『ミステリー・オブ・ザ・エンシェント:三人のガーディアン』

『ミステリー・オブ・ザ・エンシェント:三人のガーディアン』

『ミステリー・オブ・ザ・エンシェント:三人のガーディアン』は、
2014年にPC用として発売されました。

『Mystery of the Ancients: Three Guardians』の日本語版になります。

『ミステリー・オブ・ザ・エンシェント:三人のガーディアン』は、
2014年にPC用として発売されました。

『Mystery of the Ancients: Three Guardians』の日本語版になります。

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<概要>


商品紹介・・・
姪の住む平和で穏やかな町グリーン・ヒルに危機が迫っている!
謎のカラスの群れが町をおびやかし、人々をどこかに連れ去っているというのだ。
犠牲者の一人である姪のボーイフレンドの行方を追うために、
あなたは町へ向かった。
そこで遭遇したものはカラスの群れを操る謎の羽根マントの男。
この男はある復讐を果たそうとしているらしい。
果たしてこの人物の正体は?
何の復讐を遂げようとしているのか?

<感想>


一応シリーズ3作目になるのですが、前作とのつながりはありませんので、
本作からのプレイで問題ありません。

ゲームジャンルは、国内における主な販売元であるビッグフィッシュの区分では、
アイテム探し(hidden object games、以下HOG)になります。
まぁ、これまでにも何度も書いていますが、
この手のジャンルは年々ADV化していますので、
本作もADV+HOGであるとか、HOG系ADVと言った方が良いのでしょうけれど。

この手の作品は、何年も前にスクエニが作った作品もありますが、
ほとんど日本産の作品がありません。
そのため日本語版をプレイするためには、
しばらく待たなければいけないわけですね。
日本語化されるまでの期間もバラバラなのだけれど、
本作の英語版が2014年の1月末で日本語版が4月頭なので、
約2か月での移植になります。
これは、かなり早い方だと思います。
半年以上待たされるのも普通ですからね。

重要なのは、本作が2014年生まれの作品だということです。
現在、進化の著しいジャンルだけに、
数か月から半年の間でも劇的に変化する可能性も秘めています。
こっちが日本語版を待っている間に、
更に進化していたってことも十分にありえますからね。
そんな市場なだけに、最新の作品を早く日本語で楽しめるっていうのは、
結構大きいことなのですよ。
本作に関しては、これが2014年基準だって感じの作品であり、
どの部分も非常に高水準でしたね。
一般的に完成度が高いと例えられる類の作品であり、
減点法で評価すれば、かなりの高得点となるのでしょう。
また、その水準を保ちつつも、ボリュームも他作品より多いので、
ほとんどの人が楽しめる内容になっています。

<総合>


完成度の高い作品でボリュームも文句なしなので、十分に良作でしょうね。
ただ、本作ならではの特徴、オリジナリティが少し欠けているので、
いつもの私の基準では名作には及ばずといった感じです。
私とは異なり、完成度を重視するのであれば、名作に感じる人もいるでしょうね。

本作をプレイしていて、一つ思ったことがありまして。
主人公ってのは、ユーザー層との兼ね合いで偏ることがあります。
例えばギャルゲーやアダルトゲームでは、
ほとんどが高校生の男の子が主人公ですし、
ユーザーも10代後半から20代前半の男性が多いです。
また国内でADVを作る場合、もし女性を主人公にするとしても、
その女性は若い少女になる可能性が高いでしょう。

本作は主人公である叔母さんが姪を助けに行く物語です。
これがもし日本で作られていたら、
普通なら姪「が」叔母を助けに行くとなりそうです。
この辺に日本と海外の違いを見出すことも可能なのかもしれないけれど、
生産地というよりユーザーの違いの方が大きいのかなと思うわけでして。

というのも、90年代半ばにADVではMYST系の作品が流行しました。
日本にも幾つも移植されましたし、
当時は作品の感想を書いたHPも幾つもありました。
ただ、それらのHPの管理人さんは、一般の女性が多かったんですよね。
一般のという表現も曖昧ですが、
コアなゲーマーでない女性の方というか、
もちろんあの時期にHPを作るくらいだからPCに詳しいのですが、
ゲーム以外にもいろいろ興味があるという感じで、
少なくとも腐女子とは異なる層ですね。
あの当時から、主婦であるとか年齢層は高めだったのかな・・・

エロゲ・ギャルゲを筆頭に、他のADVのユーザーって大半が男性だと思います。
今はBLゲーも多いので、腐女子も大きな勢力でしょうけれど。
そういった層とは明らかに異なるわけで、
同じADVであっても、ユーザー層が大きく異なっていたのです。
両者の間につながりもないし、MYST系が減るにつれ、
その手のHPも閉鎖されていきましたからね。
今では、過去の情報を知るのにも苦労してしまいます。

さて、ここからは完全に推測での話になるのですが、
HOG系のADVの主なユーザー層は40代の主婦という話を聞いたことがあります。
90年代半ば頃のMYST系ADVが好きだったユーザー、
ないし当時のユーザー層に重なりそうな現在の人ってのは、
国内の萌えノベルゲーにはまるとは思えません。
(私みたいなのも稀にいるでしょうが、まぁ例外ということでw)
しかしHOG系のADVなら、十分はまる要素はあると思うんですよね。
綺麗なグラフィックと考えさせるパズルのあるPCゲーという点で、
両者は共通しますから。

HOG系ADVでは、母親が主人公になる作品も結構多いのですが、
ユーザー層の多くが主婦ならば、それも納得できますよね。
国内の、例えばコンソールのゲームで主人公が母親ばかりというのは、
全く想像もできないし、今後もそういう状況には絶対にならないでしょう。
だから母親や叔母などが主人公となる作品の比率が他より高いというのは、
HOG系ADVならではの特徴ないし文化と言えるのかなと。
ゲーム内容と関係ない話ばかりになってしまいましたが、
そういうことが妙に気になりながらプレイした作品でした。

ADVの発展であるとか、文化的なものに興味のある人は、
たぶんかなり少数だと思います。
その手の市販の本とかで不満に思ってしまうのは、
大抵が自分のプレイ経験を歴史に置き換えてしまうからであり、
異なる文化圏・ユーザー層を全く意識していないからなんですね。
もう少し、ぶっちゃけて言うと、FCやSFC時代にコンソールで過ごし、
WIN時代辺りからPCデビューして、
エロゲのノベルがオタないしADVの中心だとか言い出す人たちですね。
そういう人の書いた本は有害でしかないと思っていますが、
女性ユーザーを主としてHPも栄えた文化圏なんかも、
全く認識していないから問題なのですよ。
だから、もし少しでも興味があるのならば、
自分とは全く異なるアプローチを調べることが重要なのだと思いますね。

ランク:B-(良作)

関連するタグ WIN /ADV /HOG /


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