GABRIEL KNIGHT3

GABRIEL KNIGHT3

『GABRIEL KNIGHT3: Blood of the sacred; Blood of the damned』は、
1999年にWIN用としてSierra社から発売されました。

日本語版は発売されていませんので、
英語版でのプレイになります。

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海外のミステリーADV史上に燦然と輝くGABRIEL KNIGHTシリーズ。
各地の伝説伝承といった超自然的なものと、
歴史上の人物や史実という現実的な要素。
この両者を上手く練りこみながら綴られるストーリーは、
シリーズのどの作品においても実に素晴らしいものでした。

特に2作目の『Beast Within』は実写とCGをふんだんに用い、
CD6枚にも及ぶ大ボリュームの作品でもありました。
『Beast Within』については以前にも書いたことがありますので、
詳しくをそちらを参照してください。

ストーリーとグラフィックが上手くマッチしたこともあって、
『Beast Within』は本当に素晴らしい傑作だったと思います。
本作はその『Beast Within』に続くシリーズ3作目。
これはもう、期待せざるを得ないというものです。

そして、実際にも本作のストーリー面は素晴らしかったのだと思います。
今回の題材はレンヌ・ル・シャトーと聖杯伝説です。
数年前に「ダ・ビンチコード」がブームになりましたので、
今では結構知っている人もいるのではないでしょうか。
もっとも本作は99年の発売なので、時期的にはこっちの方が先ですけどね。
それにしても「ダ・ビンチコード」はいろいろ問題視されたみたいですが、
本作は平気だったんでしょうか?
何だか基準がイマイチ分からない気がしますね。

まぁ、そういう繊細な部分は日本人の私らには理解しきれないかもですが、
とりあえず本作の題材自体は私の好みのど真ん中でした。
前作は人狼伝説だったので、単純な好みで言えば本作の方が上ですね。
いや、私の好みを抜きにしても、ストーリーは良くできていたと思います。
中にはこの作品がベストと言う人もいるでしょうね。
加えてゲームの謎解き部分も、
解法が複数あったりと相変わらず秀逸でした。
ADVの肝となるストーリーと謎解きが秀逸で、
人によってはシリーズ最高ともなりうる作品なわけですから、
本来なら絶賛したいところです。
実際、絶賛しているサイトもそれなりにありますしね。

ただ、本作はこれまでのシリーズ作品と異なり、
評価は結構割れていたかと思います。
私も前作ほどは褒められないって思ったんですよね。

本作の評価が割れた理由、それはグラフィックにありました。
初代はドット絵で2は実写+CGと作品によって変わってきましたが、
何を血迷ったか本作ではポリゴンでした。

今ならまだしも、99年ですからね。
当然ながら酷い出来です。
2の俳優さんらがピッタリとマッチしていただけに、
このカクカクなキャラには大きく失望させられたものです。
ってか、2の頃のグレース・ナカムラを返せと言いたいわけでして。
このbefore→afterは幾ら何でもきつすぎです。
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これだけでも私には大きなマイナスですが、
中にはゲームの出来とグラフィックは関係ないだろって人もいるでしょう。
しかし、本作は単に見た目の問題だけではなかったのです。
慣れないポリゴン使用により、操作性が悪くなりました。
ゲームシステムはP&C系のADVなのですが、
基本的システム的には前作と変わらず目新しさがありません。
それでいて操作性は落ちているわけですからね、
相対的にはゲーム性は落ちたと言うしかないでしょう。

また、作るのに手間取ったのかもしれませんが、
あちこちが簡素化されていました。
つまり、街に人がほとんどいないのです。
これはもう見た目的にも寂しいし、
ゲーム性にもマイナスに作用するでしょう。
ホント、一体何を考えて無理にポリゴンを使ったものやら…

総合的には要となるストーリーや謎解き部分が秀逸であることから、
間違いなく名作とは言えるでしょう。
しかし長所もあったけど、短所もあるわけでして。
そのため、前作ほどには諸手を挙げて絶賛とまでは行きませんでした。
これを実写でやっていてくれたらと思うと、
つくづく勿体無い作品でしたね。

ランク:A(名作)

GABRIEL KNIGHT3

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なつかしい。私のGabriel Knightシリーズで最初にプレイしたのがこれでした。
このゲームによって私はアドベンチャーゲームをプレイするようになったのかもしれません。
歴史ミステリーとしてのストーリー性は相変わらず高いですね。ストーリー的には個人的にはダ・ヴィンチコードよりも好きですね。出てくる登場人物(容疑者)もみんな(1で登場したモウズリー含む)怪しかったり一癖あるというミステリーのお約束も踏んでいましたし(笑)。
題材となった聖杯伝説に関して当時かなり興味を持って、ほかの資料とか読んでいました。あまり理解できなかったけど(ォィ)。
謎解きはレベルが高かったですねー。特に地図と図形を使ったパズルにはかなり頭を抱えました(笑)。今やったら自力では解けないと思います。良く当時は分かったなー。そういや指紋採って照合したりできたんですよね。コンピューターのデータベースで手がかりを探ったり。その結果意外な事実が判明したり。ああいう探偵要素は好きでした。
やっぱ欠点としてはグラフィックとインターフェースですかね。手抜きと練り込みの足り無さが目立ってしまいますね。ポリゴンは当時の技術力としては仕方ないのかな?
テンポの悪さも批判の対象になっていましたね。なんせキャラクターのアクションがやたらゆっくりとしていたし(笑)。
まあ、前作とのbefore afterについては私は目をつぶっています。実写と当時のポリゴン技術じゃ変わってもしょうがないよねぐらいに。特にグレースは作品ごとに別人みたいだし(笑)。
挙げてみると良いところも結構あるので、リメイクして復活して欲しいなと思いますね。ストーリーと謎解きは良くできていましたから。
そういえばこの作品って唯一小説版が存在しなかったような……。

GK3がきっかけだったんですか。
ストーリーと謎解きという要の部分は傑出していましたからね、分かる気がします。
聖杯伝説とかは、私はもともと専門書から入っていった感じですかね。こういう題材が基本的に好きなようです。
でも、ゲームとは関係ないですが、ダ・ヴィンチコードは楽しめませんでした。天使と悪魔は凄く楽しめたのですが、展開が同じなので2番煎じっぽく感じてしまったのが原因かと。
謎解きは、おそらく私も今は自力では無理だと思います。でも、解けたときの達成感は高かったですし、非常に良く練られていましたよね。基本的に探偵物が好きなので、そういう意味でもマッチしてましたし。
結局はグラフィック関連が問題なんでしょうね。見た目の問題は私の好みだとしても、慣れないポリゴンのせいでご指摘のようにテンポも悪くなって、それで熱中度が落ちてしまい、他の良さも減じて見えたって感じで。
シリーズ3作の中で、個人的な点数の上では本作が1番低いのですが、今の技術でリメイクしたら1番面白くなるのも本作のように思います。
そう考えると、ぜひともリメイクしてもらいたい1本ですね。
これ、小説版はなかったんですか。
初代は持っていて、2作目は前回教えてもらったのですけど。
GK3本体は金欠の時に手放してしまったので、いずれにしてもまた手に入れたいですね。

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