『JINN ~永遠の勇士~』

『JINN ~永遠の勇士~』

『JINN ~永遠の勇士~』は1994年にPC98用として、
天津堂から発売されました。

天津堂による、3Dタイプの大作RPGでしたね。

JINN

<概要>


ジャンルは3DタイプのRPGになります。

商品紹介による、あらすじ。
「ありとあらゆる世界に出現する勇士や魔王の魂の故郷 [The World of Birth]
ここより生まれた魂が他の世界の肉体と結び付き、秩序を取り戻す・・・・。
その勇士の魂を送り出す為に選び出された挑戦者、それが[貴方]です。
貴方は、共に冒険する[ジン(精霊)]たちを引き連れ、
本当の勇士としての試練に立ち向かってゆくのです。
未知なる世界[The World of Birth]・・・ 旅立ちの時は今!」

<ストーリー>


80年代のRPGと言えば、世界観は中世ヨーロッパ風のファンタジーで、
勇者みたいな存在が魔王など世界征服を狙う者を倒すという、
そんなゲームばかりだったように思います。
アダルトゲームの場合はナンパゲーをRPGでやってしまいました~みたいな、
わけのわからん作品もあったのですけどね。
まぁ、ここ数年の同人ゲーは何でもかんでもRPGにしてしまうので、
最近の同人ゲーのRPGと90年代頭のアダルトゲームのRPGは雰囲気が似ており、
イメージもしやすいと思いますけれど。
もっとも、そんな当時のアダルトゲーのRPGでも、
ファンタジー世界が舞台の場合には主人公は選ばれた特別な存在だったわけでして。

クリエイターに大きな影響を与えたとされる、
ファルコムの『白き魔女』が発売されたのは94年。
この作品はファンタジー世界でありつつも、
ごく普通の少年少女が主人公だったのです。
それが94年の1つの象徴であり、
アダルトゲームにおいても開始時には決して特別でない主人公の物語、
(平凡な状態から育っていくということで成長物語でもあるのですが、)
そういうのが増えたのが94年だったように思います。
例えば『闘神都市2』『逆玉王』『クリスタルリナール』などですね。
SRPGを含めるならば、『ドラゴンナイト4』もあります。
これらの作品の存在により、長いアダルトゲームの歴史の中でも、
名作と呼ばれるRPGが最も多かったのが94年だったのではないでしょうか。

本作も、当時名作と語られることの多かったRPGの中の1つです。
ストーリーとしては、何だか分かったような分からないような概要ですが、
簡単に言ってしまうと勇者のような存在になれるよう頑張ろうってもの。
基本的にはコメディータッチの軽い展開であるものの、
時にハードにもなり、結構良く出来ていたと思います。

ストーリーは、それだけでも十分楽しめる内容は伴っているのだけれど、
化物染みた上記の作品らには及ばないって感じでもあり、
長所とまでは言い切れないのかなと。
しかし本作には他作品にはない魅力もあるのであり、
そこをどう評価するか次第で総合では逆転もありうるのかなと思います。

まぁ端的に言えば、エロですね。
エロゲなんだからエロを重視って人も絶対いるでしょう。
大作と呼ばれる作品はエロが薄くなりがちだったりしますし、
本作も最初のエロまでは時間がかかるのですが、
一夫多妻制万歳な世界観であり、出会った女性と次々に関係を持ち、
妻にしていくという夢のような世界なんですね。
まぁアダルトゲームなのだから、
もっとハーレム最高ってなRPGがあっても良さそうなものですけれど。
でも実際には、ほとんどありませんからね。
だからこそ、本作の存在が際立ってくるのでしょう。
また汁描写なども濃く、その点にこだわりのある人なら、
より一層楽しめるかと思います。

<ゲームデザイン>


ジャンルは3DタイプのRPGで、これまた98時代のRPGに多かったタイプですね。
やり応えもかなりありました。
このゲーム部分での一番の特徴は、マップの広さなのでしょう。
具体的に計算したわけでもないですが、マップはかなり広かったように思います。
アダルトゲームのRPGはマップが狭い、こじんまりしてて物足りないという人でも、
この作品なら文句はなかったのではないでしょうか。
もっとも、逆にアダルトゲームは手軽にできるのが好きという人には、
結構つらい作品だったとも思いますけれど。

<総合>


凄いゲームなのだ、こだわっているゲームなのだというのは分かるのですが、
その多くが私のポイントとずれているわけでして。
それでやや楽しみきれなかった作品かもしれません。
なので個人的には良作としておきますが、
広大なマップが好きでエロも濃い上にこだわりがあり、
それでいてストーリーもゲームも楽しめる大作RPGを求めているならば、
当時は間違いなくこれになるのでしょう。
そういう意味では、ツボにはまればかなりの名作に感じた人もいただろうし、
その意見には理解もできる作品でもありました。

結局のところ、今も名作として語り継がれる名作の多くって、
ブランドやクリエイターが現役で活躍しているものばかりですからね。
当時は同じくらい有名で人気もあった作品でも、
関係者が業界から離れてしまうと、語られる機会も激減してしまいます。
なので、天津堂も語られる機会がどんどん減ってしまっているようでして。
私は『マーシャルエイジ』などは凄いと痺れはしたものの、
必ずしもブランドや本作のファンってわけではありません。
それでも上記のRPGらと並び称されるほどには当時有名だった作品だと、
本作に関しては思うのですけどね。

ランク:B(良作)

JINN

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