<漫画> うめモモさくら (鈴木祐美子、集英社)

<漫画> うめモモさくら (鈴木祐美子、集英社)

うめモモさくら (鈴木祐美子、集英社)

90年から92年にかけての漫画で、全10巻でした。
何か無性に好きな作品でしたね。
うめモモさくら

主人公の加賀祐太は高校入学をひかえている状態。
両親は既に亡くなり、唯一の肉親である兄も行方不明。
そんな彼の元に兄の婚約者と名乗る3人の少女が現れ、
一緒に生活をすることに・・・

という感じで物語が始まるのですが、
粗探しをしようと思えばいくらでも出てくる作品なんですよね。
少女たちは兄の婚約者という設定なのに、その兄の存在は忘れられ、
結局最後まで出てこないですし。
またあらすじだけ見たら、この3人の少女とのラブコメを期待しそうですが、
祐太と同級生である宮野木綾子以外はフェードアウトしていきますし。
兄も他の2人の婚約者もいらないよなってなってしまいます。

でも、非常に思い出深い作品でもあったわけでして。

祐太は綾子のことが気になるのですが、
そこに綾子の親友の典ちゃんこと新堂典子が登場します。
典子は最初は完全に脇役の一人であり、名前すらなかったんですよね。
それが名前が付き、登場する回数が少しずつ増え、
祐太に好意を寄せるようになり、やがて彼女の座を射止めます。

開始時からは全く予想すら出来なかった展開ですが、
典子の出番が増えるのに比例するように作品が面白くなっていったわけで。
典子は祐太のことが大好きで、祐太も典子のことが好きになったのだけれど、
でも綾子にも未練があると、そんな三角関係が続きます。

最終的には綾子を選ぶのですが、読んでいるこっちも複雑だったり。
最初は典子邪魔だと思って綾子を応援していたのですが、
典子がどんどん可愛くなっていきましたからね。
作者の絵柄が変化したこともあって、
もうこのまま典子で良いだろと思ったら、最後の最後でまた逆転ですし。

これを読んだのは、93年くらいだったかな。
ずっと気になっていたのですが忙しくて、完結してから一気に読みました。
ラブコメ漫画とか青年向けの恋愛漫画は他にもあったのだけれど、
雰囲気が違うのですよ。
男向け漫画の男視点の作品ではなく、
女の子の視点であるとか全体の持つ繊細な雰囲気とかが、少女漫画っぽいのです。
まだ少女漫画の恋愛物を読んでいなかった時期ということもあり、
それで非常に印象深かったのでしょう。

上記のように純粋にストーリーだけを見れば、方向性が途中で変わったこともあり、
これを名作と断言するのは難しいのかもしれません。
でも、印象深いとか、他人はともかく自分は好きだったな~って人が、
意外と多いのではないかなと。
そんなわけで、いまだにふと懐かしくなる作品でした。

うめモモさくら

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