『ゼノブレイド』

『ゼノブレイド』

『ゼノブレイド』は2010年にWii用として、
任天堂から発売されました。

開発はモノリスソフトになるわけで、
ゼノギアスやゼノサーガシリーズを手がけたところになります。
もっともこれまでとは方向性がガラリと変わり、
自由度を重視した作品となりました。

ゼノブレイド

450にも及ぶクエストと自由度の高さという特徴を持ったゼノブレイド。
これまでのモノリスソフトからは、ちょっと意外な気もしたんですけどね。
でも高低差を意識して作られた広大なマップを見ていると、
そういやゼノギアスの頃からこういうの作りたかったのかもなと思えるわけで、
何か妙に納得してしまいました。
この広大なフィールドがゼノブレイドの一番の魅力であり、
歩き回って風景を眺めているだけでも楽しめてきます。

まぁ、広大なフィールドに自由度も高い作りということで、
つまりは洋ゲーのRPGであるとか、
MMORPGのオフライン版に近い雰囲気のゲームなわけでして。
そういうRPGにストーリーやキャラ性を加えつつ、
より遊びやすくすることで日本風に作り変えたって感じの作品になるわけです。

こう書いちゃうと、大したことが無いようにも思えてしまうのですけどね。
こういう作りの国産のRPGはこれまでにもあったものの、
どうにも物足りない作品ばかりだったわけで。
その中にあっては比較的頑張っていたように思いますし、
素直に面白いと思える作品でした。

海外のRPGはTPSの区別が曖昧なものも増えてきていて、
アクション系にかなりシフトしています。
そうなると私のようなアクション系は対象外と考える人間には、
いくら広大なフィールドを歩くゲームがやりたくても、
中々楽しめるゲームがないのです。

なので、リアルタイムまでは許せるけど非アクション系がプレイしたい人には、
非常にありがたいゲームだったんですよね
(昔でいうなら、確かにDaggerfallは凄いのだけれど、
まったり戦えるルナドンをついプレイしたくなるような感じですね)。

また、洋ゲーには独特の雰囲気がありますので、
洋ゲーってだけで拒否反応を起こす人もいるでしょう。
そういう人にとっても待望の作品だったのではないでしょうか。

かように、今の海外の主流なRPGに何かしらの拒否反応があるけれど、
でも自由度重視の作品はやってみたいって人には、
結構ツボにくる作品であり楽しめるように思います。
この手の国産RPGとしては近年では随一の出来であり、
その点を高く評価し、個人的には名作だと考えました。

もっとも、決して問題がないわけではありません。
ストーリーはいかにも今のJRPGらしいものであり、
悪くはないけど良いと言えるほどのものでもありませんでした。
JRPGのストーリーに拒否反応がある人だと、
ここはマイナスポイントになりかねません。

またWiiの性能の低さもあり、
キャラとかのグラフィックは綺麗ではありません。
ここは最新のRPGと比べるとどうしても物足りなく感じてしまいます
(まぁ、装備により見た目が変わったり、
装備を脱がせた時の女性キャラのヒップラインは良かったのですけどね)。

さらにクエストは単調なものも多く、
操作性などの作りも随所で甘さがありました。
つまり海外のRPGに満足している人を唸らせるほどの内容までは、
残念ながらなかったわけであり、
それが傑作足りえなかった理由にもなるのです。

総じて、個人的には単純に面白いと思える作品でした。
海外系のRPGは何かしらの理由で肌にあわないけれど、
でも自由度重視で広大なフィールドのある国産ゲームをやりたいって人ならば、
このゲームは強く勧めることができると思います。

でも逆に、海外系のRPGが大好きでバリバリこなす人が楽しめるかというと、
ちょっとあまり得られるものはないんじゃないかと思います。
言わば今の世間での評価はWii独占のおかげでもあり、
Wiiのプレイ層にピタリと当てはまったからでもあるのでしょう。
だから他機種で発売されるとかえって評判は落ちると思うのですが、
でもそれでも、できればXBOX360かPS3の技術で作ってもらいたかったわけで、
個人的にはその点が非常に心残りな作品でもありましたね。

ランク:A(名作)

ゼノブレイド

XENOBLADE



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