『MILKジャンキー』

『MILKジャンキー』

『MILKジャンキー』は2003年にWIN用として、
ブルゲ ON DEMANDから発売されました。

いわゆるジャンキーシリーズの一作目であり、
特化作品の低価格化への先駆けとなった作品なのでしょう。


MILKジャンキー

<概要>


主人公はごく普通の大学生・水沢 優介。
優介はある日、高校時代の友人・山岡 好雄のつてで、
なんと可愛い巨乳の女の子の家庭教師を引き受けることになる。
喜び勇んだ優介は早速巨乳ちゃんの家を訪れるが、
そこで優介を待っていたのは更なる巨乳を誇る爆乳お母さんだった!
こうして巨乳ムスメちゃんと爆乳ママさんに囲まれた、
夢の巨乳ライフが幕を上げるのだった。

<感想>


ジャンルはノベル系ADVになります。

原画は辰波要徳さんで、私は存じなかったのですが、
他の作品を見ると巨乳を得意とするようでして。
ライターは鏡裕之さんで、こちらも後に『巨乳ファンタジー』などを作り、
エロゲの巨乳分野における第一人者的存在です。
つまり、巨乳を得意とする原画とライターが組んで作られた、
巨乳好きの巨乳好きによる巨乳好きのための作品なのです。

システム的な特徴としては、
いつでもオッパイを見ることができる機能があり、
これも巨乳を愛でたい人にはありがたいと言えるでしょう。

まぁ私は、あまり巨乳が好きってわけでもないのでね。
有名なシリーズだから気になったというのと、
熟女目当てっていうのが主目的でしたから。
だから普通の作品だなって印象しかないのですが、
巨乳が好きであればあるほど評価の高くなる作品なのでしょうね。

<総合>


ゼロ年代前半辺りにエロゲデビューした人は、
やるゲームどれも新鮮で楽しく感じられたのでしょうけどね。
古参のユーザーはゼロ年代前半のマンネリ、焼き直し感に絶望し、
エロゲを去っていった人も多数見かけたものです。
2002年は不作と言われたのですが、
その一方で小粒な作品の中に良作が多いとも言われた年でした。
その頃からPC98時代的な、闇鍋のようなごった煮の作品が減り、
何かに特化した特化作品が増えていくようになります。
もっとも、特化と言えば聞こえは良いですが、
当初は何か一つに深いこだわりを見せたというよりも、
あれも削りこれも削りということで、
結果的に含まれる要素が減った、消極的意味合いの方が強かったです。
例えば、NTRを入れると処女厨が暴れるから、
NTRや陵辱要素を排除しましたってことなどですね。
だからまぁ、いろいろ削った結果のあの当時のシナリオ重視作品()なんぞは、
大抵の場合はあまり価値がないのだけれど、
他方で少しずつ増えていく特定のシチュにこだわる作品というのは、
それだけを求めるユーザーのためにも意味があったのでしょう。
とは言え、マニアックな属性特化作品に意義があるとしても、
ジャンル間の分化が図られていく中にあり、
余計な要素を加えない方が良いとされる風潮の中にあっては、
そういう特化作品をフルプライスでやる必要はないのですよ。
昔はあれもこれもと混ぜ込んでボリュームを維持したけれど、
普通に考えれば、削った分だけ量が少なくなるはずですし。
もちろん恋愛系などは日常部分の水増しによるボリューム維持により、
フルプライスでもやっていけるのでしょう。
しかし、マニアックな属性特化の抜きゲーの場合、
日常シーンの水増しなんぞやられても、邪魔なだけです。
それは時代も証明していて、今はマニアックな属性特化の作品の多くが、
ミドルプライスや低価格商品になっています。
フルプライスで売れないから下げざるを得ないというのもありますが、
価格を下げたことに伴うボリュームの減少があったとしても、
それでもユーザーの欲しい要素が入っていれば満足を得られるから、
市場も成り立っているということなのでしょう。

とは言え、属性特化商品にフルプライスは不要であると分っていても、
中々簡単には新しい形態へと移ることはできません。
2002年には『妻みぐい』が年間トップのセールスを記録しましたが、
これは当時非常に力のあったアリスだからこその結果であり、
他社が追従しても同じ結果は出せないと。
そう考えた人が多かったようで、中々低価格商品は増えなかったんですよね。
2005年辺りからネットの常時接続の普及に伴いダウンロード販売が軌道に乗りだし、
それから同人や商業低価格路線が拡大していきますが、
その2002年から2005年の間に何もなかったわけではありません。
この間に属性特化作品の低価格化へ向けた橋渡し的な、
次世代への先駆けとなる作品が出てくるのであり、
その代表作がブルゲ ON DEMANDのジャンキーシリーズなのでしょう。

ジャンキーシリーズと言っても、
シリーズ間につながりがあるわけではありません。
タイトルに「ジャンキー」とついて、ミドルプライスで、
何かに特化した作品というだけです。
本作はそのシリーズの一作目であり、巨乳に特化したわけですね。
私は最初は興味なかったのですが、
それでもジャンキーシリーズの飛躍は知っていましたからね。
小粒でマニアックな属性特化作品でもミドルないしロープライスで商売として成立すると、
『MILKジャンキー』が証明したわけでして。
アダルトゲームの歴史的には、これは大きかったんじゃないかなと。
ブルゲ ON DEMANDはブルーゲイルの一レーベルであり、
母体となるブルーゲイルは先日次回作の凍結を発表し、事実上撤退となりました。
近年の大作しかプレイしない人には馴染みのないブランドかもだけど、
アダルトゲームの歴史という大きな流れの中でも、
外せないブランドと言えるのでしょう。
ランク上は一応佳作としておきますが、世間的な意義なども踏まえるならば、
良作かそれ以上も十分にありえる作品だったと思いますね。

性分で余計なことばかり書きましたが、
巨乳好きばかりが集まって作った作品ですからね。
巨乳好きな人なら、やって損のない作品だと思いますよ。

ランク:C(佳作)

MILKジャンキー

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MILK・ジャンキー

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