こみっくろーど

こみっくろーど

『こみっくろーど』は1997年にPC-FX用として、
NECから発売された漫画家育成SLGです。

世の中には名作といって間違いない内容なのに、
認知すらされていない不遇な作品というものがありまして・・・
『こみっくろーど』もまた、そんな作品の一つなんですよね。

こみっくろーど

<概要>


唯一無二といっていいくらいの、漫画家育成SLG。
最近は他にも出てきたようですが、
90年代及びゼロ年代半ば頃までは他にはなかったジャンルですね。
それだけでもオリジナリティというか、
存在価値ははかりしれないでしょう。

90年代では後にリーフから『こみっくパーティ』が発売されるけど、
あっちは同人の世界を扱ったADVであって、
漫画を作っていくんだ~って感覚はこっちの方が数段上でしたしね。
だからこそ、唯一無二と言えるのです。

<グラフィック>


また『こみっくろーど』には、
総時間180分のアニメーションが入っています。
一つ一つのアニメ自体は30秒かそこらなのですが、
短い分だけ逆に数が無数にあるわけです。

プレイの最中に、しょっちゅうアニメが入ってくる。
そして何回プレイしても、その都度見られるアニメの内容が変わってくる。
もう、お腹一杯でしたね。
総時間以上の満足感がありました。
全部見たよって人、どれだけいるんでしょうか?

<ゲームデザイン>


こみっくろーどは、漫画家を目指す育成SLGです。
システムは基本的に、オーソドックスな育成SLGです。
ただ、漫画作成SLGってことで、描いた漫画は見ることができます。
その点は特徴的でしたし、良かったですね。

また漫画家を目指すといっても、
ただ漫画を描いていれば済むってわけではありません。
当然の如く、生きていくためにはお金が必要ですから。

しかし売れっ子の漫画家ならともかく、駆け出しですよ。
当然漫画だけでは生きていけません。
なので、お金のためにバイトが必要になってくるのです。

このゲーム、ある意味バイトゲーでした。
必死にバイトをしてやりくりをしながら、合間に漫画を描く。
漫画家を目指すことの大変さを垣間見た気がしますw

漫画家を目指す疑似体験をしてみたいって人には、
『こみっくろーど』は間違いなくオススメと言えるでしょうね。

<その他>


ところでこのゲーム、パッケージで分かるように主人公は女の子です。
なので出てくる女の子はライバルだったりするし、
手助けしてくれるのは男の子だったりします。

絵柄と相まって、雰囲気が少女漫画っぽいんですよね。
そういう意味で、ギャルゲーっぽいのを期待しては駄目です。
逆に女性の方が、このゲームには感情移入しやすい気がしますね。
当時としては珍しい、女性にオススメの一本とも言えるでしょう。

また本作は、主題歌付き・ボイス付きです。
主人公の声は白鳥由里さん。
他には、関智一さんや桑島法子さんも出演しています。
結構好きな声優さんが使われていたので、そこも良かったですね。

良いところも多い『こみっくろーど』ですが、
マイナス要素をあげるとすればテンポでしょうか。
操作性やテンポが若干とろくて、中だるみは避けられないかもしれません。
その点だけは要注意ですね。

<感想・総合>


いずれにしろ、極めて稀有な作品です。
作品内容も珍しいですが、
PC-FXの作品ということもあってか存在自体がレアでした。
店でもプレミア価格になってることもしばしばで、
普通のコーナーにないなと思ったら、
プレミアソフト用の陳列棚にあったりします。
今は流石に価格も落ち着きましたが、数が少ないことに違いはありません。
興味がある人は見つけたら即確保することをオススメします。

ランク:A(名作)

こみっくろーど

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