カサブランカに愛を

カサブランカに愛を

『カサブランカに愛を 殺人者は時空を越えて』は1986年に、
シンキングラビットから発売されました。
PC-88や98等、各機種で出されていましたね。

80年代を代表するシナリオ重視ADVでした。

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ジャンルはコマンド入力式の推理ADVで、
ストーリーはこんな感じです
「1945年6月。シカゴの新聞社デイリー・カサブランカの女性記者、
ジェリー・ランドルフのもとへ、
行方不明になったハイスクール時代からの親友、
メイ・エルガーから日記が送られてくる。
日記には、科学者である父親の研究のこと、
その研究を狙った軍部から脅迫されていること。
さらに、いつか自分に魔の手が及ぶかもしれないということが書かれていた。
同僚のロイ・スティーブンスとともに彼女の家へ向かったジェリーは、
そこでメイの父エルガー博士が何者かによって刺殺されているのを発見する。
博士の研究によって造られた謎の機械。研究室に向かっているだけで、
出ていった形跡のない足跡。そして絶命した博士のあまりにもおだやかな顔。
はたして殺人者を追いかけるジェリーたちを待ちうける運命とは……。
あなたが経験する愛と冒険の人生に乾杯!」

とにかくストーリーが良かったわけでして。
これが名作と呼ばれる所以は、まさにその点に尽きるでしょう。
何せグラフィックは白黒ですしね。
他社がこぞってグラフィックの進化で対抗しているのに対し、
メーカー自体がうちは見た目ではごまかしません、
中身で勝負ですって言っているような感じがして、
その清々しいばかりの潔さに感服したものです。
よっぽどストーリーに自身があったんでしょうね。

実際、上手く綺麗に纏まっていましたしね。
推理物とSF物との併用は相性が悪いと思われがちですが、
それを上手くこなせたってのは、
かなりの力量がなければ無理だったでしょうから。
私も推理物とSF物とはそりが合わないと思っていただけに、
これには驚かされたものです。

それと、本作はコマンド入力式のスタイルをとっています。
周りがコマンド選択式に移行しきった中での発売ですからね、
当初は時代に取り残された感もありましたが、
今にしてみるとこれで正解だったんでしょうね。

というのも、シンキングラビットは
コマンド入力式のゲーム性を追及するって点では、
業界でも屈指の会社だったと思います。
でも、コマンド入力式のADVを作るのと、
コマンド選択式のADVを作るのとでは勝手が違ってきます。
普通に考えれば入力式の方が作るのが難しくて、
面白い入力式が作れれば面白い選択式も簡単に作れそうな気もするのですが、
必ずしもそうではないみたいでして。
どうにもシンキングラビットの場合は、
コマンド選択式となるとイマイチこなしきれてない感じがするんですよね。
本作は後にリメイクされていますが、
それをプレイした時に痛感したものです。

どういうことかと言いますと、
リメイク作品はタイトルも『時を越えた手紙』と変更されていますが、
システムもコマンド選択式に変更されています。
これの出来が全く良くなかったんですよね。
書き出すと長くなるので省略しますが、
オリジナルの持つ良さが根こそぎ奪われてしまったような感じがして。
シンキングラビットには、
やっぱりコマンド入力式こそが似合うのでしょう。

古い上にリメイクがイマイチなんでオススメしにくくもありますが、
古き良き名作ってのはこういう作品なんだと思いますね。

ランク:A(名作)

PC-9801 3.5インチソフトカサブランカに愛を

関連するタグ PC88 /ADV /コマンド入力式 /


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