Broken Sword ~the Shadow of the Templars~

Broken Sword ~the Shadow of the Templars~

『Broken Sword ~the Shadow of the Templars~』は、
1996年にRevolution Softwareから発売されました。

初めて見た時に真っ先に思ったことは、
あぁ~何て鮮やかなんだろう~ってことでした。

circleof001.jpg

まずは上の画面を見てみてください。
国内のADVではちょっと見かけない色使いですよね。
そのとても鮮やかなイラストの中でゲームが出来る。
それだけでもワクワクしたものです。

しかも舞台はフランス、シリア、イギリス、スペインと世界中を股にかけ、
実に国際的でありまして。
実在する場所をモデルに背景が描かれてることもあり、
まるで観光旅行でもしてるかのような幸せな気分になれました。

グラフィックだけでも十分に元は取れる気もしますが、
本作の最大の魅力はそこではありません。
やっぱり、何といってもストーリーにあるのでしょう。

ここで軽くあらすじを。
主人公のジョージが旅行中のパリのカフェテラスでお茶を飲んでる最中、
そこで爆発事件に巻き込まれます。
納得いかず事件の真相を探るうちに、
中世ヨーロッパのテンプル騎士団が絡んでくるという意外な展開になり、
物語は歴史サスペンス的な様相を呈することに。
そして数百年からなる謎の真相に迫るべく、
世界の各地を冒険することになるのです。

時間的にも空間的にも、実に壮大なミステリーですよね。
ADVの老舗というと、真っ先に浮かぶのはLucas Artsでしょう。
そのLucas Arts社の作品の多くはファンタジーもので、かつコメディー調です。
他社の作品にしても、あっちの国のゲームって
ファンタジー作品やコメディー調なノリのゲームが多くって。
それはそれで面白いですよ。
特に演出面とゲーム性の点でLucas Arts作品は外せないし。

でも80年代から国内の推理ゲームばっかりやってきた私のような人間には、
どうしてもシリアスなミステリー作品の方が性にあってるんですよね。
本作は、そんな私みたいな人間にはうってつけのゲームでした。

こんな綺麗な画面で、本格的なミステリーが体験できる。
そんな時間こそが、至高の一時と呼べるのではないでしょうか。
ミステリー系に限ってみるならば、
本作は海外のADVの中でも最高ランクにあるのではないかと、
私は思うのです。

circleof002.jpg

さて、もう少し細かく見ていきますが、
まず日本語版はないので、英語版でのプレイになります。

尚Broken SwordはUK版の題名であり、
US版は『Circle of Blood』という題名で発売されています。
以後はBSシリーズとして続いたので、
タイトルでも『Broken Sword』としましたが、
個人的には『Circle of Blood』という方に愛着があったりしますね。

本作は『Broken Sword』シリーズの1作目にあたると同時に、
シリーズの最高傑作でもあります。
シリーズ物の最高傑作なんてものは大抵は意見が分かれますが、
このシリーズに関してはほぼ異論はないのではないかと思われます。
まぁ、1作目が96年で2作目が97年。
それでいて、3作目が2003年ですからね。
期間があいてしまっているので、
今やって楽しいかの観点からだと3や4が良いって人もいるかもですけど。

色彩鮮やかなグラフィックに壮大なストーリー。
本作の大きな特徴であるこの2点に関しては、前述の通りです。

じゃあ他の部分は?というと、これがまたスキのない作りでした。
システム的には典型的なP&C(ポイント&クリック)ADVであり、
必ずしも斬新さはありません。
しかし、P&Cとしての出来は素晴らしかったです。
主人公ジョージの個性的な性格も相まって、プレイ中は終始楽しかったですね。

欠点らしき欠点はまるでないようではありますが、
しいて挙げるならばキャラデザでしょうか。
これはもう、洋ゲーの宿命なんですかね。
どう見ても日本人には受けそうにありません。
まぁ私は可愛いキャラが好きなので多少の不満も残ってしまいますが、
こういうゲームをやる人の多くは気にしないようにも思いますので、
あまり一般的には問題ではないのかもしれませんけどね。

