同窓会 ~Yesterday Once More~

同窓会 ~Yesterday Once More~

『同窓会 ~Yesterday Once More~』は1996年9月12日にWIN用として、
フェアリーテールから発売されました。

WINDOWS95時代の恋愛ゲームの幕を開けた作品であり、
特にグラフィックが綺麗でしたね。

dosokai02.jpg

<概要>


ジャンルはノベル系のADVになります。

大学生になった主人公たちが中学校時代のテニス部の同窓会で集まり、
かつて抱いていた想いを再び交えるという恋愛ものでした。

windows95が発売されたことで、
アダルトゲームの中にもwin用のゲームが発売されるようになりました。
とはいうものの、96年の中頃までは、
WIN用のゲームと言っても旧作の移植ばかりだったかと思います。
windows95の性能を活かしたゲームなんて、
すぐには発売されなかったんですよね。
オリジナル作品でwindows95を持ってて良かったと思えるような、
初めての恋愛系作品が本作だったのです。

<グラフィック>


周りのオリジナル作品の有力所が、まだPC98用だった時代ですからね。
とにかく本作のCGの綺麗さには目を奪われたものです。
画面のレイアウトなんかも98時代とWIN時代では異なりますし、
今だと当り前になって逆に気付けないかもしれませんが、
その変化はとても新鮮で衝撃的でした。

CGの綺麗な作品というのは、その時代その時代に常に存在します。
近年では『ef』シリーズや『マブラヴ』シリーズがありますが、
これらの作品のインパクトより、96年における本作のインパクトの方が、
個人的には大きかったかなと思います。

加えて、原画が水谷とおる(甲斐智久)さんですからね。
後の『センチメンタルグラフィティ』で一般にも有名になりましたが、
この当時、最も人気のあった方でしょう。
ゲームがなくても絵だけでグッズが売れまくっていたわけですし、
それくらいファンを魅了する絵で、
そのキャラが綺麗なCGのアダルトゲームで楽しめるわけですからね。
これはかなりインパクトがありましたね。

dousoukai10.jpg

<ゲームデザイン>


上では便宜上ノベルゲーと書きましたが、
システムはマップから移動先を選ぶタイプになります。
移動した先でキャラと会話し、選択肢が出たら選ぶというものですね。

まぁ『同級生』を簡易化したようなシステムとも言えるでしょうか。
いや、画面クリックの要素はないので、
『下級生』を簡易化したと言った方が相応しいですかね。

これはゲーム性を期待した人には物足りなかったかもしれませんが、
ノベル好きのようにストーリーに期待する人には良かったでしょう。
高難度のゲームは少しずつ敬遠されるようになり、
96年は高難度を追求した作品もある一方で、
システムの簡略化を図った作品も増え始めていました。
アイデス系の作品も作品により方向性は異なるものの、
あの手この手で簡略化を図っています。
本作もその中の一つであり、キャラやCGを強調したと言えるのでしょう。

また、如何せんまだ十分な性能のPCを持ってない人も多かったので
(windowsを入れたものの、それで一杯一杯って人も多かったです)、
あまり複雑なシステムで重くなるよりは、これで良かったかと思います。

<ストーリー>


まず主人公が大学生ですので、その点は今でも、
というか今の方が逆に新鮮に感じられるかもしれませんね。

それと、まだ記号化された萌えが定着する前ですからね。
萌えで良し悪しを判断する人には、たぶん本作は楽しめないと思います。
しかしその分、記号化されない普通の人物が考え行動し、
恋愛が描かれているわけです。
こういう恋愛ものは、今ではほとんどありません。
今のユーザーにうけなくなっているでしょうが、
今となっては逆に新鮮に感じられるのではないでしょうか。

温故知新ではないですが、
こういうのをやると恋愛ゲームの変遷みたいなのも感じられて、
何かしら得るものがあるかもしれませんね。
そういう意味では資料的価値も含めて、
案外興味深いのではないでしょうか。

<感想・総合>


まずは絵の魅力につきるのでしょう。
ストーリーも当時は結構評判は良かったかと思いますが、
基本的にストーリー・テキスト・システム等は、
良作程度の出来だったんじゃないかと思いますね。

他の部分は堅実に守りつつ、
グラフィックと可愛いキャラで大幅にポイントを稼いで名作となった。
そのような認識で良いのではないでしょうか。
そういう作品ですので今となっては良さが伝わりにくいかもしれませんが、
当時は結構インパクトが強かったんですよ。

評価としてはそんなところですが、今は記号化されない普通さが、
時々無性に懐かしくもなってくるのです。

ランク:A-(名作)

同窓会



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昔やりましたね。懐かしいです。
物語はおもしろかったですが、やたら難しかったですね。何処に攻略キャラがいるのか、わからず必要フラグの時間がかぎられていて攻略本なしではとてもクリアできな
い難解ゲームでしたね。
それにしても今のF&Cはひどすぎます。
ここまで進歩のないメーカーもないですね。

>何処に攻略キャラがいるのか、わからず
ちょっとやり直せば大丈夫なので個人的にはあまり気にならなかったのですが、不親切ではありましたね。
当時はこういうゲームも結構あったのですが、今だったら叩かれるのかなと、最近出た某SLGの評判を耳にしながらふと思いました。
>それにしても今のF&Cはひどすぎます。
ひどいですよね。F&Cは、進歩がないというより、むしろ退化しているように思えるわけでして。エルフが天下を取る前の90年前後は最高のブランドだっただけに、非常に残念に思います。

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