凌辱荘

凌辱荘

『凌辱荘』は2004年4月28日にWIN用として、
インターハートから発売されました。

経営SLGと盗撮を上手く組み合わせた、
ブランド最高傑作とも言える作品でしたね。

凌辱荘

<概要>


まず最初に書いておきますと、
本作のオリジナル版は『凌辱荘』というタイトルだったのに対し、
タイトル名が規制に引っ掛かるからか、
ダウンロード版は『淫辱荘』というタイトルに変更されています。
購入する場合は、その点の注意が必要でしょう。

ゲームジャンルはSLGになります。
詳細は後述しますが、経営SLGと盗撮を混ぜたものでした。

あらすじ・・・
経営コンサルタント会社勤務の「山本林太郎」は
営業成績もトップのエリートサラリーマン。
仕事が早い上に、女に手を出すのも早く、色々な女性と関係を持って居た。
しかし、順風マンパンに思えた林太郎の人生も、
仕事で大きなをミスをした事で会社を追われてしまう。
冷え込みも厳しい12月。住む場所も失い、
公園で飢えを凌いでいるうちに寒さの中で気絶してしまう林太郎。
そして、次に目覚めた時美しい女性「千倉響子」と
その響子を姉と慕う「桜坂茜」と出会う。
行き倒れていた自分を助けてくれた、響子に感謝する林太郎。
喜びを噛みしめたのもつかの間、
そこは『桜坂荘』という経営不振で頭を悩ましているアパートだった。
アパートの経営を手助けして欲しいと、林太郎は響子に頼まれ林太郎自身も、
宿無し文無し生活からの解放と、響子の傍に居られる事を考え快く承諾する。
そんな林太郎を快く思わない茜。
こうして山本林太郎は、アパート『桜坂荘』の管理人として
生活していく事になった。

<はじめに>


一言でゲーム性のあるアダルトゲームと言っても、
その方向性はいろいろあると思います。
エロ抜きでも一般ゲームとしても十分通じると言えば聞こえはいいですが、
えてしてそういう作品は、
ゲーム性の高い作品に無理やりエロが付いただけだったりします。
面白いRPGやSLGにエロ要素が加わるってだけのも好きなことは好きですが、
エロ抜きでもゲームが成立するということは、
見方を変えればアダルト要素を活かしたゲーム性とは言えないのです。
アダルトゲームとしての設定・ストーリーを活かしつつ、
その設定に相応しいゲーム要素を導入する。
それが、本当の意味でのアダルトゲームらしいゲームなのだと思います。
そこら辺を理解しているブランド・作品は応援したくなるのですが、
実際にはかなり少ないわけでして。
その少ない中でぱっと思いつく中に、
インターハートというブランドがあります。

でも、応援したくはあるのですが・・・、
イマイチというケースが多くって。
PC98時代からゲームを作り続けているブランドですし、
一見すると面白そうなシステムのゲームも結構あります。
だから1度はプレイ経験のある人も多いかと思いますし、
そしてプレイした多くの人は分かってくれると思うんですけどね。
毎回今度こそはと思ってインターハートのゲームをするのですが、
いつもいつも微妙に変な方向に進んでしまって、
イマイチなゲームばかりだったりします。
毎回期待してはガッカリし、
騙されたと思いつつも次もまた購入してしまう。
それが、インターハートの作品でした。
好きな題材を扱うことも多かったので、
いつかは化けるんじゃないかって思ってたんですよね。
そのインターハートの最高傑作。
ようやく代表作と呼べる素晴らしい作品が出てきました。
それが、この『凌辱荘』だったのです。

<感想>


本作の主人公は、タイトルからも分かるようにアパートの管理人さんです。
アパートの管理人として経営をしなければならないということで、
経営SLGの要素が生まれてきます。
また住人の中には美少女も多いことから、その娘らを撮影してしまえと、
盗撮ADVの要素も含まれているのです。
つまりは、経営SLG+盗撮ADVなんですね。

先に言っておきますと、
正直個々の要素はそれだけでは名作と呼べる域には達していないでしょう。
ただ、アダルトゲームで経営SLGってのは珍しいですし、
尚且つそれなりの水準を保っているゲームとなると、
極めて稀なケースだと思います。
もし一般PCゲーのSLGと比べず
アダルトゲーム内の経営SLGだけで判断するならば、
おそらく上位に食い込むだけの実力は秘めているんじゃないかと。

