『イクイクパッ君』

『イクイクパッ君』

『イクイクパッ君』は1992年にPC98用として、
シルキーズから発売されました。

シルキーズは当時なら誰でも知っていたかと思いますが、
エルフの別ブランドであり、小粒だけれど実験的な作品が多かったものです。

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<概要>


『イクイクパッ君』も非常に単純で、
小粒ゆえにエルフ名義では出せないのだろうけど、
実験的という点で非常にシルキーズらしい作品でした。

ジャンルは一応P&C式のADV・・・なのですが、やることは極めて単純です。
総勢24人だったかと思いますが、
女の子を選ぶといきなりHシーンに入ります。
そして女の子の体中をクリックしていっていかせればOKという、
まさにHシーンだけのゲームなのです。

<感想>


・・・と、ここまでなら単なる手抜きのオカズゲーなのですが、
実験作というからには特徴があるわけです。

『イクイクパッ君』の場合、クリックしたときの女の子の反応が、
テキストではなく音声でかえってきます。

今ならどうってことのない話ですが、
当時はゲーム全体でも音声は非常に珍しかったですし、
ましてやアダルトゲームでクリックに反応してあえぎ声が聞けるとなるとね、
そのインパクトは結構なものだと言えるでしょう。

生真面目に分析するならば、
そもそもADVは言葉に対し言葉でかえってくるゲームでした。
グラフィックADVの時代に入りグラフィックでの反応も加わったわけですが、
インタラクティブムービーやMYST系のADVになってくると、
元々のテキストが廃され絵と音声だけになります。
これは言葉で返ってくるというADVの根幹を揺るがすもので、
それゆえに通常のADVと分けて考える人も出てきたりもしたわけです。

『イクイクパッ君』もムービーが流れるわけではないのですが、
絵と音声で伝えるという点では、
インタラクティブムービーらと同じ方向性にある作品と言えるでしょう。
そういう意味では他のアダルトゲームを一線を画する作品であり、
個性的な作品ではありましたね。

まぁ、面倒くさいことを抜きにしても、
画面をクリックしたら音声であえいでくれるってのは、
理屈ぬきに直感的に面白いものです。
最近は痴漢系のADVくらいでしか見かけない方法ですので、
今でも意外に新鮮に感じられるかもしれません。

ただ、クリックしたらあえいでくれるという、
良くも悪くもそれだけなんですよね。
ゲームとして面白いかと聞かれると、どうにも厳しい面があるかと思います。

<総合>


私はその長所から佳作と判断しましたが、
ゲームの出来自体は凡作と言われても仕方のないものですし、
完成度を求める人には向いていないでしょうね。
私のような珍しい物好きならば当時は楽しめることもできたという、
そういう類の作品と言えるでしょう。

ランク:C(佳作)

イクイクパッ君

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