『戦国の黒百合 ~ふたなり姫と隷属の少女~』

『戦国の黒百合 ~ふたなり姫と隷属の少女~』

『戦国の黒百合 ~ふたなり姫と隷属の少女~』は2010年にWIN用として、
言葉遊戯から発売された同人作品になります。

タイトルからも伝わってくるように、百合とふたなりを組合せた作品でした。

戦国の黒百合ふたなり姫と隷属の少女

<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・謎の薬によってふたなりと化したお姫様が、
強烈な性欲に抗えず欲望のままに少女を凌辱していく。
心地良かった関係を壊してもなお増していく性欲に、心を支配され――
史実にオリジナルキャラクター等のアレンジを加えた独自のストーリー。
戦国ふたなり百合ADV「戦国の黒百合」シリーズ第一章。
――加虐に駆られる姫君の、黒く歪な色欲の宴が始まる。

<感想>


今回はタイトルが全てを物語っていますので、
それに沿って説明するのが分かりやすいのかなと。

まず「戦国」とありますように舞台は戦国時代であり、
実在の武将を交えながら進む物語となります。

主人公の朔姫は信長の妹で浅井家との同盟のために輿入れする流れになりますが、
朔姫はそれを断固として拒否。
信長とのやりとりで女を孕ませることができれば嫁ぐ必要はないとなり、
その方法を模索していたところで行商人の薬を飲み、
「ふたなり」になってしまいます。
姫がふたなりになるから、ふたなり姫というわけですね。

ふたなりの使い方には大きく2つがあると思うのですが、
その内の1つ、つまりふたなりが男に犯られるというパターンについては、
私は何が良いのかが未だに分かっていません。
どうしても、その竿って不要だよねって思ってしまいますから。

逆にふたなり娘が別の美少女を襲う場合、
見た目は百合又はレズで綺麗な光景を眺めつつ進行します。
それでいてナニもあることにより感情移入もしやすいということで、
ある程度良さも理解できるのです。
本作は後者ですので、個人的にはすんなりと楽しめたものです。

主人公の朔は非常に優秀であり、気が強く男性みたいな気質なのですが、
薬のおかげで下半身に生えてきたことから、余計にも男性っぽく感じられます。
気の強い黒髪ロングということで、
個人的にはかなり好みのど真ん中なんですけどね。
朔を慕う柚々に対し、これまでの関係を壊してでもものにしたいとか、
そして実際に延々と欲望のままにやり続けてみたりするわけで、
何だか10代のガキを見ているような感覚になってしまいましたw

まぁ性別上は女性なのですが、これまでの精神的な関係、
つまり百合な関係を壊してまでレズな関係を望んでいるので、
主人公だけを見ていると、これは百合作品ではなく、
レズ作品なのではと思ってしまいます。
そういう意味では百合とふたなりの融合ではなく、レズとふたなりの融合ですね。
道具を使うか直接生えているかの違いでしかありません。

もっともここまでだと、レズを望んだ人には良いものの、
百合を望んだユーザーには残念となりかねないのですが、
ここで朔だけでなくユーザーまで救われたのは、
間違いなく柚々という存在があるからなのでしょう。
朔はドSで女王様気質でもあるのですが、
相手である柚々は健気に朔を慕うものの、決してドMではありません。
朔に襲われてショックを受けますし、様々な葛藤の末に全てを受け入れつつも、
基本的にレズでなく百合気質なんですね。
芯が強そうでも姫という立場から変わらざるを得ない朔に対し、
従順で気が弱そうでいながら全く変わることのない柚々。
そのぶれない柚々の存在に朔は精神的に救われるのですが、
他方で百合を望んだ私のようなユーザーも救われたのです。

百合とレズは似て非なるものであり、
本質的には求めるものが異なってくるのでしょう。
本作は否定的に捉えるならば、どっちにも特化しきれない側面は否定できず、
どうしても中途半端さが残ってしまいます。
他方で肯定的に捉えるならば、どちらの属性にも対応しうる内容になっており、
幅広いユーザーが楽しめる作品と言えるのでしょう。

幅広いユーザーが楽しめるという意味では、
本作が戦国時代を舞台にしていることも挙げられます。
単にレズ・百合だけに終始するのではなく、
もっと大きなストーリーも控えていそうなんですよね。
「いそう」と言うのは、本作がまだ第1章にすぎず、
この後も物語が続いていくからです。
序章ゆえにまだまだ物語は動いていないのですが、
木下藤吉郎のキャラなどユニークに仕上がっていますし、
このキャラたちは今後どうなっていくのだろうと、
物語自体の続きが見たくなるんですよね。
全体的な雰囲気が良いこともあって、次回以降も気になるのです。

上記のように今作はシリーズの第1章であり、
一つのエピソードとしてはきちんとまとまっているものの、
全体のストーリーは完結していません。
1章ということで単純なボリュームは少ないのですが、
その分、価格も抑えられていますので、
プレイ時間辺りの単価という意味では相当な量と言えるでしょう。
むしろ低価格商品の中では長い方でしょうし。

グラフィックは淡く繊細な感じで、この作品には合っていたかと。
個人的にはかなり好きな絵ですね。
また同人のノベルゲーではありますが、音声もあります。

<総合>


女性のみとはいえ音声もありますし、グラフィックも良いし、
価格を考慮した上での全体的なコスパ・満足度はかなり高めなのかなと。

また同人作品は癖が強く好き嫌いが分かれやすい作品も多いし、
本作もふたなりに百合にと一見すると癖が強そうなのですが、
案外万人向けではないかなと個人的には思ったりもします。

まだほんの序章で完結していないため、
最初は総合では良作と考えていいたのですが、
エピソード単位では終わっていますし、
その中で主人公ら主要人物の個性はしっかり描けていたので、
これはこれで名作と言って良いのではないかなと。
今作も面白かったですが、何より今後の展開に期待したいシリーズですね。

ランク:A-(名作)

ダウンロード版
戦国の黒百合ふたなり姫と隷属の少女

関連するタグ WIN /ADV /ノベル系 /


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