『Endless Rain』

『Endless Rain』

『Endless Rain』は2004年にWIN用として、
Green Tea Milkから発売されました。

カットインが豊富な作品でしたね。

endless rain

<概要>


ジャンルはノベル系のADV。

あらすじは以下の通り。
降り止まない雨の中、少女はひとり『主』を待つ。
霧深い森の奥に、その屋敷はあった。
ただひとり、少女は『主』の帰りを待ち続ける。
雨の司である『主』が、少女の全てであった。
少女は彼にとって退屈を紛らわせるための玩具でしかない。
主は、時々気まぐれに帰ってきては、少女を陵辱し、再び去ってゆく。
だが少女にとっては、主が世界の全てであった。
終わりのない時の中で、少女は主を待ち、迎え、送り出すだけの日常を送っていた。
そんなある日、少女のもとに見知らぬ少年と侍が現れる。
そのふたりの来訪者達は、少女の永遠に等しい日常へわずかなひびを入れた――。
果たして少女を待ち受ける運命とは、凍り付いた永遠か。
あるいは、幸福な破滅なのか。
そして今日も。
降り止まない雨の中、少女はひとり『主』を待つ――。

<感想>


伝奇モノのノベルゲームです。
伝奇モノはこの時期、また結構増えていて、
ジャンル名だけを見ると少々食傷気味でもあったのですが、
画像を見てあれ?っと思い、やってみてなるほどと思えるわけでして。
数時間と短くストーリーそのものが特別優れているというのでもないのですが、
他の伝奇モノと少し雰囲気が異なりますので、
だれることなく一気に楽しめるのでしょう。

基本的には雰囲気ゲーであるものの、
その雰囲気の良さを築き上げていたのがグラフィックになります。
とにかくカットインが豊富な作品で、
次々にグラフィックに変化が生じますからね。
商業作品では時々漫画的手法の作品が出てきますし、
この時期で言えば『白詰草話』(2002)や『Quartett!』(2004)の、
Littlewitch作品が挙げられるでしょうか。
本作ではそこまで徹底した作りではなく、
セリフ欄は普通であることからADVとの中間的な感じであり、
悪く言えば中途半端なんですよね。
そのため大きなプラスポイントにはならないものの、
それでも他の同人作品より動きは非常に多いので、
一応は長所と言えるでしょう。

総合では、何とも判断が難しい作品ですね。
600円という当初の価格を前提にするならば、
その価格でこれだけやったと考えれば良作とも言えるのでしょう。
確かに同人の場合は欠点が多くとも、この1点だけは負けないという作品もあり、
個人的にはその1点でもあれば個性として評価します。
本作の場合はそれが演出になるのだろうけれど、
商業作品の優れた物を凌駕するほどでもないだけに、
結果的に絶対的なストロングポイントがないわけでして。
価格に対するCG枚数という意味でのコスパは抜群なのだけれど、
良くも悪くもそれだけなのかなと。
そういうわけで個人的には佳作としておきます。

今は商業の大作が無駄に長いだけと感じられる場合が多く、
小粒でもまとまった作品を高く評価します。
他方で本作の発売当時は、大作でもたまに凄いと思えた作品があったので、
今よりは自分の中でも大作主義的な思考が残っていたわけでして。
だから今やり直したら、もう少し普通に楽しめるかもしれませんけどね。
当時は、どうしてもこういう作品は影が薄くなりがちでしたから。
まぁ、何れにしろ本来の価格で再販されるようならば間違いなくお得ですし、
ラノベ感覚で気軽に手を出せる良い作品だと思いますね。

ランク:C(佳作)

endless rain

関連するタグ WIN /ADV /ノベル系 /


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