そこに盗撮ADVの要素が加わるんですよね。
盗撮ものも中々『臭作』以上のものに出会えないわけで、
それは本作も同じことなのですが、
他のトップグループと同等かそれ以上のレベルの内容はあると思います。
つまり、盗撮ものとしても十分に面白いのです。
私は盗撮ものも大好きなのですが、本作はかなり満足できましたし。

しかも、ストーリーも予想外にというか、
タイトルに反して単なる陵辱ものではなく、
管理人である主人公とアパートに関わるヒロインらとの感動物語でもあり、
ラストではほんのりジ~ンってきますしね。

本作は単独の要素では各部分における過去の名作を超えていませんが、
それでも十分に楽しめるだけの内容を有していましたし、
そして何より大事なことは、
それら各要素がバラバラではなく上手く噛み合っていたのです。
つまりゲームデザインという全体的なオリジナリティという観点からは、
かなり高いものになっています。
ノベル系のADVはそこそこ感動できても、
同じようなものが幾らでもあったりします。
しかし本作の場合は、代替の利く作品がありません。
そういう点は高く評価しても良いんじゃないかなって思います。

<総合>


ストーリー、ゲーム性、それらの融合性、独自性と、
個人的にグラフィックがあまり好みでないという点を踏まえても、
十分に良くできた作品でした。
単純に、とても面白かったですね。

こういう作品は98時代は必ず評価されたものですが、
今では難しいみたいですね。
これだけしっかり遊べるエロいゲームが正当に評価されないのは、
今の市場が如何に偏っているかを物語っています。
何とも残念な気もしますが、そういう時代なんでしょうね。

いや、逆に今ならもっと評価されてたのかな・・・
エロ薄でもゲーム性皆無でも、
ストーリーさえ良ければって時代が一時期ありましたし、
本作が出た頃はその時期に被っていたでしょうから。
従って本作は、一番間の悪いときに発売されたのかもしれませんね。

そういうわけでノベル全盛の中では万人受けするとは言えませんが、
盗撮もの好きや経営もの好きには楽しめる作品だし、
両方好きならもっと満足できるオススメの1本と言えるかと思います。

・・・それにしても、
これでインターハートが完全に一皮剥けたと思ったんですけどね。
どうやら蝋燭の最後のやつと同じだったみたいで、
本作をピークに一気に駄目になっていきました。
その辺は非常に残念だったのですが、
本作はハード社で例えれば『ようこそシネマハウスへ』であり、
1本でも素晴らしい作品を残してくれたことに素直に感謝しておきましょう。

ランク:A-(名作)

凌辱荘

DL版
淫辱荘 dl

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こんばんは~
これを読んで最初にやはり「臭作」思い出しました。
このゲームは未プレイ、というか自分MACなので
できないわけですが...泣
臭作をやった当時、この発想面白い!って思いました。
この凌辱荘はそれに経営SLGって面白要素じゃないですか!
アダルトもので経営SLGって
ほんと面白そうです。
WINかぁ...98だったらいいのに。

こんばんは、コメントありがとうございます。
>これを読んで最初にやはり「臭作」思い出しました。
経営SLGが好きな人のたまる場みたいなのがないこともありますが、臭作系とが好きな人が集まる場で語られることが多い作品ですね。
>臭作をやった当時、この発想面白い!って思いました。
それなんですよね。当時のエルフならではのクオリティの高さってのも大きいですが、第一は何と言っても発想の素晴らしさだと思うのです。
インターハートの作品はクオリティが伴わない場合が多いのであまり人気がなかったのですが、同じく発想の良いゲームも幾つかあったように思います。
だから文句を言いつつも買ってしまうブランドでもありました。
この作品ものぞき+経営という他にはあまりない組み合わせでしたので、やってみなくてはと思ったものです。
>このゲームは未プレイ、というか自分MACなので
WINDOWS時代に入ってからはしばらくハイブリッドになってましたよね。
あまりOSが何であるか気にならない時代もあって、海外のADVとかQuickTimeのバージョン次第で動いたり動かなかったりしたので(新しくても古くても駄目でこのバージョンって指定のもありましたし)、むしろそっちが気になったりしたものでした。
それであまり気にしなくなってしまったのですが、言われてみればいつのまにかMACに対応しなくなっちゃったんですね。
そういう意味では、また不便な時代になってたんですね。
…何故か自分のブログで不正なコメント扱いではじかれてしまいましたw

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