化の重視へと、
少しずつ変わっていったんですよね。
数値管理が肝でなくなった時点でSLGにこだわる必要はなく、
少しずつADVが増えていったわけで、
それは当然予想された流れではあったのかもしれません。
とにかく調教SLGはゼロ年代前半には絶滅状態に陥り、
ほとんどが調教ADVになっていくわけでして。
その変化の分水嶺が2002年辺りなのかなと。
そして2002年における調教SLGの代表格が『DEEP2』なら、
調教ADVの代表格として名が挙がりやすかったのが本作だったと思います。

実際、墜ちる過程であるとか、シナリオは良かったと思うし、
同時期の調教ADVの中では良かったのでしょう。
私は声優にはこだわりませんが、
当時凄く人気だった北都南さんがメインヒロインを担当していますので、
その点でのポイントも高いでしょうしね。

ただ、システム周りは悪かったですね。
私なんかはバックログも不要で、
未読スキップとテキストのノーウェイトさえあれば不満はないのだけど、
確かそれさえもなかったような。
当時の他の作品と比べても数段遅れており、
どうしてもストレスの溜まってしまった作品でもありました。

<総合>


当時は調教ものはSLGでやれよと思ってしまいがちだったので、
ノベルゲーってだけでも不満を抱きやすかったです。
なので本作をプレイしたのも、
ADVでも構わないかと割り切れるようになってからでしたっけ。
SLGでなくノベルゲーになっても構わないのだけれど、
だったら読みやすくしろよと思ってしまうわけで、
システム周りの弱い本作はそこがどうしても気になってしまったものでした。

内容自体は良かっただけにね、その点は勿体なかったですね。

ランク:C(佳作)

背徳者の小夜曲

関連するタグ WIN /ADV /ノベル系 /


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