garage (ガラージュ)
『garage (ガラージュ)』は1999年にWIN用として、
東芝EMIから発売されました。開発はキノトロープになります。
唯一無二、国産MYST系ADVの最高傑作でした。

1993年に『MYST』が発売され(日本語版は1994年)、
世界中で大ヒットしました。
海外でMYSTクローンと呼ばれるMYST系ADVは、マルチメディアや
インタラクティブムービーといった言葉の流行と時を同じくして、
一世を風靡しました。
とはいえ97年には、そのゲーム性という点では『RIVEN』で頂点に達しました。
他方で最大の特徴たるグラフィック面も、
『アトランティス』等で360度全方向パノラマ視点を実現してからは、
技術的な進化にかげりが見えてきました。
98年まではそれでも多くのMYST系ADVが発売されましたが、
99年になると急激に本数が減っていった気がします。
もっとも本場である海外市場では、MYST系ADVの衰退に代わるようにして、
最高傑作の呼び声も高い『The Longest Journey』らが発売されました。
故に、MYST系ADVから古典的P&C(ポイント&クリック)式ADVへと、
単に主流が戻ったとの見方もできるでしょう。
しかし、日本国内ではゲームバンクの倒産などもあいまって、
海外のADVを翻訳して発売してくれる会社が激減してしまいました。
そのために99年以後の国内一般PCゲー市場では、
純粋にADVと呼べるゲームは絶滅に近い状況となったわけです。
(2000年以降は、ノベルゲームばかりになりましたからね)
またMYST系ADVの全盛期といっても、そのほとんどが海外製のADVの移植であり、
純国産でこれはと言える作品もありませんでした。
(インタラクティブムービーという観点からはありますけれど)
純国産で優れたMYST系ADVは結局出てこなかったな~、
日本人ではこういうのは作れないのかな~と思った矢先、
99年にWIN用ADVとしてキノトロープから発売されたのが、
この『garage(ガラージュ)』だったのです。
ということで、ゲームジャンルはMYST系のADVになります。
いわゆるMYST系ADVはグラフィックのみが重視され、
ゲーム部分がいい加減な物も少なくありません。
その点ガラージュはADVとしての難易度も申し分なく、
また釣りなどのミニゲームも充実していて、飽きさせない作りになっています。
とはいえこの作品の最大の魅力は、
何といってもその暗くて異常な独特の世界観にあるでしょう。
ここら辺は言葉でグダグダ説明するよりも、
製作者である作場知生さんのHPにでも見にいった方が早いかもしれませんね。
しいて言うならば雰囲気的に『クーロンズゲート』や、
或いは『バロック』辺りに通じるものがあるので、
そういったゲームが好きな人はきっと気に入ると思います。
独特すぎるので、肌に合うか合わないかは極端に分かれるかもしれません。
でも、はまる人はドップリとはまれるのではないでしょうか。
ゲームとしての基本ラインを保ちつつ、
独特の世界観で圧倒的なまでの存在感を示した『ガラージュ』。
ああ~日本だってこんなゲーム作れるんじゃんって感じたものです。
『ガラージュ』、
それは国産MYST系ADVの最高傑作といっても過言ではないでしょう。
MYST系ADVが好きな人には是非とも一度は触れてもらいたいものです。
問題は入手方法なんですよね。
99年に発売された本作は、知名度が低いまま幻の作品となりました。
しかし2004年に私家版が発売され、プレイできずにいた人達は狂喜したものです。
自分も当然ながら、限定版を入手しました。
限定版は90部しかないので、もはや家宝ですね。


もう一方の通常版の方は、
私が以前mixiでマイミクさんに布教した頃は僅かに残っていたんですが、
それから間もなく完売したみたいです。
なので、現在はかなり入手困難かもだけど、また再販されることを願いましょう。
http://www.t-s-k-b.com/garage_private_edition/
ランク:A(名作)
関連するタグ WIN /
消えた世界と月と少女 少女グラフィティ 少女と年の差、ふたまわり。
東芝EMIから発売されました。開発はキノトロープになります。
唯一無二、国産MYST系ADVの最高傑作でした。

