天使たちの午後2 番外編

天使たちの午後2 番外編

『天使たちの午後2 番外編』は1988年にPC-88用として、
ジャストから発売されました。

今回は2そのものではなくて、番外編の方です。

天使たちの午後2番外編

<はじめに>


今は知らない人も多いかと思いますが、
88時代までのアダルトゲームの中で最も有名なシリーズ物の1つが、
この天使たちの午後シリーズでしょう。
初代は元祖美少女ゲームと位置づけられることもありますしね。

ただ、歴史があるってのは良いことなのですが、
正直なところ私は、それまでの作品はあまり好みじゃないんですよね。
キャラが良いのは嬉しいとしても、
ゲーム部分がそれ程でもない以上、
その分ストーリーがしっかりしてないとって思ってしまいますから。
ストーリーがある程度しっかりしていないと、やっぱり楽しめないですよ。
それなのに肝心のストーリーがお粗末でしたからね、
どうしても不満も出てくるのです。
(まぁ、初代のようにコマンド入力式だと、
Hシーンで卑猥な単語を打ちまくって興奮は出来ましたけどw)

そこで登場したのがこの番外編です。
番外編とあるように『天使たちの午後2』と同じ世界で、
本編のサブキャラが主人公となったものですが、
これはこれで単独で楽しむことはできます。

<ストーリー>


本作の主人公は、本編主人公の憧れの先輩・梢の兄になります。
主人公は義妹の梢と相思相愛の仲であるものの、
海外出張を命じられてしまいます。
梢に打ち明けられず悩んでいる主人公。
遂に出発まで残り1日というところから、ゲームは始まります。

本作はこれまでと違ってシリアスな雰囲気で、ストーリーも楽しめました。
まぁ、途中で出てくる女性皆に手を出す強引さなどは、
今のシナリオ重視の人には合わないでしょうけどね。
ここは、いわゆるお約束の範疇なのでしょう。
エロ薄でも構わないからシナリオのリアリティを取るのか、
ご都合と言われても多少のサービスシーンを入れた方が良いのか。
アダルトゲームの在り方としてどちらが正しいのか難しいですけどね。

シリアスな恋愛系のゲームって今でも人気がありますが、
起源を辿ればこれあたりが元祖になってくるんですかね。
今と比べればもの足りないのは当然なのだけれど、
他のADVには「恋愛」という要素が欠片もなかっただけに、
僅かでもそうした要素があるということが大事なのでしょう。
そう考えると、当時は他にはないってことで希少性も高い上ですし、
ここはポイントが大きいかと思われます。

<グラフィック>


そもそも、兄と義妹の禁断の関係ってだけでも興奮してきますよね。
設定が良かったのも大きかったと言えるでしょう。

最近多い萌える妹もそれはそれで可愛いけれど、
本作のような少女漫画チックな妹も危ない関係って感じがしてきて、
いろいろと妄想し、そそられるものがあるようで良いですよね。

個人的にはコメディとか愛でる対象としての妹は萌え系が良いですが、
シリアスな恋愛の対象としての妹はこういう絵柄の方が好みですね。
こういう感覚は最近の絵柄ではあまり感じられないので、
今でも逆に新鮮に感じられるような気がします。

<感想・総合>


何分にも古い作品ですが、
広い意味で「恋愛系のADV」で限定するならば、
初めてストーリーで楽しめうる作品だったかもしれません。
何を重視するかでも結論は変わってくるでしょうが、
個人的にはこのシリーズの最高傑作はこれかなと思うのです。

因みに、発売年度が遅いので良作にしていますが、
『天使たちの午後3 番外編』も良かったですね。
この2本が双璧でしょう。
もう一本加えるなら資料的価値なら初代なんだろうけれど、
4のヒロインが可愛かったので、
主観的に好きな3本となれば、2番外編、3番外編、4になりますね。

ランク:A-(名作)

PC-8801ソフト天使たちの午後・2 番外

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