闘神都市

闘神都市

『闘神都市』は1990年にPC-98用として、
アリスソフトから発売されました。

アリスソフトのPC98時代の看板である闘神都市シリーズの初代になります。

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初代『闘神都市』というと、やっぱりクミコの存在抜きには語れないでしょうね。
98時代のアリスの最高傑作は『闘神都市2』だろうし、
そのヒロインであった葉月も絶大な人気でした。
そのために忘れがちになりそうだけれど、
初代のヒロインであるクミコもまた、当時は絶大な人気だったんですよね。
雑誌の人気投票でも1位を取っていましたし。

これはもちろんクミコ自身の可愛さがあったからこそなのですが、
時代的な要素も無視できないかと思います。
アダルトゲームにおけるヒロインの存在というのは、
今では当たり前の存在でしょう。
でも、最初期のアダルトゲームは、必ずしもそうでなかったわけです。
例えば、アダルトゲームのRPGは88年の『カオスエンジェルズ』が最初ですが、
この『カオスエンジェルズ』にはヒロインってものはいません。
ヒロインのいるアダルトRPGとなると、
89年の『ドラゴンナイト』あたりが最初になるのでしょうか。
そういう意味では『ドラゴンナイト』は画期的だったし、
そのためか実際にかなり売れました。

もっとも、RPGにヒロインがいることと、面白さは別です。
『ドラゴンナイト』は名作だと思いますが、
その魅力はアダルトRPGに可愛いヒロインがいるって点に集約されてしまい、
ストーリーやゲームの魅力はそれ程でもなかったかと思います。

本作が出たのは1990年。
まだまだ可愛いヒロインがいるRPG自体が貴重だった時代でした。
それでいて、本作はストーリー等も良かったですからね。
それだけでも、十分に名作と呼べるというものです。

また記憶に残る名ヒロインってのは、当然顔だけで決まるわけではありません。
ストーリーや燃えるイベントが用意されているからこそ、
ヒロインの魅力も増すといえるでしょう。
クミコの人気が高かったというのも、
それだけ個々のイベントや全体のストーリーが優れていたってことの、
ある意味証明とも言えるのかもしれませんね。

システムはダンジョン内での戦闘がメインとなる、ダンジョンRPGでした。
基本的なシステム自体はわりと単純だったかと。
パーティ制のRPGが主流となった中で、本作は1対1戦闘でしたしね。
もっとも、シンプルだけれどよく作りこまれており、
そこら辺が批判の少なさにもつながったんでしょう。

この作りこみってところになるんでしょうが、
ストーリーと相まって構成が良く出来ていたんですよね。
ゲームの目的は闘神大会で優勝すること。
大会はトーナメントで、
試合と試合の合間にイベントやダンジョンをこなします。
このメリハリや緩急が素晴らしかったです。
試合に勝てば相手のパートナーの女の子を自由にできるってことも含め、
目的意識がハッキリしているんですよ。
だから、常にだれずにプレイし続けることができたのです。

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そしてストーリー。
優勝して終わりかと思いきや、その後も続いたのには驚きましたね。
ストーリー重視のRPGってのは90年代以降増えましたから、
遅くにプレイすると魅力が伝わりにくいかもしれないですけどね。
これって90年の作品でしょ。
当時のファミコンのRPGなんて、
どれもストーリーなんてあってないようなものでしたし、
PCでは前年に『エメラルドドラゴン』とかあったけれど、
まだそんなに数は出てない時期でもありましたよね。
その時期にこの内容なら、かなり優れていたかと思いますね。

『闘神都市』は現在3まで発売されていますが、
ストーリー等につながりはありません。
闘神大会という設定と、大まかな流れが共通しているだけです。
この設定や流れを後の作品でも使えるってことは、
それだけ初代がしっかりしていたからこそなんですよね。
全ての面で本作を上回った2をやった後にやるとつい忘れがちですが、
本作があったからこその2なんだってことは忘れたくないものです。

今現在というか、
2を先にやった人には本作がどこまで楽しめるかは疑問だけれど、
当時としては画期的な存在だったし傑作でもあったことは間違いないと、
私は思いますね。

ランク:AA-(名作)

闘神都市

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