『召使い4』

『召使い4』

『召使い4』は1996年にWIN用として、スパイスソフトから発売されました。

実写系アダルトゲームの代表作である「召使いシリーズ」の第4弾であり、
CD3枚組の大ボリュームな作品でした。

召使い4

<概要>


スパイスソフトから発売されていた実写アダルトゲームの中に、
「召使いシリーズ」がありました。
主に90年代半ばからゼロ年代頭にかけてリリースされ、
ちょっと確認しただけでもナンバリングタイトルが9までありますので、
実写系作品の中でも人気は高かったように思います。
っていうか、もしかしたらナンバリングされたアダルトゲームとしては、
このシリーズが最多なのかな。
まぁ派生版を含めればランスシリーズの方が多いですし、
そのランスも今度9が発売されますので、数字の上でも並ぶのですけれど。
とりあえず、現時点では数字の付いたシリーズでは最多かもしれませんね。

本作は、その第4弾になります。
ちょっと記憶が曖昧なので再プレイしてみようと思ったものの、
肝心のディスクが見つかりません。
何故か初回特典の卓上カレンダーだけ、すぐに出てきたのですけどね。
97年のカレンダーなので、もうとっくに過ぎていますし、
そもそも実写の姉ちゃんのエロっぽい写真なので、
部屋に飾るわけにもいきませんし。
何でこんな物を後生大事に取っているのだか自分でも謎ですが、
初回版のオマケだったんですよね、これ。

4作目を扱ったのには幾つか理由があります。
その1点目が、国内初のCD3枚組と書かれて発売されたことです。
CD枚数の多いゲームという点から言うならば、
96年の時点でもPCのADVの『ファンタズム』で7枚とかありましたからね。
「国内初の」というのは、アダルトゲームとしては初ということなのでしょう。
あぁ、でも『ファンタズム』は洋ゲーの移植なので、
国内産だとどうなんだろう?
ちょっと調べていないですが、純国産としても初と言えるのかな・・・

とりあえず96年と言われてもピンと来ない人向けに補足しますと、
すぐ後の97年1月にはPSで『FF7』が発売され、それがCD3枚組です。
アダルトゲームではFDが主流でしたし、CDで出されても1枚でした。
圧縮技術が発達した後ではCDの枚数自体にあまり意味はありませんが、
未発達なこの当時においては、特にムービーを多様する作品に関しては、
容量の多さはボリュームを知る上での大きな指標となりえました。
だから単純に、CD3枚ってすげぇ~と考えることができたのです。

<ゲームデザイン>


二次絵のアダルトゲームでも、90年代に意欲的な作品が登場し、
ゼロ年代前半に単純な構造だけとボリュームで押し切るようになり、
ゼロ年代半ば以降に安価な別媒体に脅かされる事態が到来しています。
そのような変遷を一足先に短時間で一気に進めてしまったのが、
実写アダルトゲームだったのでしょう。

実写アダルトゲームにどのようなイメージがあるか分かりませんが、
90年代半ばにはAVメーカーが意欲的な作品を作っていました。
バーチャルリアリティを構築した作品であるとか、
ザッピングを活かしたゲームとか、今だとちょっと考えられないですけどね。
(扱っている他所のサイトとかもなくなってきているので、
オーパーツのような存在になっていっている気もしますが・・・)
それがWIN95登場辺りから、CG集ないしムービー集のような、
単純ではあるものの高品質な画像と音声のボリュームで押し切る作品が増え、
ゼロ年代に入った頃にはDVD-PGとか安価な手法に取って代わられてしまうのです。

そういう変遷がありますので、
本作は時期的には高品質な画像やムービーがあるけれど、
ゲームとしては単純な物が増え始めた時期の最初の方の作品になります。
ボリュームが特徴の作品で、そのボリュームは当時の業界最大規模ということで、
ウリという面ではハッキリした作品とは言えるのでしょう。

もっとも、召使いシリーズに限定して述べるのであれば、
当初はCG集に毛の生えた程度だったのですが、少しずつゲーム性を増していきます。
その点でも、同時期の他社の安易なムービー集より一段階上回っていたのでしょう。
本作はメイドを育て上げる調教ゲーです。
『殻の中の小鳥』をはじめメイドブームが到来していた時期でもありますし、
メイド調教というのが、いかにも96年らしさを漂わせています。

この頃は調教ゲーも充実していましたからね。
二次絵の優れた調教ゲームと比べると物足りなさは感じてしまうものの、
それでもこの作品になって、ようやく召使シリーズとしては、
ゲームらしいゲームとなったように思います。

<総合>


ストーリー的な部分を補足しますと、
本作は2人から同時に奉仕される初の実写ゲーでもあり、
3Pものとしても優れた作品でした。

従来の作品より画質の上がったムービーの存在と、
そのムービー等のボリュームをウリとできる時代は短いです。
より大きなインパクトを与えるためには、
より早い時期での発売が必要となるのでしょう。
時期が後になればなるほど、若干の質の向上は認められるにしても、
それ以上にユーザーの慣れが進行してしまい、
受けるインパクトは弱くなってしまいます。
まだWIN用のゲームも少なく、PSやSSなども普及しきる前の96年というのが、
実写ゲーのインパクトを最大限に示せた時期だったのかなと思ったり。
その時期に業界最大規模で登場しつつ、
またシリーズとしてもようやくゲームらしきゲーム性を有するに至り、
かつ内容面でも初の3Pなど新しい面も垣間見ることができたということで、
シリーズとしても実写エロゲとしても代表作の一つと言えるのではないでしょうか。

確かに足りない部分はまだまだあるものの、
実写のアダルトゲームに一番期待が持てた頃の代表作という意味で、
本作は印象深い作品でした。

ランク:B-(良作)

召使い4

関連するタグ WIN /


  面影レイルバック      ヤミと祝祭のサンクチュアリ   それでも妻を愛してる2
カテゴリ「1996」内の前後の記事





管理者にだけ表示を許可する

トラックバック http://advgamer.blog.fc2.com/tb.php/2117-d4bdabef
| ホームへ戻る |