<漫画> 秋吉家シリーズ完全版 1 (日高万里)

<漫画> 秋吉家シリーズ完全版 1 (日高万里)

秋吉家シリーズ完全版 1 白泉社(花とゆめCOMICS) 日高 万里

もともと4冊の単行本と1つの長編シリーズがあり、それぞれは別個の物語なのですが、
主人公が秋吉家の6人兄弟の誰かということで世界が共通しています。
本書は長編シリーズである『世界でいちばん大嫌い』以外の4冊を、
秋吉家の完全版として2冊に纏めたものになります。

<概要>


この1巻では千鶴(長男)・百華(次女)・十波(三女)・零(三男)の話を収録。
個人的には少し思うところがあるのですが(それは次回に)、
秋吉家関連の短編だけに限れば完全版の方が今は集めやすいかも。

オリジナルの1冊目である『365日の恋人』は96年の発売でした。
私の少女漫画への苦手意識がなくなった頃に読んだ作品ということもありますが、
それまで長編ばかり好きだったのに対し、
短編も良いものだと認識を変えるきっかけになったシリーズでした。

特に作者の日高万里さんの作品の場合、今では長編が中心になっているものの、
私は短編向きの漫画家だと思うわけでして。
作者の他の長編はもちろんのこと、
シリーズの長編である『世界でいちばん大嫌い』よりも、
初期の短編の方が良いと思うのですよ。

作者の最近の作品は読まなくなってきているのですが、
秋吉家シリーズは今でも読むことがあり、非常に大好きなシリーズなのです。

<LESSON・スローステップ・恋文>


まずは末っ子の零(三男)の短編3本。
LESSONとスローステップは『365日の恋人』に収録されており、
恋文は『終わらない恋のために』に収録されていました。
2冊にまたがっていたのが1冊に纏まったので、
完全版は読みやすくなっています。

兄弟からも愛されている末っ子の零は、
長身揃いの兄弟の中にあって例外的にチビです。
まぁ中学に入って間もない成長期前なので、仕方ないかもしれませんが。
中学時代のようやく恋に目覚めかける頃を扱っており、
見ていて歯がゆいような初々しさが良いです。
ヒロインの美夏がサッパリした性格なので、非常に好きでした。
好きと憧れは違うものだという感覚が、
そういうものなのかと新鮮に感じた記憶があります。

<365日の恋人>


元は『365日の恋人』に収録。
主人公は三女の十波。
好きな相手から一年の期限付きで恋人を演じて欲しいと頼まれ、
期限付きの偽りの恋人になった十波。
その365日後に待っていたものは・・・

恋愛漫画はいろいろあるけれど、これは男性向きでは得られない作品だよなと。
普通の恋人よりよっぽど恋人らしい偽物な関係。
個人的な好みで言えば好きという路線ではないのだけれど、
いろいろ新鮮で考えさせられたものです。
逆にこういう話があったから、シリーズ全部読みたいと思ったわけで。
印象深い物語でしたね。

<愛のカタチは揺れるコスモス>


元は『ありのままの君でいて』に収録。
主人公は次女の百華。

ひたすら待ち続ける恋というのが好きでないので、
非常に短い話ということもあって、当初はあまり好きじゃなかったかな。

もっとも長男の千鶴や長女の万葉も絡んできますし、
その後の長編『世界でいちばん大嫌い』も読むと、
つながりが出て楽しめるのですけどね。
できれば『世界でいちばん大嫌い』も合わせて読んで欲しいかも。

<詩を聴かせて>


元は『詩を聴かせて』に収録。
というか、他の単行本は1冊に2本~6本が収録されていたのだけれど、
『詩を聴かせて』だけは1本で1冊だったので、そのまま収録ですね。

話は簡単に言えば、病弱なロリ(依里子)に、
ヤンキー(主人公・長男の千鶴)が翻弄されるってもの。

当然他の話よりも長くなっており、読み応えも一番あります。
複数巻にまたがる長編はだれる傾向があるので、
この作者の場合はこれくらいがベストの長さなような気がします。

秋吉家シリーズ完全版 1 (花とゆめCOMICS)

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