『RISE』

『RISE』

『RISE』は1999年にWIN用として、RISEから発売されました。

タイトル名とブランド名が一緒なのでややこしいのですが、
それだけ自信があったということでもあるのでしょう。

RISE

<概要>


ジャンルはADV+SLGになります。
ADVパートは簡素なノベルゲーであり、
SLGパートは育成SLGになります。

物語の内容としては、
預けられたロボット少女「ななこ」と1ヶ月間一緒に暮らし、
最後に行われるミスコンで優勝することが目的になります。
つまり、ななこを育成するゲームとなるわけですね。

<感想>


内容としてはギャグがあったりシリアスがあったりしますが、
誤解覚悟で大雑把に言ってしまうならば、
可愛いななこを愛でて癒されるゲームってところでしょうか。

ADVパートそのものは特別秀でているほどでもないのですが、
2度目には「あらすじ」として簡略化されますので、
プレイ中にストレスがたまりません。
この手のゲームは繰り返して遊ぶことが前提となりますが、
幾ら優れた文章でも何度も見ると邪魔ですからね。
ユーザーに配慮して作られていることは好印象です。

本作の特徴という観点からは、SLGパートの方が大事になるのでしょう。
育成SLGのシステムの発展に関しては90年代半ばで止まりかけ、
90年代後半には既に頭打ちになっていたように思います。
そうなるとシナリオで差別化を図るという方向性もあるのですが、
あくまでゲーム性で違いを見せると言うのであれば、
グラフィックと連動させるというような手法もあり、
実際に、そのような作品が幾つか出てきました。
本作は後者に属する作品であり、
育成SLGパートでグラフィック上の変化を上手く連動させてきたのです。

具体的には、ななこROOMという部屋が表示され、その中にななこがいます。
そこで本を読んだりDVDを見たりするのですが、
感覚的にはポストペットのような感じでしょうか。
ポストペットが発売されたのは97年で、それからブームになりましたからね。
私はシンプルな方が好きなので利用することは少なかったですが、
ああいうのが好きな人が、それだけ多かったということではあるのでしょう。
ポストペットみたいなノリが好きな人ほど、
本作も向いているように思います。
まぁ、本作発売時にポストペットを知らない人は皆無だったでしょうが、
今は知らない人も出てきているかもしれませんね。
それでも検索で画像はすぐ出てきますので、
あの空間で女の子に置き換えた状態を想像すれば、
未プレイの人でも分かりやすいかなと思います。

<総合>


発想としては十分にありだと思うし、ゲームとしても楽しかったです。
ただ、ちょっと簡単すぎてもの足りなかった部分もあり、
個人的には良作としておきます。
そういう意味では、むしろヘタレた今の方が楽しめるかもしれません。

難易度以外は良い作品なのでね、好きな人もそれなりにいると思うのですが、
ノベルに傾きつつある時代にあっては、
そもそもこういうジャンルがもう流行らなかったのかもしれませんね。
せめてあと1年でも早く発売されていたら、
ブランド的にも大分違ったのかもしれません。
1作で終わってしまったのが非常に勿体ないと感じさせるような、
良い作品でした。

ランク:B(良作)

RISE

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