Lucas Arts系と『Broken Sword』。
どっちが優れていると感じるかは、正直好みの差が大きいでしょう。
ただ、ミステリー系が好きな自分にとっては、
カートゥーンADV(アニメ調のADV)の中では、
この作品こそがベストかなって思いますね。
『Broken Sword』今でもできる、WIN用の廉価版(1&2がセット)が出ています。
カートゥーンADVに興味のある人には、
ぜひとも挑戦してもらいたい一本の一つですね。

※余談ですが、本シリーズで日本語版が出ているのは3作目だけです。
しかもPS2で出ています。
3作目の内容もそれなりには良かったのですが、
如何せんPS2版のロード時間はあまりに長すぎました。
PC版はロード時間がなくて快適にプレイできるみたいですが、
こちらは英語版しかありません。
プレイの快適さと日本語の魅力。
どっちをとるべきか、かなり難しいところですね。
それよりも、今からでも遅くないので、
1作目を日本語版でプレイできるようにしてもらいたいものです。

ランク:AAA-(名作)

Broken Sword

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これは好きな作品でしたねー。伏線、終盤のどんでん返しなど、ストーリーもさることながら、各国の背景や建物の雰囲気が素晴らしかった。
英語が難しかったけど、日本人の宿命だからしょうがないですね(苦笑)。
ちなみに私は1、3、4をプレイしていますが、歴史ミステリーとしての雰囲気とストーリーはやっぱり1に軍配が上がりますね。katanさんはどうですか?
一応これ、Director's Cutがリリースされていたのですが、Wiiで発売されていたので涙を飲むはめになっていたんですよねー。ところが、つい最近SteamでPC版がリリースされたのを見て、驚愕。現在真剣に購入を検討中。相変わらずニコの顔が恐いけど(苦笑)。
ちなみにSteamではMonkey Islandをはじめ、かなり古く、マニアックな(日本では)タイトルが揃っています。おそるべし、Steam(滝汗)。

英語は難しかったですね。
私はそんなに得意ではないので苦しかったです。
でも、仰るように各国の背景や建物の雰囲気がとてもよかったので、凄く次の展開が気になるんですよね。
優れたストーリーに、そのストーリーを更に活かすグラフィック。
単純なようでいて、ここまで見事に作り上げているゲームもほとんどないでしょうね。
私は1~3のプレイですね。4はやってないです。
ちょっと近年はへたれてきているので、3は日本語版でプレイしました。
記事でも書いていますが、ロードが大変でしたね。
2も名作には違いないですが、技術的に1から進歩が無く、ストーリー的にも1ほど纏まりがないので、1と比べるとどうしても物足りなく感じてしまいます。
今やってという基準で評価する人は違う意見もありうるでしょうが、私のように発売時の基準で評価する人ならば、断トツで1が最高って人が多そうな気がしますね。
ちょっと別格な気すらしますし。
BSはPS、GBA、DSといろんな機種に移植されているみたいですね。
それだけ向こうでも愛されているんでしょうね。
1つで良いから日本語化して欲しいですよ。
steamはまだ利用したことがないのですがいろんなゲームがあるみたいですね。
ゲームをする時間がゆっくり取れたなら、いろいろ挑戦してみたい気もしますね。

Director's cut版を一応クリアーいたしましたので、追加された要素や違う点などを列挙いたします。
序盤にニコのパートが追加。事件に関わるようになった切っ掛けが語られる。
要所要所での新しいパズルの追加(結構数は多い)。
一部の謎解き(というか場面)での操作も簡略化されている。
ゲームプレイの快適化(テンポを速くする?)ためか、一部の演出やアニメシーンがカット(涙)。
音楽と効果音の音質がアップ。
インターフェースや新機能の変更追加。アイテムのドラッグアンドドロップでの使用、日記の追加など。
会話シーンでのポートレイトの追加。
こんなところですかねー。思いつく限りではこんなところです。全体としては好ましい方向にリマスターされた感じです。私はそう思っています。
あ、でもセーブスロットの数が10個だけというのは何とかならなかったのか……(涙)。

貴重な情報、ありがとうございます。
もともとあまり情報の出回っていない作品だけに、オリジナルとDC版の違いを比較できる方はほとんどいないでしょうから、とても参考になります。
仰るように、概ね良い方向でのアレンジみたいですね。
私は比較できないので分からないですが、その一部の演出のカットやアニメシーンのカットという部分だけがちょっと勿体無い感じに受け取れますね。
こうなってくると、PS版やGBA版がどうなってるのかも気になってきますw

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