『ユーラシアエクスプレス殺人事件』

『ユーラシアエクスプレス殺人事件』

『ユーラシアエクスプレス殺人事件』は1999年にPS用として、
エニックスから発売されました。
開発はシステムサコムになります。

とにかく出演者が豪華な作品でしたね。

ユーラシアエクスプレス殺人事件

<ストーリー・キャラ>


私立探偵である主人公が、依頼に従い女子高の修学旅行に合流するため、
中国の上海を出発するユーラシアエクスプレスに乗り込みます。
そしてそこで殺人事件が発生するというわけで、いわゆるミステリー作品になります。

後述するように本作は実写ゲーなのですが、
メジャーな機種で有名な人を使用した作品って、大抵はハズレなんですよね。
マイナー機種の実写ゲーだと大アタリもあるのだけれど、
話題性の高い作品ほど中身が伴っていないわけで、
それが国内の実写ゲーの印象に影響しているように思えてしまいます。
そのために本作に対しても事前は不安の方が大きかったし、
実際にストーリーそのものは優れているわけではないのですが、
1プレイが2時間で終わりますので、
だるさや煩わしさによる不満は生じないでしょう。

楽しむべきはむしろキャラであり、つまりは実写の女優陣ですね。
私はそんなに詳しい方ではないですが、
それでも榎本加奈子、新山千春、深田恭子、加藤あいなど、
知っている人が何人も出てきましたし、見ているだけで目の保養になってきます。
まだあまり名の知れてない頃だった人もいますが、
それだけにとにかく若いですしね。

<ゲームデザイン・グラフィック>


本作は全編実写のゲームになります。
ムービーもあるのですが、静止画も多いですね。
有名な某実写ゲーは、ほとんど静止画でしたので、それよりはマシなのでしょう。
でも本作より5年くらい前の実写ゲーが、
動きまくりの話しまくりだったことを考えると、少し不満は残ってしまいます。

公式上のジャンルは「シネマアクティブ」とされており、
ムービー主体だと私もインタラクティブムービーと表現するところですが、
静止画も多いのでちょっと微妙かも。
プレイヤーの行動方法に合わせてコマンド選択式のADVと言うのが無難でしょうか。
それに2時間というタイムリミットが加わっていますので、
つまりはリアルタイムのコマンド選択式ADVということになります。

タイミングに合わせてボタンを押すだけの、
いわゆる初期のインタラクティブムービーよりも、
一般的にコマンド選択式ADVの方がゲーム性の高いものは作れるかもしれません。
しかし初期のインタラクティブムービーにも良いところはあり、
リアルタイムの良さをゲーム部分が損なわないという利点があるわけでして。
本作のようにリアルタイムとコマンド選択式の併用は、
互いにその長所を消しあってしまいかねません。

確かに、電車が次の停車駅に到着するまでの2時間をゲームとシンクロさせる、
そのために制限時間ありのリアルタイム性にするということ自体は、
ストーリーとシステムの融合という観点から良いことだと考えます。
しかしリアルタイムにするなら他のシステムにするか、
或いはコマンド選択式でも相応にアレンジすべきであり、
そのまま普通のコマンド選択式をくっつけてしまったことは、
ちょっと失敗だったのかなと思います。

<総合>


予算の関係とかでいろいろ妥協せざるを得なかったのだろうとは思うものの、
システム同士の組み合わせ方であるとか、
ムービーと静止画の組み合わせ方であるとか、
全体的に中途半端な仕上がりだったのかなと。
何を作りたかったのか、もう少し意図をはっきりすべきだったでしょうに。

もっともテンプレな枠ではなく一応のアレンジの姿勢は見られますし、
好きな女優陣が何人も出てきますので、一応元は取れたように思います。
よって、ギリギリではあるものの総合でも佳作としておきます。

まぁ推理ものは好きだから、それで当初は気になったというのはありますが、
今振り返ると殺人事件だと、どうしても暗くなってしまいますからね。
このメンバーを揃えるのならば役者の魅力を引き出すことを中心に考え、
もっと明るいノリで活きた表情の出せる作品の方が良かったかもしれませんね。

ランク:C(佳作)

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ユーラシアエクスプレス殺人事件

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