メモリーズ

メモリーズ

『メモリーズ』はサイキックディテクティヴシリーズの第2弾として、
データウエストからX6800用に発売されたADVです。
他に、TOWNSやWIN版も発売されています。

「らしさ」という点では、シリーズ最高の作品ではないでしょうか。

FMTソフト MEMORIESメモリーズ影からの招待状

サイキックディテクティヴというシリーズがありました。
「ワインの似合う大人のADV」ってキャッチコピーでしたっけ?

今ではゲーム内でのアニメーションも、
それに合わせて音声を再生するのも、特段難しくはないです。

しかし20年以上前のPCでは、性能上とても難しいものでした。
そんな中、DAPSという独自のプログラムを用いることで、
アニメーションと音声の同時再生を可能にさせたのがこのシリーズなわけです。

そしてそのシリーズの中でも『オルゴール』と人気を二分するのが、
2作目であるこの『メモリーズ』です。

個人的にはシリーズ最高傑作は『オルゴール』と考えます。
でも『オルゴール』は外伝っぽい雰囲気でしたしね。
その内容からして最もサイキックディテクティブらしいな~ってなると、
この『メモリーズ』になるのではないでしょうか。

例えば横溝正史の代表作に『八つ墓村』があって、
当然それを最高傑作と考える人もいるでしょう。
でも、『八つ墓村』では金田一耕助は主役ではなく、
金田一耕助の活躍する作品の中の代表作とはちょっと違う感じがします。
同じくらい高く評価される作品に『獄門島』がありますが、
こちらは金田一耕助が主役となって活躍しますので、
金田一耕助物の代表作とも言えるでしょう。
『オルゴール』が『八つ墓村』なら『メモリーズ』は『獄門島』。
イメージ的にはそんな感じなんですよね。

PC-88で一大勢力を築いたADVですが、末期にはその勢いも衰えてきました。
PC-98時代に入ってからは、
『同級生』らアダルトゲームによりADVは発展していきます。

じゃあ、その間ADVは停滞していたのか?
名作はなかったのか?
その答えは、間違いなくNOです。

X6800やTOWNSといったマニアックな機種で発売されたこのシリーズは、
短い期間ではあったけど、
ADVの頂点にありADVを大いに発展させたと言えると思いますからね。

さて少し具体的に見ますと、システムは普通のコマンド選択式のADVになります。
この点は特筆する事はないですかね。
前作の『インヴィテーション』では時間の概念があって、
それに応じてキャラが動いていましたが、
本作にはそうした要素はありません。

このシリーズは基本的に、
作が進むごとにアニメーションや音声は進化していくのですが、
それに反するかのようにゲーム性は簡素化されていきました。
『インヴィテーション』の難易度は半端じゃなかったので、
本作の方が良いって人も多いかと思いますが、
あのハードさが良いって人には今作は若干物足りなかったかもしれませんね。

このシリーズ=DAPSっていうイメージが強く、
アニメと音声のイメージがあるのですが、
アニメと音声をPC上で完全に同期させたのは続編の『AYA』であり、
『メモリーズ』はそれほどでもないです。

では、何が最もサイキックディテクティブらしいのかというと、
そのストーリー面にあります。
シリーズ名からも察する事が出来るように、
このシリーズの主人公は依頼者の深層心理内にサイコダイブするのです。

だから、ゲームは依頼者の心象世界が舞台となります。
そこに登場する人は全て一人の人間が作り出したもの。
登場人物らは、作った人の与えた役割しかこなしません。
ただもくもくと、忠実に役割を果たすだけです。

それが、どれだけ不自然な事か。
プレイしていて、絶えず違和感がつきまといます。
この、心象世界を舞台にしたが故に生まれる違和感。
それこそが、アニメーションと並ぶこのシリーズの最大の特徴でもあり、
この違和感が最も濃くあらわれてるのが『メモリーズ』なのです。

それとこのシリーズ、どの作品も後味は最悪です。
鬱ゲーで真っ先に思い浮かべてしまうくらいに。
しかもグロイです。グロイ画像をアニメで見せてくれます。
せっかくの先端技術をグロに費やした製作者には脱帽というか、
乾杯したいくらいですw

アニメ+音声の先駆けでもあり、
グロ&鬱ゲーの先駆けでもある本作。
今やって面白いかは分かりませんが、
その歴史的価値は多大な気がします。

ランク:AA-(名作)

FMTソフト MEMORIESメモリーズ影からの招待状

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DOSV版を友人のPCを借りてプレイしました。
当時98版がなかなか見つからなかったんですよ。
ソリチュードで大泣きして…
PC版を買いなおしましたがどこで大泣きしてしまったか忘れたので
いつかリプレイします。
当時あまり流行っていなかった能力設定がかっこよかったのです。

>>森乃やまねさん
他とは全然雰囲気の異なるシリーズでしたよね。
くせが強いから、はまる人ははまるけど、
すすめにくい面もあったり。
ソリチュードで泣く…どこなんでしょう?

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