愛妻日記

愛妻日記

『愛妻日記』は2009年にWIN用の同人ゲームとして、
ORCSOFTから発売されました。

まず、タイトルからも分かりますように、人妻物です。
原画はちょも山さんでした。

愛妻日記

ちょも山さんは以前はアリスにいたわけで、
アリスにいたころも「妻~」シリーズとかを出していて、
むちむちっとした肉感的で魅力的な人妻を描いてくれていました。
アリスをやめちゃったので非常に残念に思っていたのですが、
こんなところで人妻を描いていてくれたんですね。
もちろん、今でもその魅力は健在です。
というか、数あるちょも山さんの人妻の中でも、
個人的にはこのゲームが絵的にはマイベストです。

ストーリーは寝取らせ(NTS)になります。
自分の妻が他人に犯られるという意味では寝取られ(NTR)でもありますが、
そう仕向けたのは主人公なのでね。
NTR好きでも好みが被る人も多いかもしれませんが、
厳密には楽しむ方向性が違うんでしょうね。
どちらかというと、好きな女性が淫らに変えられていく様を、
じっと脇で見ているのが好きな人に向いているでしょう。
NTRとかにこだわりがなく、
単に堕ちていく過程が好きな人でも良いでしょうね。
NTRとNTSは属性がかなり被っている部分もありますが、
違う部分も大きいので一応注意しておくべきでしょうね。

さて、肝心なのはNTSとして見た場合はどうなのかですね。
本作は同じ場所でのHシーンでも、4段階くらい用意されています。
最初は嫌がっていたのに、最後は自らって感じですね。
堕ちていく段階をきちんと踏んでいますし、
ここは良かったと思います。
EDも複数用意されていて、AV出演ENDなんかは特に良かったですね。

また、部屋の中でビデオを仕掛けてそれを眺めるという構造なので、
Hシーンは家の中がメインとなります。
寝室で普通にというのから、台所での裸エプロン、
ベランダでのちょっとした羞恥プレイと、
一通りのものも揃っていたかと思います。

好みが分かるとすれば、CGとシーン数ですね。
CG基本枚数は17枚で、価格を考慮しても少なめです。
他方、シーン数は40もあります。
同じ場所でも上記のように段階が違うとテキストも替わりますし、
差分で若干の違い(下着とか)も出てきますので、
シーン数の方が多くなるわけですね。
個人的にはシーン数は多めなので満足できましたが、
CGの基本枚数に重点を置く人は少し物足りなく感じるかもしれません。

そういうわけでストーリー展開及びグラフィックは満足だったのですが、
このゲームの評価が分かれる最大の理由はシステムにあると思います。
ジャンルは、ADV。
分類的に言えばコマンド選択式の亜種となるんでしょうか。
そういうと分かりにくそうですが、やることは簡単です。
家の見取り図が出てきて、どこにビデオを仕掛けるか選択するだけです。
Hシーンの見られないところには注意がなされますので、
『鬼作』とかより更に簡易化した感じですね。
ゲーム性が減少した分、スムーズに進行できるようにしたのでしょう。

個人的には『臭作』のようなゲーム性の高い物の方が好みなのですが、
上手く作れないと徒に複雑になるだけですからね。
そうした事態を避けるための処置と評価することも出来るでしょうが、
結果的に若干中途半端になってしまったのかなと。

まぁ、このシステムはゲーム性を望む人には物足りないでしょうが、
ノベル好きには向いていると思います。
その意味ではまだ良かったんですけどね。
最大の問題はその次です。
本作は全部で50ターンあります。
つまりその数だけ場所を選択することになるのですが、
そのターン数のわりにはイベントが少ないんですよね。
寝室を選ぶと寝室Hその1が見られる。
次に選んでもその1で、またその次もその1となります。
ある程度進むと次の段階に進むわけですが、
この繰り返しが苦痛に感じる人は間違いなく出てくるでしょうね。
いっそのことターン数を半分に減らしてくれれば、
ボリュームは減っても逆に印象は良くなっていたと思うんですけどね。
ちょっと勿体無かったですね。
基本的に私は古くからADVをやってきているので耐えられましたが、
ノベル系しかやってない人にはきつい仕様かと思います。

ちょも山さんの描く人妻で寝取らせ(NTS)、
しかも過程や最後の分岐まできちんと用意しているということで、
寝取らせを代表する作品だと思いました。
ストーリーやグラフィックだけなら、
十分名作級のインパクトがあるかと思います。
満足度でも2009年の中では最上位クラスでした。
ただ、やっぱりシステム面のダルさはマイナスせざるをえないので、
総合的には良作ってところでしょうか。

個人的にはシステム以外はかなり好きな作品なのですが、
どうしても万人向けとは言えないでしょうね。
繰り返しにもなりますが、まずは寝取らせ物であること。
ジャンルも確立したとは言い切れない、まだまだ未成熟な分野です。
おそらく寝取られが好きでもこれは駄目な人も多いでしょうし、
おそらく合わない人の方が多いでしょう。
原画も好きな人にはたまらなく好きな絵なのですが、
萌え絵第一な人にはあまり良く映らないでしょう。
また、最大のネックであるシステム面。
たぶん、今のノベルゲーで育った世代にはきついと思います。
多くの人が挫折するでしょう。
90年代から盗撮系のゲームをやってたような人には耐えられるでしょうが、
やっぱり数はかなり限られてくるでしょうね。
私の場合はマイナス幅が少なくて済みましたが、
耐えられない人は全体の印象にも大きくマイナスに影響してくるでしょう。
こうしてみて見ると、
とことん売れたり人気の出やすいジャンルから離れた作品なんですよね。
何でこんなもん作ったんだかって思いますが、
それこそが同人の良い所でもあり、
だからこそより一層個性も際立って見えるんですよね。
他人にはすすめにくいゲームではありますが、
出会えてよかった作品でした。

ランク:B-(良作)

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