G線上の魔王

G線上の魔王

『G線上の魔王』は2008年にWIN用として、
あかべぇそふとつぅから発売されました。

ゲームジャンル:ノベル系ADV

G線上の魔王

『車輪~』があまりに酷かったのでスルーするかとも思ったのですが、
テキスト自体は肌に合っていましたし、
何となく絵に惹かれたことから、
下手な設定を作らなければ化けるかなと思い購入した作品ですね。

グラフィックは購入動機の一つでもあったのですが、
結構良かったですね。
これだけで長所と言い切るのは難しいかもしれませんが、
好印象ではありました。
サウンドも同様で、これまた結構良かったです。

問題はストーリーですね。
内容的には、広い意味ではミステリーになるのかな。
前よりは欠点が減ったという意味では、
『車輪~』よりはよくなっています。
ただ、成長したというより設定が変わったことで、
粗が出にくくなっただけとも言えますけど。

前作よりは良くはなっていますが、相変わらずチグハグです。
感動させるシーンとか、部分的には上手いんですよね。
ヒューマンドラマならヒューマンドラマで、
キャラを書くことに専念すれば良い物になりそうなのですが、
物語を書きたい感じでキャラは従的なために、
どうしても中途半端な感じになっています。
加えて、無駄に電波っぽかったりアホっぽかったりで、
そこでも違和感が生じてしまいましたし。

まぁ、細かい所はあまり大きな問題でもないのでしょうけどね。
本当に引っかかるのは、大きく2点になるのでしょう。
1つ目は、ライターは「場面」を描くことはとても上手いのですが、
1つの「物語」としては矛盾や綻びが非常に多いことです。
だから物語が長くなればなるほど、プレイすればするほど、
とにかくチグハグな印象を抱いてしまうのです。
アニメで言うとガンダムの種死でも見ているような、
盛り上がる部分もあるのに全体ではグダグダな感じなのです。
矛盾や綻びが気にならなければ盛り上がれるのかもしれませんが、
あまりに酷いために長所にもなりえたはずの「場面」も、
結果的に楽しく感じられないのです。

2つ目は、『車輪』といい今回といい、
ライター持っていきたい方向は分かるものの、
作中の設定に対してライターの知識・常識力が全然伴っていないことです。
一番気になるのはこの部分でしょうね。
っていうか、普段はライターがどんな人かは気にならないのですが、
このライターはちょっと気になるんですよ。
何ともそこそこ文章の上手い中学生が書いたようで、
実にアンバランスですから。

総合では凡作ってところでしょうか。
ストーリーのマイナスが大きいので駄作でも構わないのですが、
絵と音は結構良かったですし、車輪よりはましってことで、
区別する意味あいで凡作としておきます。
まぁ、出来としては前回より良くはなっているのですが、
前回はもしかしたらって期待も僅かにあったのに対し、
今回はライターの底の浅さへの失望感が更に強まってしまいました。
期待もしていたのですが、とても残念でしたね。

ランク:D(凡作)

G線上の魔王

関連するタグ WIN /ADV /ノベル系 /


面影レイルバック   美少女万華鏡 -罪と罰の少女-  蒼の彼方のフォーリズム EXTRA1
カテゴリ「2008」内の前後の記事





管理者にだけ表示を許可する

| ホームへ戻る |