Byzantine The Betrayal

Byzantine The Betrayal

『Byzantine The Betrayal』は1997年にWIN用として、
Discovery Channel Multimediaから発売されました。

開発はStormfront Studiosで、
日本語版がないので英語版でのプレイになります。

byz3-s.jpg

普段推理小説は読まないけれど、
ミステリーもののドラマはよく見るよって人も結構多いでしょう。
その中の1人から、こういう意見を聞いたことがあります。
「もちろんストーリーも好きなのだけれど、
それ以上にいろんな地域の建物や風景が見られるから好きなんですよ。」

ドラマの楽しみ方も人それぞれですよね。
私もいろんな建物や風景が見られるのは大好きですし。
シナリオ一辺倒な人より、よっぽど楽しみ方を分かっているように思います。
でも、このことはドラマだけに当てはまることではなく、
ゲームにだって当てはまるのです。

イスタンブールという都市があります。
wikiによると、「トルコ共和国西部に位置する都市。
ボスポラス海峡をはさんでアジア(アナトリア半島)側と
ヨーロッパ(トラキア地方)側の両方に拡がっており、
2大陸にまたがる大都市である。
首都アンカラを上回る同国最大の都市であり、
文化・経済の中心となっている。
その歴史は長く、かつてのローマ帝国、東ローマ帝国、ラテン帝国、
オスマン帝国の首都が置かれていた。
イスタンブール歴史地区は世界遺産に登録されている。」とのこと。

東洋と西洋の文化が入り混じり、かつ古い歴史を持った都市。
昔から1度は行ってみたいと思っていますが、
おそらく行かずじまいに終わる可能性の方が高いと思います。

byz2-s.jpg

『Byzantine The Betrayal』は、
そんなイスタンブールを舞台にしたミステリーADVです。
グラフィックは全編が実写とムービーからなっており、
まるで自分がイスタンブールにいるかのような錯覚を覚えます。

この錯覚を感じさせたのがグラフィックの技術であり、
具体的には、全方向360度パノラマ映像を実現しており、
TVや映画と違って自分の向きたい方向に、
グルリと視点を動かして行動することが出来ました。
だからTVドラマや映画よりはるかに臨場感があるのです。

加えてCD6枚組みの大ボリュームでしたからね
(同じ年のFF7が3枚、RIVENは5枚でした)、
本当にイスタンブールの世界を堪能した気分になれたものです。

もう、こんなゲームはプレイできないでしょうね。
もちろん、技術的には可能ですよ。
しかし、今後イスタンブールにまでロケに行って、
俳優を使ってゲームを作るなんて、現実的には考えられないと思います。
つまりは、後にも先にもこのゲームだけなんですよ。
オンリーワンとしての価値。
今後10年経っても20年経っても、
このゲームの価値だけは決して下がることはないのではないでしょうか。

byz4-s.jpg

さて、ストーリーは軽く上でもふれましたが、ミステリーものになります。
考古学品の密売にまつわる物語でしたか。
ストーリーは面白かったし一流ではあるだろうけど、
超一流と呼ばれる作品には少し及ばないかもしれませんね。
ただ、販売元が教育や旅行関連の事業も行っているらしく、
設定面や歴史考証等の点ではしっかりしていたみたいです。
私はイスタンブールに詳しくないので、あまりよく解んないですけどね。

byz1-s.jpg

システムはP&C(ポイント&クリック)タイプのADVです。
会話シーンでは選択肢を選ぶことで進行していき、
それ以外では画面のあちこちをクリックしていくことになります。
詰まった時用にヒントモードも用意されており、
そういったあたりは親切に出来ていたかと思います。

まぁ、ゲーム部分は水準以上を保ってたねってところでしょう。
十分面白いけど、他の名作を凌ぐほどの大きなプラスアルファはないと思います。
目立った欠点もなく丁寧に作った上で、
舞台の珍しさとグラフィックでプレイヤーを惹きつける作品なのでしょう。

上述のように、画面は360度全方向を見渡すことが出来ます。
この技術が出てきたのは97年で、本作も97年の作品ですからね。
業界初ではないにしても、それでも非常に高く評価できるかと思います。

イスタンブールの景色は凄く綺麗だし、加えてグルリと見渡せるんですからね。
本来なら大絶賛といきたいところですが、1点だけ補足しときましょう。
画質がね、あまり良くないんですよ。
決して悪いわけでもないんだけれど、普通というか水準レベルなんですね。
ギャルゲーで言えば、キャラデザも演出も最高なのだけど、
塗りだけ普通レベルって感じでしょうかね。
もっとも、ここら辺は仕方ないのかもしれませんけどね。
『MYST3』だって360度グルリと見渡せましたが、
一画面における画質自体は『RIVEN』以下ではって意見もありましたし。
画質の良さは、全方向見渡せることの代償なのでしょう。

兎にも角にも、オンリーワンたる価値をどこまで評価するのか。
本作をどこまで楽しめるかは、それ次第ではないでしょうか。
個人的にはこういうゲームがもっともっと増えて欲しいですね。
今一番どういうゲームがやりたいのか、どういうゲームに飢えているのか。
おそらく私の場合は、こういった類のゲームのような気がしますね。

ランク:AA-(名作)

関連するタグ WIN /ADV /P&C式 /


面影レイルバック   美少女万華鏡 -罪と罰の少女-  蒼の彼方のフォーリズム EXTRA1
カテゴリ「海外ADV」内の前後の記事





管理者にだけ表示を許可する

トラックバック http://advgamer.blog.fc2.com/tb.php/1414-26af49d8
| ホームへ戻る |