<ラノベ> 雨の日のアイリス

<ラノベ> 雨の日のアイリス

『雨の日のアイリス』 (松山剛 電撃文庫)を少し前に読み終えました。
久しぶりに、ラノベでとても良いと感じたわけで。

ラノベはシリーズ化して何冊も続くものも多いですが、
『雨の日のアイリス』はこれ1冊で完結します。

雨の日のアイリス

一時期は1冊完結の類は敬遠していたのですが、
待たされるおそれはないし、仮に失敗しても懐のダメージは少なくてすむので、
最近は頭から拒否することはなくなっています。
今回も評判が良いみたいなので買ってみたのですが、
予想以上に良かったです。
最近のラノベ、と言っても昔ほど読んでないのであまり参考になりませんが、
その中ではかなりお気に入りの一冊となりました。

主人公のアイリスは人間の女の子の外見と変わらない家政婦ロボットで、
人格も知能も人間並みに存在します。
その主人公を家族同然に愛している所有者である博士がなくなることで、
アイリスのその後の生活が激変していきます。

序盤のとても幸せそうな生活から一変し、アイリスは姿も変わりながら、
いつ廃棄されるかもわからない労働ロボとして過ごすことになります。
その落差が激しくて、まず胸が痛くなってきます。
そこから先は読んでのお楽しみですが、
悲しくもあり心温まる要素もあり、読んでてジ~ンときてしまいました。
まぁ私がこういう無垢な存在が健気に頑張る姿に弱いということもあるので、
単にツボのど真ん中にきたということもありますけどね。

ということで個人的には大満足です。
ただ、一般的にはこれはSFとして扱われるのだと思いますが、
SF的観点からは疑問の残る部分も。
つまり、こんな外見も中身も人間とほとんど変わらない存在に対し、
全くの物扱いをする社会というのはちょっと想像しにくいです。
だからSFの良作と聞いてSFの好きな人が飛びつくと、
あまり楽しめないのではないかなと思いますし、
この点で批判があったり肌に合わないと言う人がいても、
それは納得してしまうのかなと。

こういう世界観なんだとわりきって、一種のファンタジーとして、
キャラの内面に感情移入できれば楽しめるのですけどね。
その点で人を選ぶことはあるのかなと思いますが、
繰り返しますように個人的にはかなりの当たりでしたね。

雨の日のアイリス



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