1993年に『MYST』が発売され(日本語版は1994年)、
世界中で大ヒットしました。
海外でMYSTクローンと呼ばれるMYST系ADVは、マルチメディアや
インタラクティブムービーといった言葉の流行と時を同じくして、
一世を風靡しました。
とはいえ97年には、そのゲーム性という点では『RIVEN』で頂点に達しました。
他方で最大の特徴たるグラフィック面も、
『アトランティス』等で360度全方向パノラマ視点を実現してからは、
技術的な進化にかげりが見えてきました。
98年まではそれでも多くのMYST系ADVが発売されましたが、
99年になると急激に本数が減っていった気がします。
もっとも本場である海外市場では、MYST系ADVの衰退に代わるようにして、
最高傑作の呼び声も高い『The Longest Journey』らが発売されました。
故に、MYST系ADVから古典的P&C(ポイント&クリック)式ADVへと、
単に主流が戻ったとの見方もできるでしょう。
しかし、日本国内ではゲームバンクの倒産などもあいまって、
海外のADVを翻訳して発売してくれる会社が激減してしまいました。
そのために99年以後の国内一般PCゲー市場では、
純粋にADVと呼べるゲームは絶滅に近い状況となったわけです。
(2000年以降は、ノベルゲームばかりになりましたからね)
またMYST系ADVの全盛期といっても、そのほとんどが海外製のADVの移植であり、
純国産でこれはと言える作品もありませんでした。
(インタラクティブムービーという観点からはありますけれど)
純国産で優れたMYST系ADVは結局出てこなかったな~、
日本人ではこういうのは作れないのかな~と思った矢先、
99年にWIN用ADVとしてキノトロープから発売されたのが、
この『garage(ガラージュ)』だったのです。
ということで、ゲームジャンルはMYST系のADVになります。
いわゆるMYST系ADVはグラフィックのみが重視され、
ゲーム部分がいい加減な物も少なくありません。
その点ガラージュはADVとしての難易度も申し分なく、
また釣りなどのミニゲームも充実していて、飽きさせない作りになっています。
とはいえこの作品の最大の魅力は、
何といってもその暗くて異常な独特の世界観にあるでしょう。
ここら辺は言葉でグダグダ説明するよりも、
製作者である作場知生さんのHPにでも見にいった方が早いかもしれませんね。
しいて言うならば雰囲気的に『クーロンズゲート』や、
或いは『バロック』辺りに通じるものがあるので、
そういったゲームが好きな人はきっと気に入ると思います。
独特すぎるので、肌に合うか合わないかは極端に分かれるかもしれません。
でも、はまる人はドップリとはまれるのではないでしょうか。
ゲームとしての基本ラインを保ちつつ、
独特の世界観で圧倒的なまでの存在感を示した『ガラージュ』。
ああ~日本だってこんなゲーム作れるんじゃんって感じたものです。
『ガラージュ』、
それは国産MYST系ADVの最高傑作といっても過言ではないでしょう。
MYST系ADVが好きな人には是非とも一度は触れてもらいたいものです。
問題は入手方法なんですよね。
99年に発売された本作は、知名度が低いまま幻の作品となりました。
しかし2004年に私家版が発売され、プレイできずにいた人達は狂喜したものです。
自分も当然ながら、限定版を入手しました。
限定版は90部しかないので、もはや家宝ですね。


もう一方の通常版の方は、
私が以前mixiでマイミクさんに布教した頃は僅かに残っていたんですが、
それから間もなく完売したみたいです。
なので、現在はかなり入手困難かもだけど、また再販されることを願いましょう。
http://www.t-s-k-b.com/garage_private_edition/
ランク:A(名作)
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消えた世界と月と少女 少女グラフィティ 少女と年の差、ふたまわり。
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2013-01-20