ひぐらしのなく頃に

ひぐらしのなく頃に

『ひぐらしのなく頃に』は2004年にWIN用の同人ゲームとして、
07th Expansionから発売されました。

『月姫』の後に登場した同人ゲームのヒット作でした。

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時々あるんですよね、あぁこれは売り方が上手いな~って作品。
マニクラとか君望とかね。
本作に対してまず思うことも、売り方が上手かったなってことです。

2004年の時点で、前半部分である『ひぐらしのなく頃に』が発売されました。
これ自体も非常に低価格で手に取りやすかったのですが、
同時期に1章分をまるごとフリーで配布しましたからね。
フリーで遊んで楽しめた人は、
安いからゲームも買ってみようかって気になるでしょう。
私もその1人でしたし。

また出始めた頃はちゃんとした推理物かなって雰囲気もあったから、
ちょうど萌えゲーに飽きてきた私のような人間の多くが釣られましたし。

加えて、時期も良かったですね。
『月姫』のヒットの影響などもあり同人ショップは増えましたが、
続くヒット商品がなかったためにショップも必死でした。
新たなヒット商品が欲しい時期にこれが出てきましたからね。
『月姫』に関しては口コミで広まった感が強いですが、
本作は最初の頃はショップが主導となっていた感じが否めません。
ユーザーの熱意より先にショップの必死さの方が伝わってきましたからね、
ユーザー主導で誕生したブームではなく、
ショップ主導による作られたブームっていう雰囲気でした。

ゲームの内外含めた様々な要素が見事に功を奏し、
次第に知名度があがっていきました。
その頃には「解」の各章も発売されだしていたわけですが、
そこには推理物としての影はなく、
推理物を期待して手を出した初期の一部のファンはガッカリしたでしょう。
しかし、代わりに萌えと燃えという今うける要素が存分に含まれていました。
結果的には当初の支持層である少数派を切り捨てつつも、
多数派の支持を得られる方向に進んだわけですからね、
ここまでが全て計算ずくならば凄いとしか言いようがありません。

もちろんこうした展開がなしえたのも、
萌えて笑えるキャラや燃えるようなストーリーをきちんと作れたから、
つまり支持を得られるだけの内容が伴っていたからこそなんですけどね。
テキスト的にも美文ではないかもしれないけれど、
簡潔で読みやすいので好き嫌いなく楽しめそうですし。
売れるべくして売れたというか、
いろんな意味で上手いな~って思ったものです。

ちょっと雑談めいた話が多かったので少し中身に入りますが、
本作は画面全体を文字で覆うタイプのノベル系ADVになります。
選択肢はなく、完全な1本道です。
萌えゲーの日常パートから始まり次第にミステリーっぽくなるところで、
この出題編は終わります。
なのでこのゲームをクリアした直後であれば、
物語のジャンルはミステリーと記述していたでしょう。
しかし2006年に発売された解答編を見るに、
ミステリーではなくホラー・伝奇といった認識でいた方が、
素直に楽しめるのではないでしょうか。
客に買わせる売り方としては上手いなと思ったものの、
プレイヤーへの配慮としては少し疑問も感じてしまう作品でした。
個人的に解答編も含めた全体の印象としてはあまり良くないのですが、
この出題編の時点では期待と興奮を持って終われましたからね。
未完であるがゆえに高くも評価できないのですが、
それでも良作であることに違いはないでしょう。

ランク:B(良作)

ひぐらしのなく頃に

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