ELYSION 永遠のサンクチュアリ

ELYSION 永遠のサンクチュアリ

『ELYSION ~永遠のサンクチュアリ~』は2000年にWIN用として、
Terios(テリオス)から発売されました。

美麗なCGと、豊富な薀蓄、
そして何よりメイドへの愛とこだわりの感じられた作品でした。

elysi01.jpg

<概要>


ゲームはRPGのように画面内でキャラを動かしていくタイプ、
移動式のADVになります。
つまり『プライベートアイドル』とか、『下級生』みたいな感じですね。

内容的には館モノであり、
それ以上に徹底的にメイドにこだわったメイドものと言えるのでしょう。

<感想>


さてこのゲーム、上記のように真の意味でのメイドゲーでした。
それまでのように単なる萌え要素としてメイドであるとか、
虐げられ陵辱されるだけの対象としてではなく、
歴史的にメイドとは何なのか、
そういったあたりから解説してくれました。
アダルトゲームではメイドは人気属性の一つであるものの、
現実のメイドという実態からかけ離れ、
アダルトゲーム的な都合の良い存在に改変され普及しました。
本作はユーザーに広く浸透してしまった誤解を正し、
本当のメイドとは何かを説いた作品だったのです。

また本作には非常に薀蓄が多く、
その範囲はメイドに関する薀蓄以外にも、
例えば宗教だの西洋社会に関することなど広範に及びました。
この薀蓄の多さは本作の特徴の一つであり、
インテリ風と言われる類のゲームが好きな人ならば、
本作を気に入る確率も大きくなるでしょう。

更に、グラフィックも凄く描き込まれていました。
あれは大変だったでしょうね。
背景も含めた美麗さという観点からは、この年の中では最高峰でしょう。
ただ、背景や塗りには全く不満はないものの、
原画自体は95年頃の方が好きだったわけで、
ちょっと好みからずれてしまったのは残念でしてけど。

以上から完成度って観点で見るならば、
かなり高水準にあるのではないかとも思います。

ただ、個人的な印象としましては、
何かいまいちのめり込めなかったわけでして。
薀蓄は凄いのだけれど、ストーリー本筋に魅力を感じなかったり、
描き込まれた絵は凄いけど、どうにもキャラに魅力を感じなかったり。

キャラの掛け合いで楽しめるわけでもなく、
ストーリーの本筋が優れているわけでもなく、
枝葉は優れているのに肝心の部分が若干疎かな感じで、
どの項目も水準以上ではあるけれど、
いまいち私の中に響いてくるものがなかったのです。

2000年はノベル物の良作が一杯ありましたからね。
相対的に印象が薄くなったのも大きいかもしれませんね。

<総合>


そういうわけで、欠点らしき欠点もないのだけれど、
明確な長所もないので良作ってところでしょうか。

まぁ、薀蓄の凄さは確かですし、
アダルトゲーマーの偏見を払拭する作品でもありますので、
プレイすれば何かしらの刺激や得るものはあるはずです。
一般的には2000年を代表する作品の一つでもありますし、
一度はやってみる価値はあると思いますね。
こういうゲームって、最近はそうはないですから。

ランク:B(良作)

ELYSION

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確かに、管理人さんのおっしゃるとおり蘊蓄に溢れ 本筋が埋もれた感がありますね、大好きなんですけどね蘊蓄、、 
色々惜しいなと感じるゲームでした、上記の他に 絵は綺麗だがエロさが足りす(この手の作品にはハードなエロさが欲しいし) 
システム面で何かもっさりとしてて 移動アイコンの使いにくさ、ゲームキャラの接触判定の大きさ(よく足止めを食う)など 
のめり込むのを何かと削がれ結局何人か攻略して積まれるゲームとなりました、残念、、、

魅力的な要素自体は一杯あったんですけどね。
少しいじれば大きく化ける可能性もあったし、ファンがいるのも納得できる作品だったのですが、枝葉ばかりが豪華になりすぎたのかなと。
一言で言うと、いろいろともったいない作品でしたね。

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