白詰草話

白詰草話

『白詰草話』は2002年にWIN用として、
Littlewitchから発売されました。

原画の大槍葦人さんの絵柄と共に、
FFDと呼ばれるシステムで評判になりましたね。

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<感想>


FFDはフローティングフレームディレクターシステムの略で、
端的に言えば漫画のような吹き出しによる演出方法ですね。

さて、ジャンル自体はノベル系のADVになるのですが、
FFDにより既存のアダルトゲームとは異なる表現に成功しました。
これをどこまで評価するかで、
本作に対する印象はほぼ決まってくるかと思います。

まぁ、漫画的な手法はインタラクティブムービー全盛時に、
幾つかのデジコミでも見受けられましたからね。
厳しく言えばそれを改良してアダルトゲームに用いただけなわけで、
それ程飛びぬけた長所や画期的な手法とまでは言えないのかもしれません。

というか、そもそもPC88の時代にも、PC98の時代にも、
漫画的な構図や吹き出しなどの演出方法を用いたアダルトゲームは存在し、
本作が初めてではないのです。
従って、この部分で高いポイントを稼ぐということはできないでしょう。

しかし、この類の手法が普及しておらず、
本作発売時には消えかけていたことも事実であり、
一時は停滞した手法を現代的に再構成した点は評価すべきなのでしょう。
現代的に再構成、つまりPCの進化に伴う技術の進化が伴うことで、
これは画期的だとかは思わないにしても、
それなりに新鮮な感覚でプレイすることもできましたしね。
なので、ここは一応長所としての評価はされるべきなのでしょう。

<総合>


というわけで演出部分は長所として評価できるのですが、
逆にこの頃には標準になりだした音声はなかったですし、
ストーリーも炉利が出てくるのは良いのですが、
基本的に普通って感じでしたしね。
総合的には名作とまでは言えないのかなと思うわけでして。
なので、良作にとどめておきたいと思います。

こういう手法は好きな人もいれば逆に嫌いな人もいるでしょう。
故に一概にこれが良いとは言い切れないのですが、
物語の表現方法は幾つもあっても良いはずです。
どれもこれも同じシステムを用いていたのでは、
紡ぎ出される物語にだって限界が生じてしまいます。
本作のようなシステムにこそ合う物語だってあるわけで、
こういうゲームは決してなくなってはいけないと思うし、
今後ももっと増えて欲しいように思いますね。

本作をプレイしてファンになれればベストなのでしょうが、
そうでなく結果的に作品に対して批判的になる人もいるでしょう。
でも、どっちに転がるにしても何かしら得られるものはあるはずで、
この手のゲームを未経験な人には、
ぜひとも1度は触れてもらいたい作品ではありますね。

ランク:B-(良作)

白詰草話

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