『操心術3』

『操心術3』

『操心術3』は2008年にWIN用として、
Studio邪恋から発売されました。

シリーズの集大成として作られた渾身の一作でした。

操心術3

<概要>


商品紹介によるあらすじは、以下の通り。

女の子ってのはわがままで図々しくてうるさくて、
つき合うのは面倒くさそうだよな。
だけど、凜としてておしゃべりじゃなく、普段は強気でしっかりしてて、
エッチする時は別人みたいに気弱。
そんな子がいたら荒々しくリードしてやるのに、僕が。
「黙って僕の言うことを聞け」ってね。
『飲んでいいよ』
その薬が僕を変えたんだ。
運命の条規の行く末に絡み合う大いなる二つのヘゲモニー

至極の謎をめぐり、かつてないほどドラマチックに展開する
操心術シリーズの集大成にして決定版!

<ゲームデザイン>


まずはこっちから説明した方が良いのかな。
基本となるジャンルはノベル系のADVです。

もっとも主人公が2人いて、交代させながら進めます。
一応主人公を交代させるので、
ザッピングと言っても必ずしも間違いではないのでしょうが、
任意のタイミングで変更できるわけではないですからね。
ザッピングと言ってしまうと、ちょっと違和感があります。

章単位で進行し、それぞれで主人公が切り替わるタイプのマルチサイトと、
そういう風に考えるのが一番なのかなと。
個別のEDもあるのですが、最終的なゴールは1つというタイプですね。

<ストーリー>


ライターは「おくとぱす」さんで、催眠関係では有名な方です。
本作もまた催眠系の作品なのですが、
氏の催眠作品も作品によって方向性が異なります。
おそらく、おくとぱすさんの名を有名にしているのは、
『催眠実験』にように催眠をかける過程を丁寧に描いた作品でしょう。
その部分のこだわりが、他のライターと一線を画しているからです。

しかしながら、本作はそういう路線ではなく、
相手に催眠をかけて自由に操ってしまおうという作品です。
つまり方向性としては他社の催眠作品と変わりませんし、
突き抜けたようなライター独自のこだわりもありませんので、
『催眠実験』路線が好みな人には物足りなく感じてしまうかもしれません。

他方で、『催眠実験』は催眠という個別の要素に特化するあまり、
ストーリーの先が気になってしまうような派手さには欠けていました。
本作は催眠により簡単に相手を操ってしまえるのですが、
主人公2人ともこの能力を持っており、両者の利害も対立しています。
寝取り寝取られではないですが、操り操られるという2人の催眠合戦が、
思いのほか面白く熱くなっていきます。

何か、当初の目的を忘れ、催眠だのエロではなく、
とにかく次の展開の方が気になっていくのですよ。
いかにも抜きゲーっぽいですし、キャラも多くエロ目的で購入する人も多いでしょうが、
抜き目的でプレイしていたら、いつの間にかストーリーの方が気になってしまったと、
たぶんそういう人もいると思います。
適度にエロがあり、ストーリーが楽しめ、
ただ単純にプレイしていて楽しいと呼べる作品でしたね。

とはいえ、楽しかったことは確かなのですが、
ここだけは負けないという突き抜けた部分がなかったので、
人によっては特徴の薄い作品に見えてしまうかもしれません。
その辺りが名作に及ばない理由と言ったところでしょうか。

<総合>


突き抜けた部分や本作ならではと言える深いこだわりのようなものがないため、
中々名作とは断言しにくい作品だとは思います。

もっともシリーズの集大成と呼ばれただけあり、
従来よりもストーリー性を強めることで、
エンタメとして単純に楽しいと言える仕上がりになりました。
主観的にはかなり好きな作品です。

尚、本作は集大成でありつつも、完結編ではありません。
若干の謎が残り、以降の作品に持ち越されています。
そもそも催眠関係の長編シリーズというのも稀ですし、
この分野が好きなら長く楽しめることもありますので、
催眠系が苦手でなければオススメできる作品だと思いますね。

ランク:B(良作)

操心術3

ダウンロード版
操心術3 DL

関連するタグ WIN /ADV /ノベル系 /


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