<ゲーム雑記> ノベルゲーの歴史の補足2

<ゲーム雑記> ノベルゲーの歴史の補足2

ノベルゲーの歴史の補足ようなものの第2弾です。

まとめて書いた方が良いのか未だにあまりよく分からないのだけれど、
あまり長い記事もどうかと思うので分割しました。
まぁむしろこっちがメインで、全然内容が異なるので問題ないのでしょうが。

これはちょっと反省から入らなければならないのですが、
私は普段、実際のゲームの内容からジャンルを判断します。
公式が発表したジャンルがあっても、
実際にプレイした場合に違うということが多々ありますからね。
その方針自体には特に問題はないと思っていますが、
私はその反動で公式の認識を軽視してしまう場合があるわけでして。
だから資料が手元にあるのに、
それをきちんと確認しないで書いちゃう場合があるんですよね。
これはやっぱり反省するべきなのでしょう。

ということで、本題に入ります。
前回の内容とも関連するのですが、ADVは将来小説に近い存在になるとして、
システムサコムは「ノベルウェア」の概念を打ち立てました。
私は内容から判断しがちなので形式的な名称の使用にこだわらないのですが、
中にはその言葉を用いたのはいつかにこだわる人もいます。
このシステムサコムの「ノベルウェア」のように、
ノベルという言葉をアダルトゲームで用いだしたのはいつからかって話ですね。
80年代から実質的なノベルゲーは幾つもありますし、
「シネマウェア」という似た表現の作品もあります。
私なんかは似たようなものだから同じ扱いで構わないと思ってしまいますが、
厳密にノベルという言葉にこだわる人もいるのでしょう。
有名どころという意味では93年の「BAKAノベル」や、
96年の「ビジュアルノベル」などが挙げられるでしょうか。
パッと浮かんだのがその辺なので、
ノベルという名称を用いだしたのは「BAKAノベル」辺りだっけかと、
その程度にしか考えていなかったんですよね。

でも、久しぶりに押入れの奥底から引っ張り出した雑誌を見て、
あぁ~そうだったのかとなったわけでして。
それが、92年にPC98用として発売された『Charm』なんですね。
この作品の感想は既に書いてしますし、
そこでも内容から判断してノベルであると私は書いています。
ただ、公式の表現を失念していた上に、確認していなかったのです。

じゃあ『Charm (シャルム)』のジャンルは何かと言うと、
「ディスクノベルズ」と書かれているんですね。
当時のゲームはフロッピーディスクでしたから、
フロッピーディスクを用いて読む小説ということで、
ディスクノベルとなったんですかね。
それにオムニバスだから複数形にしたと。
今ならデジタルノベルとか電子ブックとかって言葉がありますが、
それと似たような感じですね。

このディスクノベルズの説明は以下の通り。
「ディスクノベルズとは、いくつかのストーリーと、
それをCGで見せていくオムニバス形式のソフトのこと。
臨場感あふれるBGMとCG、アニメーションによってストーリーを紡いでいく、
女の子の”こころ”を疑似体験させる絵物語』。

絵と音のついた物語を読ませるという今のノベルゲー的視点を、
製作側がハッキリと意識し、また作品のコンセプトになっているのです。

実際のゲームはコマンドも何もなく、本当に物語を読み進めるだけです。
その内容から判断して私はノベルと書いていましたが、
製作側の意識はすっかり失念していたわけですね。

まぁ私が忘れているだけで、探せばもっと出てくるかもしれないですけどね。
とりあえず遅くとも92年の時点では、読ませることを重視し、
「ノベル」と題して製作側も意識した作品が、
アダルトゲームの世界にもあったのだと、それだけは間違いないのでしょう。


・・・何ていうかね、古い雑誌でも読まないと、本当に情報が入ってこないよね。
ネットは万能のように何でも調べられそうに錯覚するのだけれど、
少なくともきちんとした専門家のいない分野に関しては、
出回っている情報も少ないですし、
加えて出回っている情報にしても常に虚偽が混ざっている可能性があるわけでして。
アダルトゲームもまた、その傾向が強い中の一つなのでしょう。

私だって今回まで書いていないのだから、いろいろ欠けている部分はあるでしょう。
だから偉そうなことは何も言えないのですけどね。
いろいろ他のサイトを見ても、書籍を購入しても、
こんだけ今は増えているアダルトゲームにおけるノベルゲーの歴史を、
まともに説明できているものが一つもない。
今回のディスクノベルズや翌年のBAKAノベルとか、
そういうのを漏れなく書いたものがね。
(まぁ趣味で空いた時間にやってるサイトとかは仕方ないとしても、
金を取って売っている書籍までネットの情報を集めた程度の手抜きな物しかないとなると、
ちょっと不満も溜まってしまいます。)

ついでに書いておくと、私のように細かい名称までは忘れてたってケースはあるでしょうが、
PC98に実質的なノベルゲーがいろいろあったことはハッキリしているわけでして。
PC98のゲームも知ってます・やってました、
でもビジュアルノベルで初めてノベルゲーを知って衝撃を受けましたとかって、
ちょっとそれはありえないよ。
たまにそんな変なのがいるけれど、どこをどう偏ったらそんなプレイ遍歴になるのか。
例えばSLGは一切やりませんって人が鬼畜王を知らないのなら、
まぁ興味のない分野ならありえるかもねってなるけれど、
自分の興味のある分野で知らないってのはちょっとおかしすぎるわけで、
私には単に知っていると嘘をついているだけにしか見えないのですよ。

ちょっと話がそれてしまったけれど、
文化として根付いた娯楽には、きちんと歴史が整理されたものが多いわけで、
そういう点でアダルトゲームの世界は非常に、致命的なまでに遅れているのだと思う。
私より詳しい人もそれなりにいるはずなんだけどね、そんな人に限って語らないし、
本を出版する人とかネット上で精力的に活動する人に限って、
何も知らないニワカばかりだし、難しいものですね。



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