AMERZONE

AMERZONE

『AMERZONE』は1999年にWIN用として、
フランスのMicroids社から発売されました。

『SYBERIA』で世界中に名を馳せたMicroids社が、
それ以前に発売したMYST系ADVでした。

amerzone01.jpg

残念ながら日本語版はありませんので、英語版でのプレイになります。
尚、一応パッケージに「探検家の遺産」という、
日本語名がついた物はあるのですが、
中身自体は英語版のままだったと思います。(違ってたらすみません)

この当時はMicroids社の知名度は低かったかもしれませんが、
2002年に発売された『SYBERIA』が世界中で絶賛され、
2003年には日本語版も『シベリア』として発売されています。
ですので、今のADVファンにはわりと知られた会社かもしれません。

さて、『SYBERIA』は3人称視点のP&C式のADVでしたが、
本作は1人称視点のMYST系のADVとなります。

舞台はAMERZONE(アメルゾーン)。
語呂から何となく分かるかもしれませんが、
アマゾンをモチーフにした架空のアマゾンを舞台にした作品です。
『SYBERIA(サイベリア)』は日本ではシベリアと名付けられていますが、
それも架空のシベリアを舞台にした作品でした。
このライターはこういう路線が好きなんでしょうね。

で、ジャーナリストである主人公は希少種であるWhite Birdを救うために、
そのアメルゾーンへと旅立つのです。

よく正統派~っていう表現があり、RPG好きなんかは良く使う人もいますよね。
これがADVだったらどうなるでしょう?
正統派ADVとは何かってことですね。

私なんかは堀井さんの作品でADVに目覚め、80年代は推理ADVが多かったので、
推理ADVが正統派ADVって感じがします。

でも、世界的な視点で見れば、
正統派ADVってやっぱり冒険物になると思うのですよ。
本作をプレイしていると、しみじみと冒険物の良さが伝わってくるようです。

結局のところ、本作は良くも悪くもMYSTっぽいんですよね。
この類が好きならプレイして損はないし、
嫌いな人や似たような作品はいいやって人には勧めにくい、
そんなゲームなんだと思います。

ゲーム部分はそれ単体で名作と呼べるほど抜きん出たものはありませんが、
カーソルが変化したり一応の工夫はされていますし、
謎解きも及第点以上ではあったかと思います。
この部分に関しては、普通の良作って感じでしょうか。

amerzone02.jpg

グラフィックはこの当時のMYST系に増えてきていた、
全方向360度パノラマ視点のCGとなります。
本作は作品の内容上、幻想的な生物や世界が多数登場するのですが、
その幻想的で美しい世界が360度見渡せるのです。
これは圧巻でしたね。
こういうのは言葉では伝えにくいのですが、
ADVはムービーと同様の品質で遊べますからね。
グラフィック面では非常にレベルの高い作品と言えるでしょう。

因みに、『RIVEN』なんかも1枚絵の描き込みは凄かったですが、
ムービーとなると若干粗くなっていたりしました。
その落差が気になる人もいたかと思いますが、
本作はかなり差がなくなってきています。
そういう意味では、小さな変化ではありますが、
着実に進化していると言えるんでしょうね。

総じてゲーム部分は良作程度かもしれませんが、
CGや世界観が優れていることから、名作であることは間違いないでしょう。

ただ、99年の発売というのが微妙でしたね。
MYST系ADVの各要素が出揃ったのが97年で、
それを組み合わせた完成度の高い作品が出てきたのが98年。
仮に本作が98年に出たのなら、
上手く融合させた傑作として高く評価できたかもしれません。
でも99年なので、ちょっと出遅れた感じがしたんですよね。

完成度で言えば傑作クラスと考えても構わないのでしょうが、
私は独自性やインパクトも重視しますので。
この時点で傑作と言い切るにはもう1つ何か欲しかったわけで、
それがちょっと足りなかったのかなと。
本作が完成度の高さのわりにイマイチマイナーなのは、
そういったところにも理由があるのでしょう。
逆に『SYBERIA』は古典的な中にも随所に新鮮な要素が加えられており、
だからこそ世界中で大絶賛されたのでしょうしね。

まぁ、そういうわけで傑作と言うにはあと一歩足りないのですが、
それでもMYST系ADVとして非常に高いレベルにある、
MYST系ADVを代表する作品の1本とは呼べるのではないでしょうか。

ランク:A(名作)

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