MinDead Blood

MinDead Blood

『MinDeaD BlooD ~支配者の為の狂死曲~』は、
2004年にWIN用としてブラックサイクから発売されました。

全ての面で優秀だったという意味では、
ゼロ年代前半のアダルトゲームの中で最高の作品でしたね。

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自分はラノベもよく読みます。
なので、2000年以降のノベルゲー全盛期になっても、
たくさんのノベルゲーをやってきたし、楽しんできました。

当時の、って今もそうですが、アダルトゲーマーの主流層の中では、
そんな読むだけのゲームが非常に好まれました。
そこではストーリーさえよければ、あるいはキャラさえよければ、
他の要素が低くとも高く評価されがちです。

確かに、ノベルの生命線がストーリーなのは間違いないでしょう。
でも、時々思うのです。
本当にそれで良いのかなって。

アダルトゲームのADVの中で、ゲームとして楽しめるのはめっきり減りました。
いや何も、無理に他ジャンルを付け加えろっていうのではありません。
恋愛ゲームにハードなシューティングを入れたって意味ないでしょうし。

何が言いたいかっていうと、ゲーム作りにおいて、
一番の肝はトータル的なゲームデザインのはずってこと。
シナリオ重視だからって何も読ませることだけに終始する必要はなく、
もっと何かしらの工夫はできるはずです。
最近のゲームは簡単にノベルのフォーマットに押し込めてしまい、
そうしたゲームデザイン部分がおざなりになっていると思います。

また、仮にどこかが良かったとしても、他の要素が普通なのばかりでしたしね。
1点集中型な作品ばかりの状況は、少しさびしかったです。

そんな中でブラックサイクから発売された、『MinDead Blood』。
これはゲームの全ての要素に気合が入った作品でした。

アダルトゲームで全ての要素が優れ、しかもその各要素がバラバラではなく、
上手く一つの作品として結実している傑作ADV。
振り返ってみると、98年の『臭作』以来となる気がしますね。
そこまで遡らなければならないほど、本作は高レベルに纏まった作品でした。

ゲームシステムは、一言で言うと陣取りADVになるのでしょうか。
移動場所を指定して、そこで自分の勢力が強まるとイベントが進行します。
抜群に面白いってわけではないけれど、
進行度が見える形で表現されるわけですから、
単に読むだけでなくプレイヤーを飽きさせずにプレイさせてくれます。
まぁ、攻略みないと自力コンプが無理なくらいに難易度が高いのは、
少しばかり難点と言えるかもしれませんけどね。

ブサイクといえば、今やエログロの代表格。
グラフィックのエログロさは、このブランドの最大の特徴でしょうね。
そうした一枚絵のインパクトもさることながら、演出面でも頑張っていました。
即ち『Fate』とかで認知度が広まった一枚絵の拡大縮小による演出ですね。
それも使用されており、バトルシーンなどで堪能させてもらいました。

サウンドはデンカレで、OP曲もED曲も秀逸でしたね。
自分は特にEDの『サクラチル』が凄く好きで、何度も聞いたものです。

ストーリーは、いわゆる吸血鬼物になります。
吸血鬼とだけ言うと特に珍しくもないのですが、
大抵はエロ薄で恋愛を絡めた伝奇ものですからね。
MDBのように凌辱系のエログロな吸血鬼物は意外とないですよね。
そう考えると、決してありふれた作品とは言えないでしょう。
しかもテキストもエロいし、しっかり描けています。
今や陵辱物でしっかりした文章を書ける人は少ないので、
よけいにも貴重かもしれません。

ストーリー、グラフィック、サウンド、ゲーム性、ボリューム・・・
全ての要素が高水準でした。しかもそれらが上手く融合・調和しているし。
本当に久しぶりですね、ここまで揃った作品は。
文句なしに傑作です。

濃いエログロと凌辱要素があるので、
決して今の主流層向けの作品ではないのかもしれません。
でもこういうのこそ、本来のアダルトゲームのあるべき姿ではないかと、
個人的には思うのですけどね。

尚、DVD版にはオマケの冊子もついていて、攻略チャートもついてきます。
これなら挫折することなく、安心してクリアできるでしょう。

ランク:AA(名作)

MinDeaD BlooD


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