DokiDokiバケーション

DokiDokiバケーション

『DokiDokiバケーション』は1995年にPC-98用として、
カクテルソフトから発売された恋愛ADVです。

「ヒロインなんて飾りです、偉い人には…」って涙ながらに叫んだ人、
結構いませんかねw

DOKI2

<概要>


本作は発売当時、
カクテルソフトの最高傑作(になりえたかもしれない)と、
一部で非常に高い評価を得つつも、
その仕様により多くのユーザーが涙した作品でした。

ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。

あらすじ・・・
待ちに待った夏休みの到来!
今年こそは勇気を出してクラスメイトの“睦ちゃん”(高階睦)に
デートを申し込まなきゃ!
そんな折、悪友“徹”が持ちかけてきた旅行計画!! 
睦ちゃんはあいつの彼女と仲が良いからまさに千載一遇の大チャンス! 
徹のやつ、取引として費用を全部押し付けてきたが、
ここは背に腹は代えられない! 
急な出費でバイトもしなきゃだし、今年の夏は忙しそうだぞっ! 
エスカレータ式の学園に通ってるから受験はそっちのけ! 
俺の人生の当面の課題は睦ちゃんと急接近することのみ! 
ライバルはかなり多いみたいだから、ここで一気に差をつけなきゃね!

<グラフィック>


このゲームはPC98末期ということもあって、
グラフィックの出来がずば抜けて素晴らしかったですね。
そしてそれに輪をかけて、キャラがすっごく可愛かったです。

まぁ、この時期のカクテルソフトの作品の場合、
ほとんどの作品に当てはまることではありますけどね。
毎回、その時その時の業界最高峰のグラフィックの良さと、
可愛いヒロインを用意しているのですが、
本作は98末期という時期が時期なだけに、
PC98ゲーとしてはカクテルソフトの中でも最高クラスだと思います。

また、客観的な質だけでなく、主観的にもツボのど真ん中なキャラが多く、
カクテルソフトの作品の中でも、
個人的に最も好きなキャラが多かった作品かもしれません。
特に、メインヒロインの睦ちゃんは、本当に可愛かったです。

<ストーリー>


ストーリーは恋愛もの、ないしナンパものになります。
上記のように本作の最終目標は、
学園のアイドルである睦ちゃんに告白することです。
もっとも、旅費を稼ぐためのバイト先であるとか、
主人公は行く先々で可愛い女の子と出会います。
そして、そこで出会ったヒロインとのエピソードが、
展開されていくことになります。
イメージとしては個別ルートの積み重ねというか、
章仕立てで物語が進行しつつ、
各章で一人のヒロインとの物語が描かれ、
結ばれるって感じでしょうか。

カクテルお得意のラブコメ路線であり、
ギャグとシリアスとエロのバランスがとても良かったです。
だから途中までは、とにかく遊んでいて楽しかったのです。
途中までならカクテルソフト最高傑作を狙える位置にある作品であり、
非常に面白かったんですよね、途中までは・・・

いや、どの女の子も凄く可愛かったですよ。
これだけ好きなヒロインが揃ったのも珍しいくらいですし。
ストーリーも非常に楽しかったし。
でもね、やっぱり一番可愛いのは、
当然ながらメインヒロインなわけでして。
ほとんどの人がメインヒロインの睦ちゃん目当てだったと思うのですよ。

まぁ、複数ENDの恋愛ゲーで特に目標がないならば、
プレイヤーが気に入ったヒロインとのENDだけ見るというのも、
プレイスタイルとしてはありでしょう。
しかし本作は、ストーリー重視で実質的に一本道であり、
主人公のそもそもの目標は睦ちゃんに告白することなのです。
そして、その目標を最初に示されていることから、
こちらも睦ちゃんと結ばれることを目標に最初からプレイするわけです。

だけど、だけどね。
何を血迷ったか、睦ちゃんは攻略不可能だったのです。
つまり、Hシーンがなかったんですね。

確かにアイデス(現F&C)は、以前からそういう傾向はありましたよ。
でも、スワティとかはナビゲーターとかの役割だったじゃないですか。
魅力的なキャラであってもメインヒロインって雰囲気ではなかっただけに、
たとえ攻略が不可能であっても一応の納得は出来ました。

しかし本作の場合は、メインヒロインで立場が全然異なりますからね。
それだけにこのゲームは許せないのであり、
冒頭の叫びにもつながるわけですよ。

<感想・総合>


睦ちゃんの攻略。
それさえあったなら、
このゲームをF&Cの最高傑作に推す声はもっと大きくなっただろうにね。
画竜点睛を欠く。
このゲームに足りないのは、それだけなんだしさ。
そしてその欠けた部分が、
恋愛もののアダルトゲームに一番大事な部分だったというだけで。

一体何を考えてあんな結末にしたもんだか。
途中までが最高に面白かっただけに、
悔やんでも悔やみきれないわけでして。
あのショックは今でも忘れられませんw

ってか、DOKIバケ完全版の発売をいまだに待ち続けてる古参のファン、
密かに結構いるんじゃないかと思っているのですが。
少なくとも、完全版が出たら私は買いますよ。
なので、お願いしますよF&Cさん。

・・・というところまでが、最初に書いた感想になります。
まぁ、今でも睦ちゃんとのHシーンは入れて欲しかったと思いますけどね。
ただ、どうなんだろうなと、今にして思うこともありまして。
後に泣きゲーとかが増えだした頃、
シナリオゲーにエロは要らないという風潮も出てきました。
私はシナリオゲーという言葉自体(というか、その言葉を使う人)が、
今は嫌いなのですが、エロ不要については、
言わんとしていることは分らんでもないわけでして。
一番の目的であるストーリーを伝える上で、
流れを断ち切ってストーリーを阻害するような不自然なHシーンならば、
それはなくても構わないと考える人がいても不思議ではないのでしょう。
エロゲなんだからエロが目的に決まっているという人がいる中、
この作品はエロが目的なのではなく、
恋愛という心理的なものが主であると主張するためには、
当初の目標が達成できた時点で終わりとし、
あえてその後のHシーンを描かないのもありなのかもしれません。
まだ泣きゲーとかにより、
主目的以外は削るという考え方もあるのだという理解が、
ユーザーの方に浸透していなかった時代の作品ですからね。
その中で主目的だけを強調するためには、
Hシーンをカットするくらいの荒療治も必要だったのかもしれません。
私を含め多くの人がエロ目的でプレイしてしまったために、
それで当時は落胆してしまったのだけれど、
もっと違う姿勢で臨んでいたら、
異なる印象を抱いていたかもしれませんね。

ランク:B(良作)

DOKIDOKIバケーション

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