脅迫2 ~傷に咲く花 鮮血の紅~

脅迫2 ~傷に咲く花 鮮血の紅~

『脅迫2 ~傷に咲く花 鮮血の紅~』は2005年にWIN用として、
アイルから発売されました。

ジャンル:ノベル系ADV 属性:陵辱 原画:リバ原あき

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前作が96年でしたので、随分と間があいたものですね。
2とはありますが、女性主人公が陵辱されるという展開が同じなだけで、
基本的につながりはありません。
ですので、前作をプレイしなくても何ら問題はありません。

アイルは作品数も一杯ありますし、
恋愛系が好きな人には瑠璃雪なんかが人気なのでしょう。
でも、個人的にはアイルと言えば『脅迫』って印象が強かっただけに、
久しぶりでも続編が出たということは嬉しかったものでした。

さて、ジャンルはノベル系のADVですね。
もっとも近年のノベル物のような誰々のルートに~っていうのではなく、
選択肢を選ぶことで主人公の未来が幾重にも分岐していくタイプで、
基本的には前作を踏襲した感じになっています。
前作はヒントモードが搭載されることによって、
多彩な分岐があるにもかかわらず、
誰でもクリアでき楽しめる仕様になっていました。
本作でもチャートが用意され、クリアの手助けをしてくれています。
他にも細かいシステム周りも整っていますし、
このシリーズは本当にこの辺でのストレスは少ないですね。
特に陵辱物はシステム周りが貧相なものが多いだけに、
余計にも目だって見えます。

さて、私は前作は名作だと思っていますが、
唯一の不満がキャラデザだったんですよね。
あのグラフィックがどうにも馴染めなくって。
同じような絵の続編だったらスルーしようと思っていたのですが、
本作のキャラにはやられましたね。
勝気な金髪ツインテールの主人公をはじめとして、
周りのキャラも好みのキャラばかりですし。
エロさの求められるゲームだけに、これは非常に大きかったです。

ストーリーは陵辱系ということで、ミステリー風に進行しつつも、
基本的には主人公がやられてしまう展開がほとんどです。
まぁ、端的に言えば抜きゲーなのですが、
内容面も非常に充実していましたし、
これは長く常駐している人も多いんじゃないでしょうか。
実用性重視のゲームとしては、
全ての面でかなり高いレベルにあると思います。

ただ、抜きゲーであることを求める人の中には、
精神的に痛いストーリーまでは望んでいない人もいるでしょう。
本作にはハッピーな終わりはなく、
どれも救いのないENDばかりです。
なので、そういうのが苦手な人には少々辛いかもしれませんね。

じゃあ、そういう鬱展開が好きな人には本作は名作と言えるのかというと、
そう軽く見てもらっては困ると言いたいわけでして。
救いのないENDを並べておけば痛がって褒め称えると思ったら、
それはそれで大間違いです。

本作は、確かに個々のシチュエーションやENDは良いのです。
でもその過程がイマイチなので、
全体を通して見るとそれ程優れているとも思えないわけでして。
END数が増えてても最後のちょろっとした違いだけだったりしますし、
展開も似たり寄ったりでバリエーションが少なく、
前作の持つ展開の幅や深みみたいなものが全然感じられないのです。

システム面でも充実しているだけで、
前作のような新鮮な感覚はないですしね。

まぁ、前作から10年近く経っていますので、
絵の向上や音声の追加により、
今並べて比べたら本作の方が面白いと感じるのは当然でしょう。
しかし、リアルタイムで与えたインパクトという点では、
本作は前作に及ばないと思います。
確かに手堅く無難に纏まってはいますし、
前作ファンの期待に一応応えるだけの品質は有していると思いますが、
本作ならではの要素っていうのがないんですよね。
良作であることは間違いないですし、
女性ヒロイン視点の陵辱系が好きな人であるならば、
誰がやっても十分に楽しめるだけの内容も有しているのでしょう。
しかし、前作同様に名作というのはちょっと無理があるように思いました。

そういうわけで、個人的には良作としておきます。
単なる抜きゲーではなくもっと話の展開の楽しさを期待していたので、
その点で物足りなさは感じました。
しかし、個々のシチュエーションは素晴らしいものがありますし、
前作同様長く常駐しそうなゲームではあります。
とりあえず、絵が好みで実用性を求めるならば、
まず外れることはないゲームではないでしょうか。

ランク:B(良作)

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