セパレイトハーツ

セパレイトハーツ

『セパレイトハーツ』は2006年にPS2用として、
KIDから発売されました。

シナリオがミッシングパーツシリーズの西ノ宮勇希さんということで、
それで期待した作品でしたね。

ゲームジャンル:ノベル系ADV
セパレイトハーツ

結果論となってしまうのですが、
現状ではミッシングパーツシリーズが、
ストーリーで心底満足した最後の推理モノになっています。
そのシナリオを手がけたのが西ノ宮勇希さんだったわけで、
当然次の作品にも期待していたわけですね。
また、MPシリーズは3作(PS2版では2作)ということもあり、
1本の作品としては評価しにくい面もあります。
他の人にも3本やれとは言いにくいですしね。
1本で完結し、それでいてライターの代表作と呼べるような作品の誕生を、
ファンとしては望みたかったわけです。
そこで出たのがこのセパレイトハーツだったわけで、
私にしては珍しく限定版を購入したものでした。

設定としては、事故で記憶を失った主人公に、
時を同じくして失踪してしまった主人公の恋人、
主人公は記憶を取り戻し真相にたどりつけるかというもので、
特に珍しいものでもないでしょうね。

でも、それでも面白く見せるのはMPでも実証済みですし、
本作でもラストにつなげる伏線の張り方であるとか、
随所にライターらしさが表れています。
MPシリーズをやっていると、
あぁ西ノ宮さんの作品らしいよなってのがきっと分かるはず。

ただ、如何せん短すぎましたね。
ストーリーには骨となるプロットがあって、
それに様々な肉付けをしていくわけです。
最近のノベルゲームはこの肉付けに無駄な部分が多すぎて、
ぜい肉だらけに見えるものも多いです。
だからもっと削ぎ落とせよと言うことが圧倒的に多いのですが、
セパレイトハーツの場合は珍しく全く逆でした。
プレイ時間(体重)の枠の中に、
無理やり骨と肉をおさめた感じなんですね。
この骨ならもっと肉がついているはずなのに、
無理やり枠の中におさめたものだから、
結果的にかなり肉の少ない作品になってしまったのです。
基礎となる骨格自体はMPシリーズに通じるものがあるので、
だからライターらしさは感じることができました。
しかし肉付けが少なすぎたので、
どうにも中途半端な感じが否めなかったんですよね。
もっと長くしっかり書けていれば別物にもなれたかと思うと、
ちょっと勿体無かったですね。

他の部分では、キャラの顔とかはわりと好みなのですが、
全体のバランスがたまに変なときがあったので、
ここもプラスにはならなかった感じでした。

総合ではライターらしさは感じられたし元は取れたのですが、
やっぱりボリューム的な物足りなさを感じてしまいましたね。
なので、佳作としておきたいと思います。
できれば大長編でしっかり書ききった作品を、
もう1本くらいみてみたいものです。

ランク:C(佳作)

セパレイトハーツ
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