Escape from Monkey Island

Escape from Monkey Island

『Escape from Monkey Island』は2000年にWIN用として、
LucasArts(ルーカスアーツ)から発売されました。

ルーカスアーツの看板シリーズであるMonkey Islandシリーズも、
この作品で4本目になります。
同時に、現時点で最後の作品となります。

ゲームジャンル:移動式ADV
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まず、残念ながら日本語版は発売されていませんので、
英語版でのプレイになります。
物語は前作から3年後、新婚旅行から帰ってきて、
今度は海賊の島をリゾート開発から守ることが目的となります。

まぁ、基本的にはコメディタッチのゲームですからね。
細かいストーリーがどうのこうのというより、
そのノリとテンションを楽しめってところですね。

ルーカスアーツが作るだけあって、
このEMIもグラフィック・サウンド面は文句なし。
ただ、高レベルなのは間違いないのですが、
過去の傑作のようなインパクト、
同じ路線では『Grim Fandango』(GF)ほどの凄さ感じられませんでした。
良くも悪くもGFで培った技術を用いて、
看板タイトルである猿島の新作を作ったという感じです。

グラフィックとも関連しますが、
システムも『Grim Fandango』と同じものを採用しています。
つまり、CGマップの上で直接ポリゴンのキャラを動かすタイプのADVですね。
後のPS2以降のADVでは増えていく形式ですが、
アクションADVならこのシステムは非常に有用なのですが、
普通のADVでこのシステムはあまり向いていない気がします。
アクションADVにおける戦闘やアクション要素のように、
何かしらアクセントとなるものを入れないと、ただ移動が面倒なだけです。
逆にP&C式よりクリック可能箇所が減ったりするため、
何かを取り入れないとゲーム性が劣ってしまうわけですね。
この辺は課題として残ってしまったわけで、
個人的には素直にP&C式で出して欲しかったです。
まぁゲーム機でのプレイを念頭に置けば、
このシステムが良いのでしょうけどね。
マルチプラットフォームによる弊害が出てしまった感じでしょうか。

総じて、どの要素も非常に高レベルなADVとは言えるでしょう。
グラフィック・サウンド面はGF程のインパクトがないというだけで、
この年に本作以上に優れたゲームなんて皆無に近いでしょうし、
ゲーム性もP&C式を用いたルーカスアーツの過去作ほどでないというだけで、
並のADVよりはよっぽど楽しめましたしね。
ストーリーはコメディ系の続編もの故に好みも出てくるでしょうが、
少なくともこのシリーズが好きなら満足できるでしょう。
だから、名作であることに異論を挟む人も少ないでしょうね。
ただあくまで個人的な感想ではありますが、
いかにもGFの技術でそのまま猿島シリーズを作ったって感じで、
傑作に足る程の突き抜けた部分があまりなかったように思います。
つまり完成度は非常に高いものの、新鮮さに欠けているんですよね。
なので、前作のような傑作とまでは言えないんじゃないかと。

ここはね、個人の価値観で大分変わるのかもしれませんね。
日本ではあまり知名度がないかもしれませんが、
モンキーアイランドシリーズはルーカスアーツという、
ジョージ・ルーカスの率いるゲーム部門の看板作品で、
世界で最も有名なADVシリーズの1つとも言えます。
それだけにファンも非常に多いわけですね。
その続きが新作で出る、
しかもGFで用いられた最高の技術を駆使して帰ってきたのですから、
多くの人に高く評価されるのも分かるってものですよね。
ただ私は、同じ品質で続編物をやられると、
正当進化ではなくインパクトが減った分だけ物足りなく見えるのです。
続編物ならGFをはるかに凌駕する新技術でやるとか、
GFの延長上なら新規の優れたストーリーを用意するとか、
そういうのじゃないと傑作とまでは思えないんですね。
だから世間よりは、こういうのは低く見てしまう傾向があるようです。

まぁそうは言っても、高いレベルでのいちゃもんみたいなもので、
何だかんだで楽しかったし、ルーカスアーツ最後のADVで、
しかも世界で最も有名な猿島シリーズ最後の作品でもありますからね。
ADVファンなら1度は触れてもらいたい作品とは言えるでしょうね。

ランク:A(名作)

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